たからばこ

好きなものを好きなだけ

アイドリッシュセブン メインストーリー 第5部 5章 4話に寄せて

 

 

 

5部5章4話での天くんの「ボクにはボクなりの、ささやかな寂しさやつらさがあった」という言葉について

自分語りマシマシの自己解釈です

 

 

 

わたしも三人兄弟の長子だから、弟妹がいることで上の子が感じる寂しさやつらさをなんとなく理解できるんですよね

特に天くんなんかは弟といえど双子で、なのに弟は病気持ちだから両親はそちらにかける手が多くなってしまってる

それってきっと苦しいだろうな、とずっと思ってて。この場を借りて白状すれば、幼いころの彼の心の内を思って泣いたこともあるくらい、わたしにとっては身近で切実な問題だった

 

まだ幼いころの子供にとって、親がこっちを見てくれないって想像を絶するような恐怖と不安と孤独なんだよ

とくに七瀬家、両親が夜の仕事だったのならお昼は家にいるはずで、保育園とかに行ってなかった可能性もあるんだよね

陸くんは喘息があるからなかなか受け入れてくれる保育所もないだろうし

つまり天くんは、外との繋がりもあまりない、閉じられた家庭の中で、どうしても比重的に弟を構う時間が長くなってしまう両親と過ごしてたかもしれない

 

明日は公園に行こうと約束していても陸くんの体調が良くなくて行けなくなってしまったり、風邪を引いた日には1人別の部屋で寝かされてしまったり、そんなことがあったかもしれない

 

もちろん両親だって、きっと天くんにも寂しい思いをさせないよう、精一杯はしてくれたと思う

きちんと愛情に溢れていた人だと、ラビチャとか見てれば分かる

だけどやっぱり、それだけじゃ補いきれないところはたくさんあったと思うんだよ

 

それでも、天くんはずっと、まるで幼い頃の寂しかった、もしかしたら夜中に1人布団の中で泣いていたかもしれない七瀬天なんていなかったかのように振る舞っていて、陸くんのことを心の底から愛していた

 

だから「天くんは本当に陸くんの笑顔のためなら自分の犠牲なんて何とも思わなかったのかもな」と思っていたこともあった

彼はわたしと同じ長子だけど、わたしとは違う人間だったのかもしれないと思ってた

 

だけど今回の天くんの言葉を聞いて、やっぱり寂しくてつらかったよな、と思って、たくさん泣いた

 

彼はようやく、それを素直に打ち明けられる仲間に出逢えたんだ

本当によかった

 

自己投影だと言われればその通りだと思う

私なんかが天くんの気持ちを理解出来てるなんて思わない

だけど、彼のあの言葉が、たった一言が胸に響きすぎて、どうしようもなかった

 

そしてそれでも、そんな思いを抱きながらも、陸くんの前ではそんな悲しさの欠片も見せず、さらには弟の治療費のために実の家族たちとの縁を切る覚悟で九条鷹匡について行ったの本当にすごいよな…

前に天くん自身が言っていた「九条さんに見せてもらったショービジネスの世界に興味が湧いた」というのも多少は本心かもしれないけど、それだけじゃ絶対こんな道を歩む必要なかったんだから

 

天くんのしてきたことは本当にすごいことで、めちゃくちゃ誇れることで、そんな過去の自分を誰より褒めてあげている貴方がわたしは大好き

たくさん頑張ったね、えらかったよねって抱きしめてあげたい

 

今の陸くんがあるのは、確実に天くんのおかげだよ

自画自賛なんかじゃない、貴方は本当にすごい

七瀬天も、九条天も、世界一かっこいいスーパースターだ