MILGRAM -ミルグラム- 第2審 ムウ 考察
DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」
いよいよ第3審が始動しましたね。
第2審の考察が全員分まとまり次第、こちらでも第3審について記録していきたいと思っています。
今回は囚人番号004番・楠夢羽について第2審時点での考察をまとめていきます。
第1審まとめ
第1審時点では以下のように考えていました。
・ムウは虐めを受けており、ほかの子に助けを求めたが拒否された。それに逆上してヒトゴロシを行った可能性が高い。
・ムウも、自身がいじめられる前に「虐める側」であった可能性がある。
・「自分は悪くない」「仕方なかった」との発言が多く、反省の色は見られない。
・第1審では【赦さない】と判断。
第1審考察の全文はこちらから読めます。
ムウも、今回の第2審で大きく変わった部分はないかと思います。
それにしても「ムウさんを赦さなかったら死にます」というハルカの言葉があったにも関わらず、第1審ではギリギリの得票差で【赦す】を獲得していたムウが、今回大差で【赦さない】となっていることにびっくりした。個人的には第2審を経ても、ムウの解像度はそんなに変わらなかったから、余計に。
みんなは何を見て、こんなに大きく【赦さない】に手のひらを返したんだろうか。
この大逆転の一端を担うのが、ハルカの言葉を受けて、もし本当にそうなるように動かしたらどうなるだろうという大衆の好奇心なのだとしたら、残酷だな。そんなものに振り回されて彼は死んでいったのか。
悪くないもん MVより
やっぱりと言うか、なんと言うか。
分かっていたことではあるけど、本当に、ほんの少しも自分が悪いなんて思っていなさそうなのがすごい。第1審で赦されてしまっているから、そういう心理状態になるのは予想の範疇とはいえ、ここまでか、と思った。
もともとのムウの性格としてもそういう、いつ何時でも「あなたは悪くない」と言われ続け「私は悪くない」と思い続けてきた子なんだろうとは思っていたけど、第1審では一応まだ「私にも悪いところがあった」なんて言っていたのに。たった1回【赦された】だけで、こんなにも変わるものなのね。
第2審を経てもムウに対する心象や、彼女の罪に対して抱く気持ちには大きな変化はなかったけど、第1審時点で私が勘違いしていたことや、新たに考えられた部分があるので、それを少しだけ残しておこうと思う。
まず、殺された女の子に対して。
第1審時点では、殺された女の子はムウの仲間のうちの一人だと思ってたんだけど、仲間の外ハネボブと、殺された外ハネボブはそもそも違う子でしたね。改めてアフターペインのMVを見てもちゃんと描き分けされているので、二人が同一人物だというのは完全に私の思い込みだった。
殺された子は、もとからムウに対して良い印象を抱いていなかった。そのことを面白く思わなかったムウとその取り巻きが、その子をいじめる。それに終ぞ耐え切れなくなった被害者が、ムウに矛先が向くようにいじめを教師に告発するなりなんなりしたんだろう。そうしてそれまでムウを取り囲んでいた人たちが、途端に手のひらを返すようになる。ムウはそんな中で自分へのいじめに参加せず傍観者でいた被害者に助けを求めたが拒絶され、逆上して刺殺。というところかな。
どちらにしても、散々他人のことをいじめておいて、いざ自分がいじめられる側になったら、自分がいじめていた相手に都合よく助けてもらおうとして、自分の願いが通らなかったからと相手を殺しているのは変わりないのかな。本当に身勝手。
第1審ではひっくり返される砂時計に対して「MV内の時間が逆行している可能性」を考えていたけど、これは単に被害者とムウの「いじめのターゲット」としての立場の逆転を示していただけだったのかなと思う。
尋問内容 より
第2審時の尋問内容から、気になった発言をピックアップしていきます。
・ハルカは「仲良し」だけど、好きな囚人ではない
なんかもう本当に、やりきれなくなる。
こんな人に己の命まですべてを捧げてしまったハルカは、本当に幸せだったんだろうか。
彼自身が満足してその道を選んだ以上、私にハルカの意志を否定する権利はないけど、どうしても考えてしまう。彼はもっとちゃんと、幸せになる道があったのにと。
・将来の夢は「モデル」
第1審の尋問では「大学に行ってから考えようと思ってた」なのにね。これも第1審で【赦された】ことによる心理的増強の効果なんだろうか。
・友達選びはもうちょっと考えたほうがよかった
「後悔しているか」に対して出てくる回答がこれなの、もう本当にヤバイ。どうしようもない。
ボイスドラマ Queen B より
最初から最後まで「これを素で言っているのならとんでもないな」としか思えなかった。
もし、本当に何の裏もなく、本心から「自分は悪くない」「周りが勝手ににやっていただけだ」と言っているのだとしたら、恐ろしすぎる。それが彼女の認識なのだとしたら、もう何を言っても無駄だと思ってしまった。
囚人たちはどうしてこんなに第1審の結果を盲信しているんだろう。今後の情報次第で審判が覆る可能性があることは初めから示されていたし、今回ムウに対して、エスも直接伝えている。それなのに「第1審で赦された、だからあなたは私の味方でしょう?」「赦されなかった人たちは関係ない」と信じ切れるのはなぜなんだろう。
ミルグラムのシステムをうまく進めるため、物語にアクセントを加えるための心理増強の一つなんだとしても、さすがに違和感がある。
ムウは友達の定義を「互いに居心地が良いもの」と言っているけど、その直後の言葉からも、実際には「自分にとって居心地が良いか」しか見えていなかったんだろうなと思う。言葉では「互いに」と言いながら、相手にとってもこの関係が本当に居心地が良いかどうかは考えられていなかったんだろう。
そもそも「要らなくなったものをあげた」はただの不用品の押し付けでしかないし。
それが相手にとっても良いことで、これが友達の在り方だと本気で思っているのなら、歪んでる。
いじめが酷いことであるというのは間違いないと思うけど、いじめられたからって人を殺してもいい理由にはならないし、そもそも殺した相手はいじめっ子ですらなかったんだから「殺さなきゃ逃げられなかった」は嘘だよね。
この後の、自分は直接的に何かしたわけじゃないから「いじめはやっていない」と言う言葉も、大抵は一組織内でいじめが起きた場合に、傍観者の立ち位置にいた人間が言うことだと思うんだけど、MVを見る限り、ムウはもっと主犯的な人間だった。
これらの嘘と思われる言葉たちは、咄嗟に出た自己弁護の言葉だったのか、それともムウの中ではそういうふうに事実が捻じ曲げられているのか、どちらなんだろうね。
あまりにも真っ直ぐな言葉でいじめは悪だと話しているから、段々とムウがおかしいのか、自分のこれまでの考察が大間違いだったのか自信がなくなっていた。最後まで聞いた今なっては、ムウが狂っているだけだと思うけど。
いじめに対していじめ返すことと、元々自分がいじめていた相手にいじめ返されたから逆上して刺殺したことを同じ「復讐」という言葉でまとめてくるの、本当にやばすぎる。前者はまだ同情の余地があるけど(それでもMVを見る限りは、ムウがいじめていた相手は直接その後のムウいじめに加わっていたわけではなさそうだから、いじめ返しという言葉も不適切に思えるが)、後者はあまりにも身勝手すぎる言い分だよ。
ここでハルカの命をも切り札に使ってくる感じ、あぁそうだ、ムウってこういうやつだよなと思って、呆れも通り越して笑ってしまった。
なんというか、どう頑張っても理解できない、理解したいとも思わない。ムウに関しては、もう完全に見切りをつけてしまったような気持ちでいる。
友達だから、やりたいことは止めない。そうやって、自分の顔色を窺って起きるいじめに対しても傍観者のふりをしていたんだろう。そして、ハルカのことも最後まで傍観者でいたから、ハルカの第3審映像でもあんな感じだったんだろう。反吐が出る。
「どうなるか分かってた」のは、ムウだって一緒なのに。そのうえで、いじめに対してもハルカに対しても口を出さず、すべてが終わってから被害者面をする。最悪だ。
ハルカにとって本当に良いことが何なのかは、私たちには分からない。
だけど、友達が常軌を逸脱しようとしていたら止める。友達が自分の命を蔑ろにしようとしていたら止める。それは別に、その人の幸せを願ってとか、そんなきれいな話じゃないかもしれない。単に、私がその人に道徳のない行いをしてほしくないから。その人を失うことがあったら悲しいから。でも、そんなふうに思って、相手の善くない行動をちゃんと諫めることができるのが、友達だと思う。
そう思うと、結局行きつく先は「ムウにとっては自分が一番カワイイ」「自分以外はどうでもいい」なんだろうな。ほんの少しでも学友やハルカを大切に思う気持ちがあったなら、彼らの行動を止めたはずだもの。親が子のいたずらを叱るように、愛のある制止だってこの世にはたくさん溢れているんだよ。
これは普通に好みの話だけど、ムウの「搾取」や「復讐」という、自分に都合の悪い単語について知らないふりをして、馬鹿な女のふりをしてやりすごそうとする感じ、生理的に無理。知らないわけないだろ。
今回、エスが話した「女王蜂」のイメージが、悪くないもんのMVに出てきていたのが、個人的にはすごく引っかかっている。
これって、あくまでもまだ仮説の話だけど、私たちが見ている映像は、囚人本人とエスの心象が入り混じったものだったりする?
そうでもないと、エスが話した女王蜂のイメージがムウの心象映像に出てきているのはおかしい気がする。でも、そうなると心象映像の信頼性がぐっと下がってしまうわけで……。もやもやする。
この話を聞いたムウが「女王蜂も悪くない」とでも思ったから、直後の心象映像に反映されただけなんだろうか。
ムウのこのときの言葉で、エスは第3審で、帽子やマントを纏った看守ではなく、エスとして彼らと向き合うことを決めたのかな。消費者としてはおもしろい変化だけど、監獄ミルグラムやジャッカロープとしてはどうなんだろうね。
まとめ
・ムウはいじめられていた。その時に、元々自分がいじめていた相手に助けを求めたが、拒否されて逆上して刺殺
・「自分は悪くない」「周りが勝手にやった」との主張
・いじめに対しても、ハルカの餓死に対しても、一貫して止めることはなく、傍観者であり続けた。
第1審から変わらず、あまりに身勝手な殺人だと思うので今回も【赦さない】とします。
また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また、たくさんの方と意見交換をしてみたいと思い、登録不要の匿名メッセージBOX(マシュマロ)を設置してみました。
私はこう考える、ここはこう思う、こういう考え/情報もあるなど、なんでもコメントしていただけると嬉しいです。青文字クリックでリンクに飛べます。よろしくお願いします!
MILGRAM -ミルグラム- 第2審 フータ 考察
DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」
いよいよ第3審が始動しましたね。
初手からあんなものを見せられるとは思っていなかったのですが、そのあたりについてはX(旧Twitter)で話しています。
第2審の考察が全員分まとまり次第、こちらでも第3審について記録していきたいと思っています。
今回は囚人番号003番・梶山風汰について第2審時点での考察をまとめていきます。
第1審まとめ
第1審では、フータについて以下のように考えていました。
・ネット上で複数の仲間とともに「嘘憑き狩り」と称して、様々な人の悪事を暴き、炎上させ追いつめていた
・「嘘憑き狩り」の対象は彼らの中にある正義感により選ばれたもの
・そうして追いつめていた中の一人が自殺してしまったことで、フータは「ヒトゴロシ」としてミルグラムに収監されたのではないか
・反省の色はなく「俺だけじゃない」など、逃げの姿勢が強く見える
・たとえ直接手を下してはいないとしても、これも立派なヒトゴロシだと思うので、第1審では【赦さない】と判断
第1審の考察全文はこちらから読むことができます。
フータに関しても、ユノと同じく第2審を経ても大きく変わる部分は何もなかったかな。なので、あまり目新しい感想はありませんが、MVとボイスドラマを受けての感想をもう少し詳しく話していきたいと思います。
バックドラフト MVより
全体的に「後悔」や「なんで俺だけが」という気持ちは感じられるけど、「反省」はしていないように感じた。
根が小心者だからか、自分のしてしまったことがとんでもないことだという自覚はあるようだけど、自分が悪かったとはあまり思っていなさそうだよね。「後悔」と「反省」は絶妙な感情の差だけど、今回はこの小さな部分が大きな違いを生むんじゃないかと思っている。
もし囚人たちを最終的に赦した先にあるのが無罪放免なのだとしたら、フータはきっとまた同じことをするんじゃないだろうか。「俺だけじゃない」そう言い訳をして。
もう誹謗中傷を繰り返すことはないにしても、被害者に対して「ごめんなさい」を言うことはきっとないだろう。事変上等で「悪いことしたらごめんなさい 言葉より先に習うよな」と言いながら、ここまで一度も彼の口からその言葉を聞けたことはない。それが何よりの答えかなと。
そして、これは第1審時点から思っていたことではあるけど、フータは言っていることとやっていることの乖離が本当に酷い。私はミルグラムを見ていく上で、審判は”罪に関する部分”にのみ向き合って考えると決めているので、現状与えられた情報では「ネット上で一般人を追い詰め自殺させた」というフータの罪を【赦さない】のは揺るがないのだけど、ここでもし「反省」が見えたのなら、彼への印象は少し変わっていたんじゃないかと思う。
第1審で赦されなくてもなお「オレは悪くない」を貫き通すのなら、今後何があっても彼のこの気質は変わらないんだろうな、情状酌量の余地もないなと思ってしまった。
今回の映像を見る限り、フータたちが自殺に至るまでに追い詰めたのは女子高生だった。私たちが、彼女が何をしてフータたちに目を付けられたのかを知る日はきっと来ないだろうけど、見た目の話だけなら、本当に何の特徴もない、普通の女子高校生。
そんな人を自ら命を絶ちたくなるほどに追い詰めることが赦される理由を、私は考えられない。
確かに悪いのはフータだけではないと思う。一緒になってやっていたネット上の仲間たちも同罪だとは思う。でも、だからといって、それはフータが赦される理由にはならない。万が一、主犯がフータではなかったとしても、そこに関与していたという時点で、その事実は断罪されるべきものであると思う。
尋問内容 より
第2審時の尋問内容から、気になった発言をピックアップしていきます。
・同じ過ちは犯さない。理由は「こんな痛い思いをするのは耐えられない」から
やっぱりというか、なんというか。
フータも結局は自分が一番カワイイんだよね。「被害者のことを考えて」とか「自分の行いを反省して」もう繰り返さないというわけじゃない。
大抵の人は自分が一番カワイイものだし、そもそも私たちだって法や倫理として許されないから自重している行いがたくさんある。それはそうなんだけど、仮にも罪の可否を判断されている場でまで出てくる言葉がこうも自己弁護に塗れていると、もう呆れも通り越して感心してしまう。それもフータなんて第1審では【赦さない】だったのにね。
・コトコは自分に似ていると思っていたが、全然違った。あいつはおかしい
事実、似てはいると思うけどね。
フータと、コトコと、エス(私たち)のしていることは根本的には同じだ。
自らの価値観に基づいて、自らの勝手な判断基準で他人の罪を裁く。それらは本来、赦されることではない。
ただ、私の中にはこの三人における明確な違いというのもあって。まず、エス、というか、私がほかの二人と違っているところは、自分の判断が、相手の人生に影響を与えうる可能性をきちんと自覚して、それなりな責任感のもとにこのコンテンツと向き合っている。とはいえ、所詮は二次元に生きるキャラクターたちが相手だから、抱えている責任感も、向き合う姿勢の真剣さも、そこまでのものではないけれど。でも、少なくともきちんと自覚している。
コトコにも、この自覚はあったと思う。自分の行いは善くないことであるという自覚。相手の人生を壊してやるという覚悟。だからこそ、直接手を下して、”確実に”相手を殺しているんだし。
フータには、この自覚はないのよね。だから”たまたま”人を自殺に追いやってしまった。私がフータを【赦さない】のは、この無自覚さが大きな要因の一つかなと思う。人一人の命を奪うに値する言動が、彼にとってはただの暇つぶしの遊びであったんだろうことが、赦せない。
少し話が逸れるけど、コトコと私の違いは、というか、私がコトコに対して赦せないなと感じているのは、責任感のなさの部分。
彼女は、確かな信念と意思をもって相手の命を奪っておきながら、自分がしたということは分からないように偽装工作をしてまで逃げている。本当に自分のやっていることが正しいと思うのなら、正々堂々とやればよかったのに。
覚悟を持ったうえでの行為なはずなのに、それによって生まれる責任からは逃れようとするその卑怯さは、確信犯でしかない。そのずるさが、私は赦せない。
私は自分の判断が彼らに何をもたらすのか、きちんと見届け、その果てにあるものを抱えて行くつもりだよ。自分の正義だけ振りかざして「はい、全部なかったことにしておしまい」なんて、そんなことをするつもりはない。自分が今していることは、このコンテンツに向き合うということは、そういう自覚と覚悟と責任が伴うものなのだと思っているから。
だからこそ、こうして大幅に遅刻しながらも、なんとか文字に纏めてる。第1審で、彼らの人生を狂わせる歯車にわずかでも加担してしまった以上、途中下車するつもりはない。
・今、会いたいのは母親
第1審で女卑思考を強く感じていたフータからこの言葉が出てくるとは思わなかった。
第1審の尋問では、離婚しているから母親のことはあまり覚えていないと言っていたよね。それなら、ここで母親を求めるのはどういう心境なんだろう。否定され続け、コトコに襲撃され、肉体的にも精神的にも疲弊した状態で、無条件の肯定や愛情を求めた結果、思い浮かぶのが世間一般の母親像だった?
これは今回にはあまり関係ないかもしれないけど、そもそもフータはなぜ両親の離婚後、父親に引き取られているんだろう。子供が幼いときの離婚だと、親権は母親になることが多いと聞いたことがある。フータ自身が、母親がどんな人だったか覚えていないくらいの頃に離婚しているのなら、順当にいけば、母親に育てられていそうなものだけど。
離婚の理由が母親にあったか、母親に金銭や性格的な問題があったか。もしそうだとしたら、フータが嘘憑き呼ばわりして追い詰めていったような人と同じことを、フータの母親がしていた可能性もあるんだろうか。何かが違えば、自殺に追い込まれたのはフータの母親だったりしたんだろうか。
ボイスドラマ 返り火に燃える より
個人的には第1審の結果によって一番揺れ動きが激しいのがフータだろうと思っていたから、意外にそこまでの変化はなくて拍子抜けした。
第1審からだけど「暴力に訴えるやつはクソ」と言いながら、カッとなるとすぐに手が出るの、本当に頭が弱いというか思慮が浅いというか。言っていることとやっていることがちぐはぐすぎる。
私はコトコのしたことに関しては第1審時点から【赦さない】としていて、なぜ大衆の意見が【赦す】に振れたのかずっと疑問に思っているので、2審までの間に彼女がしたことを責められても何も言えない。そりゃそうなる可能性は十分あったよね、としか。
本当に、なんでコトコは第1審で赦されたんだろうか。
多数決で囚人たちの処遇が決まっていくミルグラムの性質上、どうしようもないことだというのは理解しているんだけど、こういう「私にとっても不本意だったこと」に対して「お前のせいだ」と糾弾されるのはやっぱり納得できないものがあるな。
結局フータの中には「”ただ”○○しただけ」「ここまでされるようなことはしていない」「自分のせいじゃない可能性だってある」「やってたのは自分だけじゃない」「自分だけこんな目に合うなんて理不尽だ」その思いしかないんだよね。
たとえギリギリの肉体と精神状態で自己防衛に走った結果出てきている言葉だとしても、これらも彼の本心であることに違いはない。フータはずっと、自分の罪に対して相対評価でしか話していない。自分の罪と1対1で向き合う気がない。
私たちは、他の誰がどうとかでなく、フータの罪についての話をしているんだよ。フータ自身はどう思っているんだろう、とも思うけど、結局エスも言っていた通り、ここまでに被害者に対する謝罪が一度もないのが何よりの答えだと思う。
そしてこのボイスドラマ内での「お前の中に、俺の罪を、俺への罰を、楽しむ気持ちがなかったか」について。言葉がきついかもしれないけど、「そんなの当たり前だろ」と思ってしまった。これはフータに対してというよりは、それをフータに言わせて、私たちに考えさせようとしている運営に対してかな。
そもそもミルグラムというのは「コンテンツ」として提供されているものなんだから、ユーザーが「コンテンツ」として楽しく消費するのは当たり前のことだと思う。そうやって楽しく消費できないのなら、誰もこんなコンテンツに寄り付かないと思うし。そこに対して私たち、延いてはエスが責められる道理はない。これを「コンテンツ」という軽い媒体で発信しているのは貴方たち運営側だもの。もっと真摯に、本当に倫理の授業がやりたいのなら、そういう教材にするなり、本にするなりすればいい。
入口を広く開けておいて、軽い気持ちで入ってきたら勝手に身に覚えのない責務を背負わされて糾弾されるなんて堪ったもんじゃない。そういう側面も含めての「私たちは看守(エス)の写し」という意味なんだろうとは思うけど。
まあ元々このコンテンツは、そんなに優しいものでもないしね。初めから私たちに与えられる情報は必要最低限で、あとから知らされることや、私たちの意に反して勝手に進められることがたくさんある。私からすれば、コトコが赦されたのも誤算でしかなかったし。
フータはこの尋問で、いろんな話を持ち出して、いろいろと訴えていたけど、結局自分が可愛いだけなんだよね。それが分かってしまった時点で、私が出す答えは決まっている。
フータの性格上、謝ったら負けだとか思って謝れないでいる可能性も捨てきれないけど、エスには(表面上だとしても)謝っているし、そもそも被害者のことを自ら思い返すこともない、申し訳なさそうな様子すらないのが現状の彼の素直な気持ちなんだろうなと。
まとめ
・フータたちが追い詰めていた相手は、見た目にはごく普通の女子高生
・自己弁護の気持ちが大きく、反省している様子は見えない
・被害者への謝罪の言葉や、被害者に対して申し訳ないと思っているような言動はない
第2審での様子で彼に対する印象は大きく変わったけど、それを抜きにしても、フータの罪自体は第1審で考察したものから変わっていないため、私は第2審でもフータを【赦さない】としたいと思います。
また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また、たくさんの方と意見交換をしてみたいと思い、登録不要の匿名メッセージBOX(マシュマロ)を設置してみました。
私はこう考える、ここはこう思う、こういう考え/情報もあるなど、なんでもコメントしていただけると嬉しいです。青文字クリックでリンクに飛べます。よろしくお願いします!
MILGRAM -ミルグラム- 第2審 ユノ 考察
DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」
まもなく第3審が始まりますね。
誰が残っているのか、囚人たちの性質や関係はどう変容しているのか。とても楽しみにしています。その前に急いで第2審考察を仕上げていきたいところですが……。
今回は囚人番号002・樫木 優乃についての考察をまとめていきたいと思います。
第1審まとめ
第1審では、ユノについて以下のように考えていました。
・ユノのヒトゴロシの対象はお腹の子
・パパ活や援助交際を常習的に行っており、その中で年齢を詐称していた可能性がある
・倫理観としては法律を重視しているような話があるため、彼女のヒトゴロシは法律には触れないものの可能性が高い。→中絶か?
・自分の意志や同意のもとに身体を許しておいて、子供ができたら堕ろすのはあまりにも身勝手な行為だと思うので、第1審では【赦さない】と判断した。
第1審の考察全文はこちらから読むことができます。
私は第1審から【赦さない】に投票していたので、ミルグラムの出した結果とは違っていました。また、【赦さない】とした理由も自身の倫理観が大きく影響していたため、赦す/赦さないの部分に関しては、今回も大きく変化はありませんでした。
では、それを踏まえて第2審の考察をしていきたいと思います。
Tear Drop MVより
まず、全編を通して強く感じられたのが「私は決して可哀想な子ではない」というユノの叫び。
おそらく、ユノにとっては第1審で赦されたことが不満だったのだと思う。彼女には自分が「パパ活や援助交際をする、複雑な環境に置かれた可哀想な子」に思われたから赦されたように見えたのかもしれないし、本来なら咎められるはずのそれらを【赦された】ことで肯定されたように思えて嫌になったのかもしれない。
でも後者だとすると、前回のボイスドラマ相対零度で「世間的に善くないとされているだけの、法律的には何の問題もない事象について、必要以上に騒ぎ立てる人が嫌い(意訳)」と言っていたことに矛盾が生じるから、私は前者じゃないかと思ってる。もし第1審で「パパ活や援助交際は善くないものだから」という理由で【赦さない】になっていたとしたら、ユノはどんな反応をしていたんだろう。それはそれで別のベクトルで腹を立てていた気がするけど。これは今となってはもう知りようのないことだね。
色付きレンズの眼鏡(=色眼鏡の隠喩ではないかと考える)を外す演出や、歌詞からも、パパ活や援助交際を選んでしまうような可哀想な環境に身を置いていたんじゃないかとか、そうするしかなかったユノは不幸だという見られ方を彼女は望んでいない。
この辺りは第1審のボイスドラマでのアマネに似たものを感じた。
アマネのときにも書いた通り、私は基本的に「本人がそう言うのなら、あとからどうなっても、その発言には責任を持ってもらいたい」と思っているので、今回のユノも、ユノ自身が自分で選んだ道で、その先で出来た不要な命だったから堕ろしたただけだと言うのなら、やっぱり私は彼女のことを【赦せない】。
私は第1審からユノに対して可哀想だから赦そうとか、そういうことを少しも考えていなかったので、今回のMVを見たことで変わる部分や、刺さる部分は特に何もなかったかな。
彼女の罪の根本の部分が覆されない限り、私の判決も変わることはないと思う。
これがレイプされてできた子供とかだったなら話は別なんだけどね。ただ、現状、もし今回殺された対象が、ユノが無理やり迫られてできた子供だったのだとしても、やっぱり赦せないかなという気はしている。それすらも自業自得だと思ってしまう。ユノは、パパ活や援助交際に性行為の可能性が孕んでいることを知って、そのリスクも承知で、自分の寂しさを埋めるためにそういうことをやっていたんだと思うから。なら、その行為で起こった出来事や、生まれた命にはちゃんと責任を持つべきだったと思う。
尋問内容 より
第2審時の尋問内容から、気になった発言をピックアップしていきます。
・100万円の使い道は「家族とおいしいごはんを食べて、あとは友達にあげる」
パパ活をしていたにしては、お金に対する執着はさほどないんだな。
ユノはどうして、何が目的でパパ活をしていたんだろう。ただ人との繋がりや、その場限りでもいいから温もりが欲しかっただけだと言うのなら、プロフィールや第1審のボイスドラマでの「金銭を要求する冗談」に、やや矛盾が生じる。
ユノの目的が本当に繋がりだけなら、パパ相手に自ら金銭を要求する必要はないはずなのに。それとも私が知らないだけで、そういう世界ではこの金銭の要求もまた、可愛らしいおねだりとしてパパ側から望まれるコミュニケーションなんだろうか。
余程じゃない限り、お金を巻き上げられることを望む人なんていないような気がするけど。
・時間を巻き戻せるなら「ヒトゴロシはしなくてもすむようにしたい」
この「しなくても済むように」は、「堕ろさなくても良いようにしたい(産みたい)」ではなく、そもそも「その命が存在しない(性行為上で間違いを起こさない)ようにしたい」ということなんだろうな。どこまでもお腹の子供のことではなく、自身の生活を乱さないことを考えての発言。どうしても嫌悪感を抱いてしまう。きっと世間的には、ユノの罪は罪と呼ぶには軽すぎる程度のものなんだろうけど。
・「願いが叶うとしても、特に望むことはない」
話を聞けば聞くほど、ユノがなぜパパ活をしていたのかが分からなくなる。
家庭環境が劣悪なわけでもなく、金銭目的でもなく、誰かに愛されたいという願望があるわけでもない。ただの性依存症?
でもプロフィールには「特別扱いを好む」ってあるんだよね。それはやっぱりユノ自身も気づいていない、深層心理的な部分で、誰かの特別になりたい、誰かに一番に愛されたいと思っているから?
本当に何も望むことがない、何もかもをちゃんと満たされた子は、パパ活なんてしないと思う。……というのは、私の偏った考えなんだろうか。
・「似ていると思う囚人はカズイ」
これは今後考察の余地がありそうだな。正直カズイについては、私的には第1審ではほとんど何も分かっていないから。
・ヒトゴロシの理由は「考えるのがめんどくさくなったから」
相手は誰なのか、母親に伝えるべきなのか、堕ろすのならお金はいくらかかるのか、学校はどうするのか、もし産むのなら……一つの命に関することなんだから、そりゃ考えることは山ほどあっただろう。それを「面倒」という感情一つで放棄してしまうその責任感のなさが、本当に赦せない。
ボイスドラマ 絶対零度 より
ユノもまた、第1審からは印象が変わったよね。それはおそらく、自身に下された審判に対する不信感からだろうけど。
ただ、ハルカと違ってこういう変容はやや好感が持てる。どちらも各々の「本質」が見えてきたという部分では同じなのに、何が違うんだろうな。
妙な猫かぶりをやめてくれるのは、正直こちらにとっても都合がいい。おそらく多くの人にとって、ユノのこの本性は想像の範疇だから、あまり審判に影響はないと思うけど。でも、仮にも裁く/裁かれるという立場なのに、普段の会話は上辺をなぞっただけのものだなんて、それもおかしな話だし。すべてが終わる前に、本当の彼らの姿をきちんと知っておきたいと思う。
肉体も精神もボロボロのマヒルに、ムウとハルカとは真逆の関係性を築いているアマネとシドウ。第1審を経て、いろんなことが変化しているね。
2審に関しては、リアルタイムではそれぞれのMVと、SNSのTLに流れてくる情報をなんとなく追っていただけだから、まだ私が知らない話もこれからたくさん出てきそうだな。
MVで感じていた「私は可哀想じゃない」という叫びは、間違いではなかったのかな。
ユノは、看守たちが都合の良いようにユノの過去を想像して、「パパ活をするしかなかった可哀想な子」と思われていることに腹を立てているようだけど、ユノが今までやってきたパパ活は、その「あなたの理想の私」を演じることをもっとも求められる行為じゃないんだろうか。
MVでも、ユノは様々なテイストのファッションをしていた。あれはおそらく「パパ活相手の理想の私像」に合わせたデート仕様のものだろう。その行為と、看守に腹を立てていることは矛盾しているように感じられる。
ユノが言っている「誰も不幸にしない不道徳な行為」は確かにあるのかもしれない。倫理や道徳に縛られると自由がなくなる、そんな大多数の意見には収まらない価値観の人もいる、その人たち同士が繋がるのはWin-Winで誰にも迷惑をかけていない、という主張は理解できる部分もある。
だけど、もし本当にパパ活を容認する世界になったら、それこそカオスなことになるだけだろう。それに、私はパパ活はいじめと同じようなものだと思っている。実際には犯罪と同じだけのことをしているのに、なぜか柔い言葉でラッピングされて見逃されているもの。いじめは暴行罪や傷害罪だし、パパ活は売春防止法や青少年保護法に抵触する行為だ。司法の目を搔い潜って、グレーゾーンとしてなぜか生き残ってしまっているだけ。
もし今後、パパ活が明確に違法となったとしても、ユノは辞めないだろう。結局彼女は、今の自分に都合のいいように話をしているだけで、本当は法も倫理も道徳も、何も大切にする気はないのだと思う。自分がやりたいからやっているだけ。そこに信念やモラルはない。
万が一本当に「法律は大切だと思うけど、それ以外はそんなに縛らなくてもいいじゃん」というのが彼女の信念なのだとしたら、あまりにも思慮が浅すぎる。倫理や道徳でなんとなくみんなが守っているものは、それを侵したら秩序が失われたり、限りなく黒に近いグレーゾーンにあるものなのだから。ユノは、きちんと冷静になって物事を見たときに、そのことに気づけないほどアホな子ではないと思うんだけど、どうだろう。
そしてここで、囚人たちが現実の世界ではすでに死んでいる可能性を示唆してくるんだな。もし彼らが全員死人なのだとしたら、ミルグラムは何のために存在するのだろう。これはノベライズ第1弾のミルグラムに対しても考えていたことだけど。
死人を集めて過去を暴き、裁き直すことに意味があるとは思えない。
まとめ
・ヒトゴロシ対象は「お腹の子供」。パパ活で複数人と性交渉を繰り返した末の堕胎。
・パパ活をしていた理由については曖昧な部分が多い。
・ユノ自身の倫理観や看守に腹を立てている理由についても、筋が通っていないように見える場面が多くある。
・囚人は現実世界ではすでに死んでいる可能性もある。
ユノに関しては第2審で新たに見えてきた情報はなく、本人が語る罪の内容も第1審考察と一致していたため、第2審でも赦さないと判断します。
また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また、たくさんの方と意見交換をしてみたいと思い、登録不要の匿名メッセージBOX(マシュマロ)を設置してみました。
私はこう考える、ここはこう思う、こういう考え/情報もあるなど、なんでもコメントしていただけると嬉しいです。青文字クリックでリンクに飛べます。よろしくお願いします!
MILGRAM -ミルグラム- 第2審 ハルカ 考察
DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」
気が付けば第2審が始まってから2年以上経ってしまっていました。
楽曲だけは公開直後に聞いていたのですが、ボイスドラマや考察をする余裕がなく……。大変遅ればせながらではありますが、囚人番号001・櫻井 遥についての考察をまとめていきたいと思います。
第1審まとめ
第1審ではハルカについてこのように考えていました。
・ハルカは精神障害者、弟は幼子としてそれぞれ社会的弱者であり、母親の愛情を取り合って「共食い」した(ハルカは母親の愛情を受けられず、弟はハルカに殺された)
・歌詞内のひらがな表記の多さと会話印象の乖離から、ハルカは精神障害のフリをしている可能性もある。もしくは弟が生まれて、親の愛情が大きくそちらへ傾き、ハルカはネグレクトを受けて学校に通えていなかったかも。どちらにせよ知的に問題はなく、ただ漢字が書けないだけというイメージ
・反省の色はなし
・悪いのは愛情を弟に傾けた両親だと思うので、第1審では【赦す】と判断
ハルカに弟がいたことは確定事項とし、ヒトゴロシ対象も弟であると考えてた。これは今回の2審MVを見てかなり変わったところかな。
全知全悩MVを見て、弱肉共食の小さい男の子は幼いころのハルカだろうと思っています。
第1審考察の全文はこちらから読めます。
では今回の第2審を受けての考察をまとめていきます。
全知全悩 MVより
今回のMVを見て、まず「ハルカが精神障害者である」というのはもう概ね間違いないのではないかと思っている。
私は専門家ではないから、具体的な病名なんかはよく分からないけど、この異常なまでの承認欲求というか依存体質に当てはまる何かしらの精神病はありそう。軽く調べた程度の知識だと、自己愛性パーソナリティ障害とかになるのかなと思う。
ハルカは両親、おそらく主に母親にとって期待はずれな存在であった。
歌詞には「”また”ふり向かせなきゃ」や「”いつかのように”僕を抱きしめてほしい」とあるから、幼いころは親の愛情はちゃんとハルカに向いていたんだと思う。それが、成長するにつれて、もしくは何かのきっかけで「デキソコナイ」に変わってしまった。
歌詞が平仮名と幼い漢字ばかりなのは、幼い頃=愛されていた日々の自分に戻りたいから、その頃から変わらないフリをしてるのかな。
知的障害の可能性も捨てきれてはいないけど、やっぱり会話やタイムラインの様子、あとはどこまでを本編と絡めて見るかにもよると思うけど、ミニグラムの様子からも、その可能性は低いのかなぁと思っている。
成長したハルカは両親の関心を自分に戻そうとして破壊行動を繰り返したんだろうか。
そうしてそれは、そのうちものに留まらず、生き物にまで及ぶようになった。
もしそうだとすれば、今回のMVに何度か出てくる独房のような部屋は、ハルカをネグレクトするためのものではなく、凶悪な我が子を安全策として隔離しておくための部屋だったのかもしれない。
たとえ何があったって、一人の人間に対してあんな部屋を宛がうことが倫理的に正解だとは思わないけど、そうせざるを得ないような状況だった可能性はMVを見ているだけでも容易に想像できる。
そもそもどうして幼少期には普通に親の愛情を受けていたハルカが突然「期待はずれ」「デキソコナイ」になったのかも論点としては重要だと思ってて。
ここに関して、私は元来のハルカの性格として「破壊衝動」があった可能性を考えてるんですよね。それが弱肉共食で描かれたように幼少期に顕在化したことで、彼は「異端」としての扱いを受けるようになったのだとしたら。
結構筋は通るのかなと思っている。
まったく別ジャンルの話なんだけど、「僕のヒーローアカデミア」という作品に出てくる「トガヒミコ」というキャラクターはまさに「生来、愛着を持った対象に対する吸血衝動を抑えられないという性質を持ち、それ故に両親や社会から異端者として扱われてきた」子なんだよね。ハルカも彼女と似たような道を歩んできた可能性があるのかなと思う。
ただここに関しては、破壊衝動と異常な承認欲求、どちらが先だったのかは正直分からないところでもある。ハルカの異常な承認欲求を両親が気味悪がって「期待はずれ」と言われネグレクトされる→破壊衝動で両親を振り向かせようとした可能性もあるのかなとか。
ここで一つ疑問なのが、どちらだったにしても、そのハルカに対して「期待はずれ」や「デキソコナイ」って言葉が出てくるのは不思議だなと思う。
その状況下で出てくる言葉ではないような気がして。
かといって現状、私にはハルカが「期待はずれ」や「デキソコナイ」と言われるようになる理由がMVからは読み取れない。
今のところ、それに当てはまりそうな仮説は「ハルカが知的障害者であった」場合だけど……これはミスリードな気がしてるんだよなぁ。
改めて2曲の歌詞を見ると、ハルカ自身も「普通」でいたい、ただ母親に振り向いてほしいだけなんだと訴えているようにも見えて、何とも言えない気持ちになる。今回の歌詞の英語バージョンなんて特に。
全知全悩では母親を振り向かせたいから破壊を繰り返しているように見えるし、弱肉共食では理性は破壊衝動を抑えんとしているのに、本能が暴走してしまって困惑・絶望しているように見える。
弱肉共食ではまだ理性で抑え込もうという気持ちもあったけど、全知全悩のハルカにとって、母親に見てもらう、もう一度愛されるために考えられる方法はもう破壊行動でしかなかったのかな。それが生き物であるか如何に関わらず。
ハルカの持ち合わせた性質(破壊衝動)と、生育環境による認知の歪み(精神病)が引き起こした結末がこの形なのだとしたら。一番の被害者は彼自身なのかもしれない。
尋問内容より
第2審時の尋問内容から、気になった発言をピックアップしていきます。
・「今の自分は好き」「アマネはもう苦手じゃない」
このあたりは、1審で赦されたことにより、自信がついたことでの発言かな。
アマネはハルカにとって、母の愛情を受けられていた幼少期を思い出させる、嫉妬の対象になりうる存在だったんだろうけど、今の彼は満たされているから気にならなくなったということなんじゃないだろうか。
・「ずっとミルグラムにいたい」「ミルグラムにいたらヒトゴロシはしなかった」
ミルグラムには自分を見てくれるムウがいて、自分とムウのことを誰も邪魔しないから?
その状況でなら承認欲求は満たされているから、ヒトゴロシをする理由も、破壊衝動が起こることもないもんね。
・ハルカという名前は、両親が(母親が?)女の子がほしくて、ずっと決められていた
これかなり大事な情報なのでは…?
MVでの「大きく羽ばたく遥かな夢を叶えられる子に」というのが名前の由来だと思ってたんだけど、そもそも両親は女の子が欲しかったんだね。
てことはもしかして「期待はずれ」「デキソコナイ」って、ハルカが男だったことに対する言葉だったりする…?
でもそれだと、幼少期はちゃんと愛されていたということと矛盾するよね。男だったことでネグレクトを受けていたのなら、生まれた時からや、自我を持ち始めるころから親の愛情はハルカには向かなかっただろうから。弱肉共食MVでの幼少期の様子でも、特別女の子らしい格好をさせられていたという感じはなかったし。
もしかして、全然確証はないただの可能性の話として、弱肉共食の女の子はハルカの妹だったりする…?
両親は女の子が欲しかったけど、産まれてきたのはハルカだった。それはそれとして、自分の子供だから大切に育てた。でもその数年後に生まれてきた子は、望んだとおりの女の子だった。それから少しづつ両親の(母親の)愛情は傾いていき、男であるハルカを「期待はずれ」「デキソコナイ」と呼ぶようになったのだとしたら…?
もしこっちが本当なら、かなり話が変わってくるけど。でも根拠としては弱いよね。第1審でも家族は両親だけって言ってたし。
・「エスはお母さんではない」
エスには自分を見て欲しいとは思わない、ということ…?ミルグラム内でのハルカは、ムウにその役目を見出しているよね。
もしこの先、ムウがハルカへの興味をなくすことがあったら彼はどういう反応をするんだろう。
・「自分と他人は全て違う。自分は全て間違っている」
ここを見るとやっぱり元々の性格として承認欲求の強さや破壊衝動があって、彼自身もそれに気付いて悩んでいたというか、不便していたのではないかなぁと思うね。「全て間違っている」だもんなぁ。
・「願いが叶うなら、頭が良くて強くておもしろい人になりたい」
そこは「女の子に」とか「普通の人に」ではないんだな。そうなると母親からの「期待はずれ」はハルカがそういう人ではなかったことに対するものだろうか。
だとしたら知的障害の可能性は高まりそうだけど……。
それとも、もう彼の依存先はムウに移っているから、これがムウの理想の彼氏像だったりするんだろうか。
・殺した相手のことは「うらやましい」
全知全悩のMVを見る限り、ハルカが殺した”人”は母親なんだと思っていたけど、そうだとするとこの発言は整合性がないことになる。
弱肉共食の犬や少女に対しての発言?
とくに少女は、まさに母親が望んでいた「女の子」だから、母親がハルカより彼女に執心してハルカが嫉妬したり「うらやましい」と思うこともあったのかもしれない。
もしそうなら、歪んだ承認欲求や依存性質のほうが先で、それによって自分より強く母の関心を持っていく対象に対して嫉妬してヒトゴロシを実行→そうしたら母が自分を見てくれた→常習的な破壊行動を行うようになっていった可能性のほうが高そうだな。
ボイスドラマ 弱者の変貌 より
2審のボイストレーラーを聞いた時にも思っていたけど、ハルカは本当に変わったな。
1審の様子がまるで嘘のよう。これが彼の本来の姿なのかな。
異常な承認欲求に伴う、他者からの評価への過大すぎる自信。他者にどう思われるかでしか、彼は彼自身を保てないのかもしれない。
第1審で赦した=貴方の行いは間違いではない、ということではないんだけどな。
たとえ第3審で「赦す」ことになったとしても、それを、囚人たちのヒトゴロシを全肯定するものだと扱われるのなら、私は誰も赦せないなと思った。
あくまでも私の気持ちの中では「ヒトゴロシは罪だけれど、そこに至るまでの貴方たちの事情には同情の余地がある」程度のものなので。
この辺は、ミルグラムというコンテンツとの齟齬なので仕方ないのかな。そもそも多数決制な時点で、自分の判断が全て反映されるものではないし。
「僕みたいな価値のない人間が、 注目を集めるために人を殺した。きっと、僕よりも価値と未来のある人間を」ね。
そしてヒトゴロシの対象は「あの子」か。
そうなるとやっぱり、問われているのは弱肉共食での女の子の殺人についてなのかな。
前半のハルカの恍惚とした不気味な様子に、全知全悩MVの最後の部分が重なって見えた気がした。
メタ的な感想ではあるけど、これを的確に表現出来る声優さんって本当にすごいですね。
自分が否定された途端、怒りに任せて暴れ出し、怒鳴り、エスを手に掛けようとする。それもまるで小さな子供の癇癪のように。
もしかすると、破壊衝動も元々は両親の気を引くためではなく、怒りに任せたものだったのかもしれない。そうしたらたまたま両親が自分を見てくれたから、人の注目を集めるならこれだと思って繰り返すようになって、ヒートアップして人殺しを犯したのだとしたら。
この尋問での様子を見ていると、それもありえない話ではないような気がしてくる。
「僕は、僕より小さいものなら殺せるんだぞ!」なんとも哀れで、惨めな主張だな。自分より大きくて、強いものには適わない。だから、小さくて弱いものを虐める。タイトルにある「弱者」という言葉に、これ以上ないほど相応しい人格。
「生まれた時から何も出来なくて、周りと同じことが出来なくて、お母さんは僕を諦めて、お母さんの世界から僕はいなくなった」
ここを聞いていると、やっぱり発達障害や知的障害のような何かしらがあって、ネグレクトに繋がった可能性が高そうかな。まだ断定はできないけど。
1審で赦されてるから当たり前といえば当たり前だけど、ヒトゴロシに対する反省は今回も全く感じられない。
反省というか、興味そのものがないように感じる。
彼の口から出てくるのは「僕を見て」それだけだ。
盗んだお母さんの大事なものは、あのネックレスのことかな。
あそこにも何かキーがあるんだろうか?
ハルカにとって「お母さん」は「自分を見てくれる人」なんだな。
そして今その役割を見出しているムウは「ダメな僕」を見てくれる。
もし彼が、異常な破壊衝動や承認欲求を持ち合わせて生まれてきていたとして、もし母親がその異常性に気付いて彼を精神科に連れて行っていたとして。その母親の行為に対して、彼が勝手に「お母さんは(本当の)僕を見ようとしてくれない」「お母さんの世界に(本当の)僕は必要ないから、排除しようとしている」という歪んだ認知に偏っていった可能性はあるんだろうか。
母親のその行為は間違いなくハルカを思うからこそであったはずなのに、ハルカ自身が被害妄想的に、勝手にそう思って、破壊行動や殺人を過激化させていったのだとしたら。
さすがにそうだとしたら複雑すぎるし、そもそもそう言い切れるだけの根拠が何もないから、それはないと思うけど。
利用されていても、自分を見てくれるのならそれでいい。本当に歪んでる。
知的障害とかの可能性より、この異常な承認欲求というか他者への依存性みたいなところのほうが余程気になる。ハルカの本来の問題点はここにある気がする。
そしてこれで本当にムウから「もう利用価値がなくなったから要らない」って言われたら、それはそれで怒り狂って下手したらムウを殺すんだろうから、本当に厄介。
そして恐れていた言葉が出てきてしまいましたね。
まさか「自殺」という切り札を出してくるのがハルカだとは思わなかった。
この人にとっては「命」そのものがそんなに重要なものではないのかもしれないな。自分のもの、他人のものに関わらず。
まとめ
・ヒトゴロシの対象は弱肉共食MVの女の子
・異常なまでの承認欲求や、他者への依存心が動機ではないか
・ハルカに知的障害などがあった可能性も否定はできない
・注目を集めるためにヒトゴロシを実行した
・怒りに任せて衝動的に暴れたり、他者を殺めようとすることもある
第1審では、歌詞やハルカの言動から両親の虐待の可能性が強く見えていたけど、現状MVにはほとんどそういった様子は映っていないし、ハルカの異常性も見えてきたことで、ハルカ自身の身勝手な承認欲求のために実行されたヒトゴロシの可能性が高くなってきたので、第2審では赦さないと判断します。
それにしても尋問での様子を見ていると、第2審で総意が「赦さない」になっているから、第3審はかなり荒れそうで楽しみですね。
さらにムウも「赦さない」になってるからなぁ……。始まった時点で1人減っているようなことにだけはなっていませんように。
全員揃って、最後まできちんとこの手で審判を下したいですね。
また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。
ひとまずは第3審開始までに全員分の第2審考察をできるよう、頑張ります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また、たくさんの方と意見交換をしてみたいと思い、登録不要の匿名メッセージBOX(マシュマロ)を設置してみました。
私はこう考える、ここはこう思う、こういう考え/情報もあるなど、なんでもコメントしていただけると嬉しいです。青文字クリックでリンクに飛べます。よろしくお願いします!
アイドリッシュセブン メインストーリー 第6部 8章 感想
虎於の高飛車な態度があまりにも今まで通りでつらかった。ずっとそうやって生きてきたんだなと思って。
今回のこれだって、裏側を何も知らず見たらただの恵まれてる嫌味な奴にしかならないもんなあ。ずっとそうやって、本当にやりたいことをやらなくていい、今のままで十分恵まれてるって口にしないままいたんだね。
誰かのためならいくらでも頑張れる。でもそれじゃあこれまでと何も変わらない。そんなのを求めてるわけじゃない。虎於に、虎於のために頑張ってもいいことを知って欲しいんだよ。でもそれが虎於にとっては何より難しいんだよね。
堂々巡りの解決しない(正確には煮え切らない自分のせいで解決できない)問題に向き合っていると自分が情けなくなるの、まじで分かる。だからもういいよ、終わりにしようってなるのも本当に分かる。つらい。
虎於に関しては本当にこれでもかってくらい自分を重ねてしまうのでずっとキツかった。
巳波のコメントに焦って士郎〜!!なんかやばそうやぞ士郎〜!!て思いっきり叫んだ。頑張れ。頼む。
と思ってたらほんまに宇都木士郎お前ってやつは……ŹOOĻくんたちのこと大事にしてくれて本当にありがとう。
虎於の背中を押したくないわけじゃない。ただ、怪我をするかもしれないことを、自分が勝手に決める訳には行かない。たとえそれで信頼が得られるとしても、それだけは出来ない。しちゃいけない。そういう誠実さはマネージャーをするに当たって間違いなく一番大事だよね。たとえアイドルたちに嫌われたとしても、彼らを守るのが仕事なんだもの。そう思うと残酷だな。
信頼って難しい。信じてもらう努力も、信じようとする努力も、どっちもないと成り立たない。
信じようともしないまま「信じさせてよ」と喚いても何も変わらない。信じさせる気もないまま「信じてよ」と言っても信じてもらえるはずもない。双方に信じる気持ちと信じてもらいたい気持ちがあっても上手くいく訳でもない。人と人の関わりって本当にこの上なく面倒くさくて、この上なく愛おしい。
悠の言葉が大人すぎてびっくりする。あんたほんとに高校生?
甘やかしてほしい訳ではなくて、ただ、しんどいと思った時に無条件で味方でいてくれる人が、安心できる居場所になってくれる人がほしいだけなんだよね。それだけでまた少し頑張れるから。
そんでここで来る「屋根の修理できる?」「失敗作って言わない?」なんよ。もう。アイドリッシュセブンほんまそういうとこ。
すごくしっかりしてて大人に見える悠も、たくさん傷つけられてきた人なんだよね。
悠はおばあちゃんと2人きりだったのもあって、しっかりしたり誰かを守ったりすることが板についてるのかもな。それが不幸だとかではなく、これが亥清悠って人間なんだろうなと思った。
そしてこれに対する士郎の「そんな相手はみなさんに近づけさせません」よ。ベストアンサーか?
ほんと新章更新の度に宇都木士郎の好感度がどんどん上がってく。
「面倒な人たちだなとは思いますけど」ってちゃんと隠さないで、その上でだからこそ守りたいって言うのも好きだよ。
指切りスチル可愛すぎて思わずスマホ投げた。何?可愛い。世界の孫。ありがとう。
ŹOOĻみんなで虎於を助けようとしてるのすごくいいなぁって思う。
ド直球しか知らない男、宇都木士郎。心のドアのノックの仕方が絶妙になんか足りない宇都木士郎。ほんとに好き。こっちもおもしれぇ男。
みんなと打ち解けたくてチョコミントの話とボートの話をチョイスするの、さすがにセンスが独特すぎん?
優しいかどうかは僕が決めることじゃない。だけどみんなことが好き。貴方たちの力になりたいと思ってる。それをこんなにも真っ直ぐに伝えることが出来るのってすごい。
こういう所があるから、宇都木さんは悪い人ではないんだろうなと思える。
真っ直ぐだからこそ伝わる気持ちもあるよね。
何も言えないでいる虎於に対してただずっと待ってるんじゃなくてアプローチを変えたり、クローズドクエスチョンにして選択肢を狭めてみたりできるの、まじで仕事のできる男だな。
そして虎於の話。刺さりすぎてキツかったな。
家族が好き。大事にしてもらっている自覚がある。だからこそ、つらい。それをこんなにもちゃんと描いてくれるなんて思ってないのよ。ほんとアイドリッシュセブンってそういうとこ。
期待して、否定されて、落胆して。それを何度も繰り返せばそりゃ誰だってもう期待することすら怖くなる。だけどそこに「申し訳ない」や「恥ずかしい」という言葉が当てられてるのを見て、私の読んでるストーリーは確かにアイドリッシュセブンなんだと思った。誰もが抱える普遍的な感情じゃなく、このキャラクタがこの場面に立ったからこそ出てくる言葉がちゃんと描かれてるんだよね。
トウマの「トラが悪いんじゃない。やりたいことを見つけてもやらせてもらえなかったんだろ」は間違いない事実だと思う。きっとその言葉に救われる人だっている。だけど、それは本当に家族は悪くないって思ってる虎於にとっては苦しい言葉でしかないんだと思う。
反対に、これはたぶん壮五さんになら響く言葉だと思ってて。恐らくそこにある差は家族のことを好きでいるか、嫌いでいるかなんだよね。それが良いとか悪いとかの話ではなくて、今までアイドリッシュセブンで描かれてた家庭に問題のある子(壮五、環、大和)は家族を嫌っていたし、大抵の場合において家が息苦しい場所になるのは家族と上手くいかないからなんだと思う。だけどそうではない、好きだからこそ苦しい、大切にしてもらっているからこそつらいの気持ちもあることをちゃんと拾ってもらえたのは私にとってかなり嬉しい事だった。そして同時に、トウマの言葉に少しだけ落胆した。あぁ、やっぱりそういう話に思われてしまうのか、と。
ただこれは私が虎於の「家族のことが好きだからこそ望み通りでいられないことが申し訳ない」みたいなところに共感を持って、少なくとも今まで描かれてきたいろんな家庭環境の中の何よりも身近なものとして見てるから言えることなんだと思う。もしこれがそうでなかったら、私だってきっとトウマと同じことを言ってた。
だから別にトウマを責めようとかそういう気は一切ないことだけは明言しておく。脚本に対しても、虎於の気持ちはちゃんと大事にしてる上で「ここで狗丸トウマならこう言うだろう」を描いてるだけだと分かってるので、なんの文句もないよ。むしろアイドリッシュセブンのそういうとこ大好きだよ、とだけ言わせといて。
これさえやってれば安全に成功する、それを選べる人達ばかりなら、きっとこの世界はとてもつまらなくなってる。
スポーツ選手も、アイドルだってそう。絶対に成功する保証なんてどこにもない。だけど、エンタメを、楽しさを提供してくれるのはいつでもそういう人たちなんだよね。
ていうかこれを考えると虎於の両親、よく虎於がアイドルやることを認めてくれたね。なんでなんだろ?月雲という大きなバックアップがあるから?
ここの虎於の「余計なことは口が回るのに、肝心な言葉はなにひとつ言えない恥ずかしい臆病者」がキツかった……分かる……てなってボロボロ泣いちゃった。都志見文太の言語化能力ほんとなんなの!?
それでさぁ「御堂さんを守ろうとしたご両親の愛情が間違っているとは言えません」だよ。まじでほんとにアイドリッシュセブンそういうとこ。そうなんだよね。虎於のパパたちの愛情も愛情には違いないんだよ。虎於を大事に思ってるからこその言葉だったんだよ。そこを否定しないのまじでアイドリッシュセブン。両親の愛情を否定しないことで、それを大事にありがたく思ってる虎於の心も否定しないでいてくれるのまじで信頼しかない。本当に本当にありがとう。
信頼の要は自分たちのために必死になってくれること。2部の百ちゃんも同じだったね。私にもそういう気持ちがあって、それをずっと汚ない感情だと思ってた。それってなんかすごく承認欲求が強いというか、欲しがりな気がしてしまって。だけど同じように思ってる人もいるんだなと思うと少し安心する。どんなに言葉を尽くしても結局咄嗟の行動が全てというか、考え抜かれた言葉たちよりも信頼出来るものがそこにあるのもまた事実だよね。もちろん大切に紡がれる言葉が人の心を動かすことだってあるけど。
宇都木さんの「どうしてほしい?」にちゃんと答えられる虎於ほんとにすごいなと思ったし、ずっとずっとそうやって言って欲しくて、そう言ってくれる誰かを待ってたんだろうなとも思った。
やっと出逢えて本当に良かった。
ほんとにさぁ、世の中にこんなにかっこいい「任せてください」がある?と思ってめちゃくちゃ泣いた。宇都木士郎、ŹOOĻのマネージャーでいてくれてありがとう。
虎於の心から嬉しそうな「やった!」に引くほど泣いた。号泣。今回1番泣いたポイントここです。この一言にこんなに泣かされることある?
自信満々な「ふっ……まぁな」も嬉しいよ〜!!!!!ほんとにほんとに良かった。何回でも言う。良かったね、虎於。
そうやって素直にかっこいいじゃん!て言える三月くんが大好きだよ。かっこいいね。推しに激甘でお送りしております。
最後にどでかい爆弾を落としていくな。なんのフラグ!?と思ったけど、理ちゃんだよね?たぶん。小鳥遊所属のアイドルになるの?なれたとして、彼女が鷹匡のところを離れるのを良しとするとは思えないけどなあ。
ということで虎於に感情移入しまくり泣き腫らした章でした。
正直、私は今でもŹOOĻがTRIGGERにしたことを許してないし、あんなことをしたŹOOĻが他12人と同列に肩を並べているのを見ると複雑な気持ちになる時もある。だけどやっぱり、一人一人の人間としては彼らのことがとても好きだし大切だと思えた。特に5部から後ではその気持ちが強くなってきた。犯した罪は許せないけど、彼らのことはようやく少しずつ好きになれている気がする。
ていうか軽率に虎於推しになりそうな章でした。ちょろい。
アイドリッシュセブン メインストーリー 第6部 7章 感想
ここに来て急に新ブラホワの話がどんどん進んで来たな。やっぱりリアルタイムブラホワするのかな?最終更新12/30だし。いやでも追いつく?みたいな感じで思考がずっとぐるぐるしてる。どんなふうにするつもりなんだろうね。どうなったとしても今年もアイドリッシュセブンと年越しすることは決まってるので何の問題もないですが。
現役イベンターだった頃の凛太郎めちゃくちゃ気になる。人間関係とかどうしてたの?
薄々感じてたけど、もしかしなくても千さんと同じタイプでしょ。実力は確かなのに対人間がポンコツなせいで今ひとつ上手く行かない。凛太郎が比較的机仕事の多い社長でおかりんが比較的人と関わることが多いマネージャーなのほんと納得だもんね。
マネズの会話かわいくて自社アイドルたちを大事にしてるの伝わってきて仲良しでほんと好き。
この感じだと、音晴が偉い人だったから取り纏めをしてるというよりは、いろんな縁が巡り巡ってこの形に落ち着いたってことなのかな?
でもアイナナだしな。どこにどんな伏線が潜んでるか分からないよね。
大事なのは古いものにも新しいものにも敬意を払うこと。本当にそうだよね。ずっと古い型のままじゃないけないし、新しいことを始めるのは悪いことではないけれど、古いものにだってそれらなりの矜恃と歴史がある。そこを蔑ろにしちゃいけない。それをちゃんと言葉にしてくれるアイドリッシュセブンは本当にすごい。
日本各地で起きるミニライブってそれ絶対楽しいやつ〜!!私らの世界でもやってくれないかなあ。
対決とは銘打ってあるけど、正直勝敗よりもその年の最後に大好きな人達の全力の最高のライブが見れるというその事実が嬉しいんだよね。何かを企画する以上そこには(メタ的に見るとストーリーを展開する上でも)ゴールがないといけないから勝ち負けが付いてしまうけど、大事なのはそこじゃない。楽しみ!!
「俺のおふくろになったりしないよな?」さすがに大爆笑した。けどこれを完全なボケとして笑ってられるのがアイドリッシュセブンのすごいところよね。そんな展開は絶対ないって知ってるから手放しに笑っていられる。運営への絶対的信頼の上に成り立つ笑いなわけですよ。こんな所でそれが実証されるのおもろ。
(笑)にまで本気で怒る八乙女楽、解釈一致です。ありがとうございます。予想を裏切らないおもしれぇ男。それでこそ八乙女楽。
まげちょんさん、急に出てきてめちゃくちゃ爪痕残していくやん……一体何者なの。
BE AUTHENTIC 早く聞きたいな〜!絶対いい曲じゃん。
こんな風にファンの曲を歌いたいだとか歌わせたいだとか、もしTRIGGERが傷一つないブランド品のままであり続けたら有り得なかった展開だよね。ファンとの距離が近くなったからこそ、知ることが出来た曲。そう思うと本当に感慨深い。変わったとこで出逢えたものがあるんだね。
ここにも新しい出逢いがあるね。みんなが最高の自分たちでブラホワに挑もうとしてるのがめちゃくちゃいいなあ。
ここでナチュラルに七瀬陸の訴求力が発揮されてて鳥肌立った。そうやってたくさんの人を虜にしてきたんだな。陸くんの訴求力を恐ろしいもののようには言いたくないけど、実際に目の当たりにすると静かに侵食していく感じにびっくりしてしまう。そしてやっぱり、その引力が少し怖い。
それにしても相変わらずファンの解像度高すぎッシュセブン。この個々しか知らなかったのが少しづつグループに繋がっていくの、めちゃくちゃリアル。わたしもリアルアイドルにはそんなに明るくないからいつもそんな感じで知っていく。あ、この子あのCMの?とか、あのドラマの子のグループとかそういう認識するもん。
ブラホワ動き出したな〜!て感じの7章でしたね。まげちょん、誰?
アイドリッシュセブン メインストーリー 第6部 6章 感想
MEZZO”はほんとずっと家に囚われてるんだよな。
家に変わる何かを見つけることは出来たけど、家そのものに関わるものを解決できてるわけじゃない。父親に対する嫌悪感は変わらず持ち続けたままだし、赦すこともできてない。
だけど幼い日々をそういう環境で過ごしたから、そういう人に育てられてきたから、どうしたって自分の言動にその人の影を感じずにはいられなくて。
絶対あんなふうになりたくないのに、気付けば同じことをしている気がする。家を出るほど、二度と会いたくないと思うほど嫌だったその人と同じことをしてしまう自分がどうしようもなく最低で醜い人間に思える。
そんな2人に我らが大神万理が掛ける言葉が『一方的に相手に押し付けるのは問題だけど、当たり前の気持ち』『自分の気持ちを悪いものだと思い込まなくてもいい』ですよ。もうね、万理さんが来た瞬間の安心感えぐかったもんね。安心と信頼のイケメン事務員。いつもありがとう。
巳波の自信の話、めちゃくちゃ耳が痛かった。『自分を信じる力が足りないから、自分以外の賞賛の声で自尊心を満たそうとする』『でも結局、本当の不安は埋められない』ってほんとその通りなんだよ。それは虎於だけじゃなく、この世界のほとんどの人がそうなんじゃないかと思う。楽さんみたいに自分を信じて、強く真っ直ぐになれたらいいとは思うけど、なれないからこそ私たちはこんなにも悩んで苦しんで生きてるわけなので。
柔らかく靱やかだけど決して己を見失うことのなかった桜春樹のことを自然の「葦」に例えて、誰かのために他人の望む自分でいる虎於のことを気軽に宙を舞っているように見えてその実とても精巧に造られている「紙風船」に例えるの、さすがに上手すぎて唸った。都志見文太ぁ……。
都志見先生の例えの出し方が本当に好き。ずっと好き。めちゃくちゃ的確でそんな例えここに持ってくる!?みたいなことをサラッとやってくるのが本当にすごい。大好き。
巳波も周りの人達のオーダーを聞くばかりの子役時代を送ってきて、それを打開して行ったノースメイアで桜さんと出会ったことで今がある。だからこそ分かるんだろうな。虎於の気持ちが、少しだけ。人のオーダーを聞くことよりも、自分のオーダーを通すことの方がずっと勇気のいることだよね。
もしかすると巳波もあのまま日本にいたらこうなっていたのかもしれない。そう思うと本当に巳波が桜さんと出会ってくれてよかった。
幸福な家庭に育ったからこそ、恵まれているからこそ、気楽に愛されているからこそ苦しい時もあるんだとちゃんと示してくれるアイドリッシュセブンほんとさすがだよな。マジで信頼しかない。
メタ的な視点で見ると、今までの子達はあからさまにしんどい事情の中に置かれてたから、これができるのは虎於だけなんだよなあ。
誰かが虎於のこの状態を「穏やかに飼い殺されてたんだ」って言ってて、まさにそれだなと思った。真綿で首を絞められるようなってこういう事なんだろうな。
そして何より虎於自身が家族が好きで、その家族が自分を大切に思ってくれているからこそ「無理なことはしなくていい」と言われていることを自覚してるからこんなにもつらい。虎於にとって、周りを無視して自分のやりたいことを口にするのは、優しく見守ってきてくれた家族を裏切り困らせることにほかならないんだもの。そりゃ怖くもなるよ。
そんな虎於を助けるのが狗丸トウマって男ですよ。全くお前は本当にかっこいい。どこまでも光の男なんだよなあ。
ベラがじっと人間の言うことを聞いて大人しくしているのは『馬鹿で臆病』だからじゃなく『人間が好き』で「誰かの役に立ちたい」から。それは決して卑下されるようなことでも、笑われるようなことでもなくて『立派』なんだよね。
以前ベラが出てきた時、虎於は自ら彼女に自分の姿を重ねてた。それをここに効かせてくるのはめちゃくちゃ面白い演出だなと思った。
最初に虎於がベラと自分を重ねた時は「犬に自分を重ねることなんてある?」と思ってたんだけど、ここに繋がるなら納得。ベラと自分を重ねていたからこそ、ベラに向けられたトウマのこの言葉が何より強く虎於の胸を打った。犬に向けられた言葉だからこそ、自分を慰めるためではないただひたすら真っ直ぐなトウマの気持ちに救われたんだろうな。
トウマはほんと何気なく誰かの心を救ってしまう最強に罪な男。本当にありがとうね。
MEZZO”くんたち、何気なくお互いに告白し合っててよかったな。そういうのもっとくれ。
自分には相手を傷つけるとんでもない凶器に見えていたものが、実際の相手にとってはそんなに恐ろしいものではなかったりする。その反対に、自分にとっては大したこと無くても、相手にとっては明確な悪意になってしまうこともある。だからこそ人と人の付き合いは難しくて、互いを知り合って少しずつ歩み寄っていくしかない。
確かに2人が抱えていた思いの形自体はいつかの父親たちと同じだったかもしれない。だけどその本質まで同じかと言われればそれはきっと違ってて、そういうのを引っ括めた万理さんの『一方的に相手に押し付けるのは問題だけど、当たり前の気持ち』『自分の気持ちを悪いものだと思い込まなくてもいい』マジで効いたな…。(2回目)
壮志も四葉父も、みんなが当たり前に持ってた気持ちを拗らせてあぁなった訳で、もちろんあの言動自体は許されることではないけれど、彼らの抱いていた気持ち自体を否定しないところもアイドリッシュセブンらしいなぁと思った。お前がアイドリッシュセブンの何を知ってるんだという感じですが。
『絆が繋がってるからこそ、いつもこんがらがっちゃう』『こんがらがっても諦めずに手を離さなかったからここまで来た』さすがにMEZZO”の解釈が強すぎるだろ大神万理。ずっとMEZZO”を見ていてくれてありがとう。
なんかもうこの章の走り書き感想メモ「大神万理」しか書かれてなくて笑う。分かるよ過去の私。
『今度こそ、ちゃんと幸せにするって決めてるんだ』新旧Re:valeまとめて愛してる私にぶっ刺さった。号泣。
あの日あの時はこの道が最善だと思っていただろうし、たぶんあの時にこれ以外の道はなかったのだと思う。だけど、それでも後悔がないわけではなくて。道半ばで千さんの手を離したこと、この人はずっと後悔し続けているんだろうなと思った。
日本さあ、頼むから全国の高校生や就活生に大神万理を派遣してくれないか。わたしが高校生のとき、将来に悩んでいたときにこんな大人がそばに居てくれたらとめちゃくちゃ思ったよ。環くんのしたいようにしたらいいよって丸投げするんじゃなくて、ちゃんと見つめて分析してより良い未来に繋げてくれる、そんな人なかなかいないよ。
アイドリッシュセブンの重たいストーリーをのたうち回りながらも安心して読めるのは、大人組がしっかりしていてくれるからってのが大きいと思う。社長たちやマネズがいてくれるから、アイドルたちがたくさん悩んで苦しんでも、きっとまた笑える日が来ると思える。いつも本当にありがとう。これから母の日はマネズに贈り物した方がいい?
5部からずっと、もう環くんの未来はダンス留学をするかしないかの2択でしかないと思ってたから、まさかこんな新しい道が拓けるなんて思ってもみなかったよ…万理すげえ…本当にありがとう。
もう今となってはむしろこれしか考えられないもんな。言われてみれば確かに環くんの性格で、よく知りもしない土地で日々コツコツ頑張るとか向いてないだろうなって思った。
人間、切羽詰まると目の前のことしか見えなくなっちゃうもんなんだよなぁ。ユーザー(≒マネージャー)という立場の私でさえそうだったのに、そこに囚われずちゃんと広い視野を持ち続けて環くんに本当に合った道を見つけてくれた万理さんやばいよ。すごいよ。
そんでその後の『君たちは自由なんだ。そして、安心して帰る場所がある。俺がちゃんとそういう場所になるから。』『絆も、自由も、両方あげる。』ですよ。もう語彙が大神万理しかない。そこに全てが詰まっている。大神万理。
IDOLiSH7はよく擬似家族って言われるけど、アイドリッシュセブンの目指すIDOLiSH7の形はそういうものじゃなくて、ちゃんと彼らが生まれ育った家との蟠りをなくして(この場合の蟠りは家族と仲良しになることではなく、その場で育ってきた自分という人間と向き合うこと)、かつ第2の家のような居場所を与えてあげることなんだろうなということを改めて感じられた話だったな。
ここでディアバタはダメだよ…とんでもなく歌詞が染みる染みる。アイドリッシュセブンはほんとおでんだね。
6部まだ全然新曲がないな?と思ってたらまさかの…静かに公開するんじゃない…おかげで全部読み終わってからようやく気付いたわ。
MEZZO”の歌より先に陸くんの鼻歌で聞いたのちょっとおもしろかったな。なんでだよ。
恥ずかしくてふにゃふにゃ笑ってる環くん絶対かわいいやろ〜!!!早くアニメにならないかなあ。気が早いね。でも絶対やってくれると信じてる。
読み終わってキズナ叩きながら「これはIDOLiSH7が入る隙どこにもねぇわ」となりました。想像の5倍くらいめっぞめぞだった。
限界オタクは7人が揃ってレッスン場にいるだけで泣けてきて大変でした。いつまでもそうやってわちゃわちゃしていてほしいよ。永遠じゃないからこそ今が美しいんだということも頭では分かっているけどさ。
そこからはもう自分が何に泣いてるのかも分からないくらい泣いてた。本当によかったな。環くんが留学の夢を諦めるんじゃなくて、でもIDOLiSH7を離れずに夢中になれる好きなことを見つけてくれたのが嬉しくて仕方ない。本当によかった。(噛み締め)
そーちゃんさんにニッコリ。こういう変わらない部分もあってくれて嬉しい。敬語は上手く扱えるようになってきたのにね。かわいい。
いや〜もう、MEZZO”を通してアイドリッシュセブンとは何かを存分に見せつけられた感じの更新分でしたね。
そして虎於がすごく刺さった。彼の蟠り解消まではもう少しかなあ。