MILGRAM ーミルグラムー 第1審 フータ 考察
DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」
今回は囚人番号003番・梶山風汰について考察する
ー目次ー
基本情報
20歳 / 男 / 身長165cm / B型
4月19日生 / 牡羊座
意志の強そうなツリ眼をした青年。直情的で気性が荒い。正義感が強く、間違ったことには強く反抗する。感情の起伏が激しく言葉も強い。しかし悪人ではなくむしろ善人で小心者。
事変上等 MVより
ネットで「嘘憑き狩り」と称して様々な人の悪事を暴き炎上させて追い詰めていたのだと思う。
ここで気になるのが「嘘憑き」に当てられた漢字。ふつうは「嘘吐き」と書くはずで、憑くというのは物怪や悪霊に取り憑かれたという意味になるので嘘に対して用いるのは不適切。けどわざとそうしてあるのには絶対なにか理由があるはず。
後に出てくる「矛盾だらけの悪魔」という言葉に掛かってるのかな。
わたしの考察力ではそれ以上のことは考えられなかった。教えて誰か頭のいい人…。
フータはかなり分かりやすかったかなぁと思う。直情的な彼の性格故に心象も単純なのかな?
ネット上の仲間と共に自分達の正義感に基づいて悪者を狩り、裁いていたら、その相手が死んでしまった。そしてネット民の刃は、自分へ向くようになる。
ネット上での出来事なら直接手を下したとは考えにくいし、自殺に追い込んだから人殺しなのかな。
サビの「どうせ気付いてんだろ? どうすんだ」はフータの中にあった葛藤する思いからの問い掛けだと思う。それでもそれを「冗談じゃない ヒーローさ」と打ち消して、自分の行動は正義なのだと半ば思い込むようにしながら突き進んで行った。
「途中下車は 裏切りとしていこう」という歌詞からも、引き返せないところまで来てしまっていた様子が伺える。
「なあ知ってんだろ」〜「罰の味はどうだ」は、フータの中で、これは果たして本当に正義なのかという疑念が少しずつ強くなっていく様子かな。そうして彼は本当に取り返しのつかないことをしてしまう。その瞬間、今まで仲間だと思っていた他の人たちはフータの傍から消え去り、全てのヘイトがフータに向く。ラストの歌詞群はネット民からフータに向けての言葉だろうな。
今まで自分がしてきたことがまるっとそのまま返ってきた。まさに因果報応。
尋問内容より
*Twitterでの公開分しか見てません
・友人とは同じことで熱くなれるヤツら
・父親はなよなよした情けない古い人間
・考えの浅いバカが嫌い
・女の話は基本つまらない
・「俺は殺してない」との主張
・ハルカの世話をしてやってる
・世の中クソなヤツばかり。見下されて当然
・暴力に訴えるやつはクソ。頭が悪い
・憧れたら負け
口悪いなぁ…そしてプライド高いなぁ…。でもハルカの世話をしてるとか、面倒見はいいみたい。
「俺は殺してない」って言ってるし、直接手を下してないのはほぼ間違いないから、やっぱり自殺に追い込んだ説が強いかな。
社会に不満タラタラだし、クソばっかとか、考えの浅いバカが嫌いとか、まぁそういう事だよな。ここまで分かりやすいと逆に不安になる。すごく計算されたミスリードに誘われてる気がしてくる。
父親みたいな人間にはなりたくなくて、表面だけでもイキってるうちに歯止めが効かなくなった感じかな。根は善人で小心者らしいし。
ボイスドラマ Braze you!! より
暴力は嫌い、暴力に訴えるやつは頭が悪いと言いながら2回も手上げちゃってんだよなぁ…。ほんと、言ってることとやってる事がちぐはぐ。それだけ外面と内面の乖離が大きいってことなのかな。
「そもそも女は頼りにしてない」とか、尋問での「女の話は基本つまらない」とか女卑思考がすごいな。今どき稀に見る感じで笑ってしまう。
やっぱりネット依存っぽい発言もあるし、エスに「立件はできないし、犯罪でもない人殺し」って言われて動揺してるから、ネット上で自殺に追い込んだっていうのが当たりかな。
「殺してない」って言葉にも少しずつ自信が失われていく様子が垣間見えるし、それなりに葛藤はあるんだろうなぁ。正義を貫くためなら殺人を犯しても許されるだろって気持ちと、それは本当に正義なのかと疑問に思う気持ちと。
髪色も明るいし、バリバリの陽キャっぽい見た目してたから「ネット上での手口」ってところに違和感感じてたんだけど、ボイスドラマ聞いてたらその感覚は覆った。
これは学校とかだとイキってる陰キャとして疎まれ嫌われるタイプのやつだな。
まとめ
・ネット上で、自らの正義感で悪を裁いていた
・そうして追い詰めた相手が自殺
・それを皮切りに、今度はフータが悪としてネット上で裁かれる立場になる
・「殺してない」「俺だけじゃない」という言葉からは逃げの姿勢しか見えない
・女卑の姿勢が非常に強い
・面倒見は良い
・根はかなり小心者。内と外の乖離が激しい
歌詞や言葉からは強気な発言が目立つが、根は善人で小心者のようなので、殺人についても深層心理では罪悪感に苛まれているのかもしれない。
今後の楽曲でいちばん揺れが大きそうな予感。楽しみ。
ネット上だとしても、直接手を下してないとしても、殺人には変わりないと思う。そして反省の色が見えないので、第1審では赦せないと判断。
これ難しいというか、1番心苦しいのがフータの判決かもしれない。
ハルカもユノも、自分とは掛け離れた境遇で犯してる殺人だから、それに対して自分がどう思うかだけで単純に判断できたけど、フータの場合は自分もフータの立ち位置になる可能性があるし、そもそも今ここで判断をしてるのだってフータと同じで自らの正義感に則って赦す赦さないを決めてるわけだから、フータを通して、自分で自分の首絞めてる感じがする。
ミルグラム改めてえげつないコンテンツだな。
また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!