たからばこ

好きなものを好きなだけ

アイドリッシュセブン メインストーリー 第5部 5章 感想

 

 

 

いやぁ、あのね

TRIGGERかっこよすぎませんか

これこそまさに「変わらないために変わり続ける」だなと思った

 

語彙力が完全に失われてしまってるんですが、書いていきます

 

 

 

初手から不穏な話をしちゃうんだけどさ

なんかもう、一織くんが純粋に三月くんの成功を喜んでるのかIDOLiSH7が躍進することに喜んでるのか分からなくて恐ろしくなった

後者がダメというわけではないんだけど、前者とではそこに含まれる意味合いや感情ってかなり変わってくると思うんだよ

大好きな兄が認められて嬉しいのか、兄を媒介としてIDOLiSH7がまた広く知られることが嬉しいのか

どっちもあるだろうとは思うんだけど、どっちの比重が大きいのかな、とかね

いろいろ考えてしまった

 

一織くんのビジネスの手腕、ほんとにすごいと思うし頼もしく思ってるんだけど、同じくらい危うく思えてしまう

なんだかんだ言ってもやっぱりまだ17歳の高校生だもの。世間的に見てもまだ子供

その知識と技術は本物だと思うけど、経験でしか得られないものもあるし、機械的に分析してコントロールしていくだけではいつか上手くいかない時が来るのではと気が気じゃない

 

んん…でも何より、喜んでいる一織くんを見てそんなことを考えてしまう自分がすごく嫌だ

難しいこと考えないで素直に「良かったね!」って言いたいよ…

 

嬉しかったよね、憧れで大好きな兄がやりたいことをして、それで認められて。ずっと願ってたことだもんな

やりたいことにひたむきで、一生懸命な兄の姿を、どんなエンタメより胸躍らせてくれるものだったと言い切ったんだ。今回のことが嬉しくないはずがない

 

三月くんが何かに抜擢される度、誰かに褒められる度、誰より、下手したら三月くん本人よりも嬉しそうにする一織くんをこれまでに何度も見てきた

その気持ちだけは、本物だと信じたい。というか本物だと思うんだよ

だからこそ、彼の言動を弟としてのものかプロデューサーとしてのものかを探るような真似をしてしまうことがとても後ろめたい

 

 

「今度企画書を見せてください」という一織に対して「勉強熱心だな」という三月

そうなんだよな。今の三月くんにとって、一織くんのその言葉はそれ以外の何物でもない

じゃあ、それが本当は別の意味、自分たちをプロデュースしようという気持ちの元に成された行動だと知った時、どうなるだろう

 

それはきっと、もう少し先のお話

もしかしたら上手く収まるかもしれないし

一織くんなら死ぬまで一生、自分がプロデュースをしてたことは隠し通せそうでもあるんだよな。希望的観測であることは否めませんが

 

 

 

三月、大和さんのモノマネうますぎて笑っちゃった

もうこうなったらメインストーリーが終わるまでにメンバー全員分のモノマネして欲しいな

 

 

 

初期の出来事をまるで懐かしむようにお話されて、感情がぐちゃぐちゃになった

長い時間を一緒に過ごして、大方の問題も解決してきて、たくさんの経験をして、そうやって出来上がった今のIDOLiSH7がとても愛おしいけど、初期からの変化を否応なく突きつけられてしまってなんか…

嬉しいんだけど嫌だよ…ってなった

7年(作中では2年?)も前のことなんだから懐かしくて当たり前だけどさ

 

そして三月くんと陸くんの「来いよ、陸!」「わーい!」にほっこりしてたら一織くんの「は?」で大爆笑ですよ。ごめんね

実弟なんですけど…」があまりにも和泉一織で可愛かった

そうだよね、実弟だもんね。お兄ちゃんによしよしして欲しいよね

 

それにしてもどうしてここで三月くんは一織くんじゃなくて陸くんを呼んだんでしょうね

ただ近くにいたからとか、一織くんを嫉妬させてみたくてとか、そういうのならいいんだけど、なんかそうじゃない気がするんだよな

三者から見ててもあそこで一織くんを呼ばなかったのは不自然すぎる

じわじわと和泉兄弟の不穏が顔を出してるような気がして…陸くんの「コントロール」にも反応してたしなあ

 

 

 

オンラインオセロするノースメイア王家兄弟、可愛すぎませんか?

負けそうになったら接続のせいにしてぶち切るあたりがセト殿下らしくて良かった

 

 

 

そして一織くんがファンサまでしたのに桜さんのおかげで解決してる陸くん大好き

良い意味で、一織くんの扱いってそのくらい雑でいいと思う

全部が「一織のおかげで」になってしまうと、本当にIDOLiSH7の全て、七瀬陸の全てが彼の手中に収まってしまうことになるから

一織くんはそれを望んでるんだろうけど、わたしはそうはならないでいてくれるこの状況に安心してるよ

 

 

 

ここの兄弟みたいに仲良くしてるMEZZO”、可愛いなぁとか思ってたのにその後の展開で心臓抉り取られた…

ここで退寮の話を持ってくるんですねアイドリッシュセブン

 

いつかは、とは思ってたよそりゃ

ずっと永遠に今のままでいられるなんて思ってない

だけどまだいいよ…そういう話はまだ二次創作内だけで十分ですから…

 

一緒に暮らしていなくたってIDOLiSH7が終わってしまうわけではないのは分かってるし、実際(以前の)TRIGGERも、(現在の)Re:valeも、ŹOOĻも一緒に暮らしていなくても素敵な関係を築いていると思うけど、IDOLiSH7の形が少しでも変わってしまうことが今はとても怖い

我儘でも何でもいいから、どうか今の7人を引き離さないで

せめて彼らの心を大切にして

世間の為に彼らの気持ちを置き去りにしないで

 

 

この時のMEZZO”とほか5人の笑顔のやり取り、完全に「表に向けられた笑顔とその裏に潜む闇」で泣いてしまった

今のIDOLiSH7ってまさにこれじゃないですか

彼らはどんなに苦しくて悲しいことがあっても隠して笑顔でアイドルしなきゃいけない

向けられた笑顔には笑顔で応じなくちゃいけない

それをメンバーにまでし始めてしまったのが私はとても悲しかった

 

メンバーには隠し事なんてしなくていいよ。全部話せとは言わないけど、しなくていい秘密事なら辞めようよ

悲しませるかもしれなくても、みんなと共有して、7人で乗り越えていって欲しい

 

だけど初期にMEZZO”を組むことになった時、壮五さんの制止も聞かずみんなに話してしまった環くんが、黙っていることの優しさを知ったのは成長を感じられてよかったな

 

だからってメンバーにまで隠し事はするな…!

それをしてろくなことにならなかった人たちをたくさん見てきたでしょ貴方たちも

 

 

 

2話のタイトル「期待(不安)」なのやばいでしょ

何なんだ本当に…

この期待は千さんから百ちゃんへで、不安は百ちゃんの作詞とそれに伴う千さんとの関係の変化に対するものかな

 

 

 

無人島で1ヶ月暮らしながら新曲制作」って、何がどうなったらそれがハードじゃないに分類されるのか聞きたいよおかりん

 

それもログハウスて。金かける方向おかしくない?最高でだいすきだけども

 

「地球よりモモに優しくしたい」なんてパワーワードなの

もうRe:valeはこのままでいて欲しい

ここだけが安心できる場所だよ…(ラビッティくんのことは忘れた顔)

 

千さんの「あの程度はキツいに入らない」私はかなり納得したんだよな

だって自分がそこまで心血注いでやってきたものに、中途半端な気持ちで入ってきて欲しくないと思うのは当たり前でしょ

そして千さんは本気で作られた未完成なものと、上辺だけの良さげなものは分かる人だと思うんだよ

まぁ言葉にデリカシーはないですが…(最悪)

だから無人島も上手くいくんじゃないかなぁ…確証はないけれど

 

ここに来てもやっぱりまだ百ちゃんはまだ万理さんに囚われてて、千さんに嫌われてしまうことにここまで敏感なんだなあ

ここまでのことでかなりそういう思いは軽減されてるのかと思ってたけど、まぁそんなに簡単に消える思いでもないか

万理さんが見つからなかった5年間、ずっと嫌われないように、捨てられないようにってしてきたんだもんな

それにしても万理さんと一緒にいたころと同じようにして欲しいけど、同じ扱いはして欲しくない、対等でいられる自信はない百ちゃん面倒くさすぎる(褒めてる)複雑〜!!

 

 

 

八乙女楽、出てきた瞬間から八乙女楽で最高だった

 

天くんと楽くんの答えは、まぁ二人ならそう言うだろうなって感じで

その中でも私は天くんが「番組プロデューサーの考えが間違ってるとは思わない」って言いきってくれた事が嬉しかった

松永さんの言うことは決して間違いではないんだよ

今のアイドル業界の風潮としてそういうものもあることは事実なんだ

だけど、それはTRIGGERの信念ではない、ただそれだけ

 

自分たちの信念と違うからって悪では無い、と、本人の口から聞けたのは良かったな

4章配信後にアイナナファンから松永さんに向けられた言葉が少し気にかかっていたので

 

 

 

ファンからアイドルへ向けられた愛の話、泣いてしまった

アイドルがファンを傷つけたくないって思ってくれてるのと同じように、ファンも自分の大好きなアイドルを傷つけたくない、できる限り幸福に笑っていて欲しいと願ってるよ

だから見ないフリだってするし、そのままサイリウムを振る

貴方たちがアイドルでいてくれるためなら小さな嘘も秘め事も飲み込める

ステージで輝いている貴方たちが大好きだから

 

 

姉鷺さん、ほんっとうにかっこいい

誰よりTRIGGERを愛して、信じて、好きでいてくれる

最強の味方だ

こんな人がTRIGGERのマネージャーでいてくれて良かったって、この前も言った気がするけど今回も言うよ

本当に本当にありがとう

 

 

 

そして「TRIGGERかっこよすぎませんか」に繋がるのですが

 

 

私はここの天くんの「ボクにはボクなりの、ささやかな寂しさやつらさがあった」という言葉に、本当に胸を抉られたような気持ちになった

寂しくないはずない。つらくないはずない。

それでもそれを、この期に及んで「ささやかな」と表現してしまう彼の優しさと哀しさに、どうしようもなく胸が痛んだ

 

これについてはちょっと思うところがありすぎたので、別の記事にしました(https://hamu-uma.hatenablog.com/entry/20220131/1643640770

 

そしてこれ、陸くんは気付いてて「知らないフリをし続けることが自分の罪だ」とまで言ってるのがまたなぁ…

わたしはこの双子の在り方がかなり好きなんだよね

天くんが必死に隠し続けたことも、陸くんが気付かないふりをし続けていることも、きっと愛なんだよな

 

 

そして変わらないために変わり続けるTRIGGER、めちゃくちゃにかっこいい…

語彙が吹っ飛ぶ

常に新しいことに踏み出していくその姿勢、本当にかっこいいよ

どこまでかっこよくなるんだろう

その躍進をずっと見ていられること、とても幸せだと思う

 

 

 

 

アイドリッシュセブン メインストーリー 第5部 4章 感想

 

 

 

今回配信分ラストの4章です

 

 

「長期間の密着型ドキュメンタリーを」という話を聞いて、1番に出てくる懸念が「ファンの子の夢を壊してしまうのではないか」な三月くん、本当に根っからのアイドルだよなぁ

 

アイドリッシュセブンの世界で「アイドルになりたくて」ここにいる子は彼だけなんだよな

兄を追いかけてでも、弟の治療費のためでも、父親への復讐心でもない

調理師免許まで持ってる三月くんは、もっと安定した、実家を継ぐとかそういう道も選べたはずなのに、確実に、自分の意思で「アイドル」を目指してきた

他の子達の理由がダメとかじゃなく、それってとても稀有なことだと思うから

ただ真っ直ぐアイドルっていう夢だけを追いかけてここまで来た三月くんは本当にすごい

 

 

松永さんのこの企画に乗せた思い、私はすごく良いなと思ったんだよ

「完璧な人が不完全なものを見せることで、不完全な人も未完成なものを見せやすくなる」って本当にその通りで

この世の中にはクオリティの高いものが溢れていて、誰もが初めから完璧なはずなんてない、そんな簡単なことさえも私たちはすぐに忘れてしまう

他人のすごいところばかりを見てしまって、自分には才能がない、僕はダメだと挑戦することを辞めてしまう

だけど、そんなすごい人たちでも"普通"であるということ、私たちと同じであることを知ることで「なんだそっか、じゃあ僕だって頑張れば出来るのかもしれない」と、希望を持つことができるようになる

そうして何かを始めた人が、またすごい人になって、そしてそれを見た誰かがまた何かを始める

そうやって希望を繋げていくことが出来るのなら、この企画はとても素敵なものだと思った

 

だけどちょっと不安なところもあるんだよなぁ

おもしろい番組だとは思う
だけど、キラキラしたアイドルの裏側、日常まで特別で"アイドルらしいもの"にされてしまったら、彼らはいつもキラキラしているように映るんじゃないのか


彼らだってただの人だと思って貰えなくなるのは、怖い

 

上手いこと「アイドルたちだって未完成な瞬間がある」と思ってもらってほかの人たちが動き出すきっかけになればいいけど、「こんなに頑張れるのは彼らがアイドルだから、人のために頑張って輝く努力を厭わないからだ」と思われてしまえば、それはアイドルたちに無理を強いても問題ないような空気になって、彼らを窮屈にしてしまうことになる

九条鷹匡の言う「アイドルの資質」を、アイドルみんなが持っているのだと大衆に思わせてしまうことになる

それはとても危険だ

 

いつか天くんが言っていた

「イメージは右から左に変えられるほど安直じゃない」

もし、大衆に「アイドルとは生きながらにして他人を笑顔にするためならどんな努力も惜しまない、それを苦痛と思わない資質を持った者なんだ」と思わせてしまったなら、そしてそれがアイドルのイメージとして定着してしまったら…

そんな未来が来ないことを祈るしかないな

 

 

松永さんがTRIGGERに対して発した「古い」という言葉には共感できないけど、彼は決してアイドルやタレントたちへのリスペクトがないわけじゃないんだよな

それだけは間違いないと思う

ただ、自分の価値観を全てのアイドルに当てはめようとしてしまったのがなぁ…という感じ

たぶんそこがたくさんの人の反感を買った理由じゃないんだろうか

 

 

宇都木さん、ŹOOĻのこと本当によく見てるよな

あぁ、あの子たちのことちゃんと分かってくれてるんだなと思った(誰?)

 

 

私はかなり、松永さん寄りの考えをする方なんだよな

アイドリッシュセブンを通して、マネージャーという立場からアイドルの裏側を見て、アイドルだって生身の人間なんだと知ることで、彼らをもっともっと好きになれたから

いろんな事情で集まって、いろんな問題を抱えながら、たくさんたくさん頑張ってファンたちの前でキラキラしたアイドルで居ようとしてくれてる、そんなIDOLiSH7が、TRIGGERが、Re:valeが、ŹOOĻがすごく好きなんだ

 

つまり、例えば私がただのファンとして、裏側を何も知らない立場であの世界にいたとしたら、TRIGGERの失墜にはただただ失望することしか出来なかったと思う

 

だから、松永さんの言う「大衆に彼らの裏側をもっと見せていたら、違う結果になったんじゃないか」というのはその通りだと思ったんだよな

みんなが本当のTRIGGERの姿を知っていたら、きっと画面越しに裏側を見てきた私たちのように思えたんじゃないか

 

姉鷺さんの怒りもごもっともだし、TRIGGERが悪いとは言わない

ファンには「醒めない夢だけを見せていたい」それを貫いてるTRIGGERをとてもかっこいいと思っているし、そのTRIGGERの意志を継承しているナナライでの3人もかっこいいと思ってる

だけど「辛い」や「しんどい」は教えてくれないと分からないよ

見せてくれなきゃ、知らせてくれなきゃ、分からない


TRIGGERだって人間だよって、そんなことは頭では分かってる

だけど、あまりにも完璧でいられると、彼らは別にわたしたちの手助けなんて必要としていないんじゃないか、むしろ邪魔なんじゃないかって、そう思っちゃうんだよ
そういう松永さんの気持ちも、わたしはすごく分かる
こちらが迂闊に手を出してはいけないような気がする

 

彼らが本当は苦しんでいたんだって、気付いた時にはもう遅い
きっと松永さんも、ほかにもたくさん、そうやって、TRIGGERが本当に失墜してしまって、そうなってから後悔した人はたくさんいたと思うよ

あのときに手を伸ばせなかったこと、死ぬほど後悔するけど、でもやっぱり何も言われなかったら壊れた後にならないと気付けないんだよな

私たちは違う人間だし、他人の心を透視できる能力もない

 

TRIGGERが悪いなんて言わない
ファンには希望しか見せない、その姿勢をとってもとてもかっこいいと思ってる
だけど、いい面ばかりを見せられていては気づけない面もあることを知っていて欲しいし、そういうスタンスでいるのなら、苦しさに気付いてもらえなかったことを嘆いちゃいけないと思うんだ
言わないで、隠しておいて、分かってくれよと言うのは勝手すぎるんじゃないのか

 

IDOLiSH7はありのままの自分たちを見せて共感や親しみを呼ぶと同時に、常に大衆の前にヌードを晒すような行為を強いられている

TRIGGERは常にかっこよくあるために幾重にも鎧を纏っていて、だからこそその中にある傷には気付いてもらえない

 

結局、何かを成すには何かを捨てるしかないんだろう

IDOLiSH7は自分たちを守ってくれる鎧を、TRIGGERは傷を見せる機会を、それぞれ捨てたんだ

それなら、その捨てたものによって産まれる不利益を他人のせいにしてはいけないと思う

 

今回TRIGGERが助けてもらえなかったのは、ある種の自業自得だ

彼らが100%悪かったなんて言わない

そもそも、失墜したことに関して彼らの非はどこにもなかった

だけどあそこから1度も止められず、この状況まで墜ちてしまった理由の一つには、それまでのTRIGGERの在り方も関係していると思う

もしあれがIDOLiSH7だったのなら、或いは。なんて、タラレバの話しかできないけれど

 

TRIGGERは悪くない、だけど、手助けしなかった、出来なかった周りが悪いわけでもないと思うんだ

 

そしてそういう時、もし、TRIGGERの裏側を、彼らだって苦しいし悲しむんだということを知っている人がいたのなら、もっと違う対応だって取れたんじゃないかと思う

だから松永さんの言葉は真実だよなぁ、と思ったわけです

 

まぁ「古い」っていう言い方はちょっと違ったかな

いろんなスタンスのアイドルが居ていい

どのアイドルもとっても輝いていてカッコイイんだよ

そして自分の考えをTRIGGERに押し付けようとしたのも良くなかった、たぶん

TRIGGERの良さがハイブランドにあることも事実だからね

 

こうやってみると「ありのままの自分たちを見せたい」IDOLiSH7と「ファンには夢しか見せない」TRIGGERはかなり相反する信念でアイドルをしてるんだな

 

どちらが良いとか悪いとかじゃない

どっちもカッコよくて、どっちも素敵だ

 

いいんだよ、この企画はTRIGGERには合わなかった

それでいいんだと思う

アイドルの時代だからって、復興を担う4グループだからって、みんなが同じ方向を見て足並みを揃える必要はどこにもない

それぞれがそれぞれの良さで輝いていればいい

完璧なTRIGGERも、親しみのあるIDOLiSH7も、優しい先輩で絶対王者であり続けるRe:valeも、ロックでクールなŹOOĻも、みんな最高のアイドルだ

 

 

姉鷺さんがTRIGGERのマネージャーでいてくれて本当に良かったな

誰に何て言われても、たとえ時代遅れだったとしても、彼らが目指す完璧なTRIGGERを少しも疑わず、信じていてくれる人があの3人の傍にいてくれて本当に嬉しい

姉鷺さんがいてくれるから、TRIGGERはどんな場所でもTRIGGERらしく居られるんだよな

彼らがいちばんカッコよくいられるようにしてくれる、そんな人がそばに居てくれるのはなんて幸福なことだろう

 

 

天くんさぁ…自分が全てを背負う気満々じゃんね…

本当にやめてくれ

陸くんの治療費のために九条鷹匡について行った件もそうだけど、彼のこういう自己犠牲精神はやっぱり好きじゃない
それは優しさじゃないと思うから
でも天くんはそんなこと十二分に分かってるだろうな

誰かに優しくしたい訳ではなくて、誰かが犠牲になるところを見ていられないだけなんだろう

 

 

アイドリッシュセブン、ユーザーをマネージャーという位置に立たせることでアイドルの在り方について問いかけてくるの本当に本当にえげつないですね…

たぶん正解なんてなくて、九条鷹匡の言うアイドルの資質も、紡ちゃんの思い描くアイドル像も、IDOLiSH7の在り方も、TRIGGERの姿勢も、全部いいんだと思うんだ

だからこそ難しい

エンターテインメントとして求められるもの、大衆の望むもの、彼らのなりたいもの。その全てを完璧に叶えることはできないから

 

そしてそんな正解のない問い掛けに対して7人ものアイドルを導いている紡ちゃん、ほんとにすごいよな…まだ18歳でしょ?がんばれ…

 

 

おそらく5部で彼らの身に降りかかるのは劇的な何かではない

ゆっくり、じわじわと足元を崩されて行く感じ

「最初はただの雨だったものが、気付けば大洪水に変わっていく」つまりはそういう事なんだろう

 

あぁ、アイドリッシュセブン、本当に恐ろしいコンテンツだな

 

 

 

アイドリッシュセブン メインストーリー 第5部 3章 感想

 

 

大和さんが「三日月狼」やってみたいって言ってくれたのが、もう本当に本当に、めちゃくちゃ嬉しかった

彼が胸を張って自分の演技をしてくれること、真っ直ぐに演技を愛してくれていること、その話をあんなにも楽しそうに、嬉しそうにしてくれるようになって、本当によかった

初期の大和さんにとっては自分と父親を繋げてしまう、忌み嫌いたい対象だった演技が、今ではこんなにも彼を輝かせてくれている

大和さんが、IDOLiSH7の活躍の為ではなく、自分が持ってきてしまう悪いニュースを隠すためでもなく、ただ純粋に「やってみたい」という気持ちから何かを始めてくれる日が来るなんて、あのころは思ってもいなかった

 

IDOLiSH7が大きくなることで、月日を重ねることで、望まない、不穏な方向へと変わってしまったこともたくさんあるけど、ちゃんと新しい希望も、チャンスもここにはある

成長するって本来きっととても嬉しいことなはずだから

それがリーダーの大和さんから見られたのは、とても嬉しい

 

 

大和さんは未だに楽くんのことを「抱かれたい男No.1」と称してくれるんだよな

わたしここで思わず泣いてしまった

世間的には、もうずっと前にその称号を剥奪されてしまった八乙女楽だけど、大和さんの中ではいつまでも最高にかっこいい男なんだろうなぁ、と思った

わたしの中でも同じだよ

 

 

楽くん=蕎麦屋だってこと、まだバレてなかったんだね?

2部の磁場が狂った寮のあたりで気づかれてるんだと思ってた

 

なんで楽くんは母方の実家が蕎麦屋で、それを手伝ってるってこと、内緒にしてるんだろう

父親に母方の実家と付き合いがあることを嫌がられてるから?だとしても、べつにIDOLiSH7に隠す必要は無いんじゃ…?TRIGGERのメンバーは知ってるみたいだし、どこかのラビチャとかで言及されてるのかな

 

 

こうやって大和さんの胸の内を聞くと、ŹOOĻにいちばん近いのは、もしかしたらŹOOĻの中にいたかもしれないのは大和さんなのかもなって思う

あのとき入ったのがIDOLiSH7じゃなかったら、きっと彼の人生はもっと違うものになってた

父親の人生めちゃくちゃにして、自分のことをもっと嫌いになって。それってたぶん、今のŹOOĻと一緒だ

今は彼らも仲間に囲まれて幸せでいるけど、それでもやっぱり過去に犯した罪は消えない。一生その業を背負って生きていくしかない

 

それと同じことを大和さんにさせなくて済んだことに心底ホッとしてる

できるだけ、少しでも、明るくて幸せな道を歩んでいてほしいと思うよ

 

ŹOOĻだって、きっとあの時に出会ったのが了さんじゃなければ、もっと違う道を歩めたはずなんだ

そういう意味でわたしは了さんを好きになれないのかもしれない

ŹOOĻの4人に、最後の導火線を渡してしまった人だから。彼さえいなければ、と、どうしても考えてしまう

 

 

負けても、ダサくても、格好悪くても、それでもいいんだと思えるようになったのは大和さんが自分の中身をちゃんと見つけられたからだと思う

貴方は最初からずっと、ちゃんと、すごい人だったよ

 

そして同時に、そう思えるようになったのは、たとえ空っぽでも、負けて格好悪くても、受け入れて愛してもらえる場所があると知ってくれたからだといいな

帰る場所があれば、何にもない自分でも受け入れてくれる場所があるのなら、なんだって頑張れてしまう

そしてその場所がIDOLiSH7のみんなの傍であればいい

 

 

この封印された舞台、ぜっっっっったいゼロが主演の舞台ですよね…そして冒頭の天くんに繋がる、と。

あぁ、嫌だな

大和さんの「十数年前の亡霊に取り憑かれるなよ」という言葉が不穏に思えてならない

そんなフラグはへし折りましょう…

 

 

アイドリッシュセブンの画面から中村悠一櫻井孝宏の声がするのやばくないです…?加えて保志さんに立花さんですから。豪華すぎる

岡崎凛太郎cv中村悠一あんまりにもぴったりでびっくりしてしまったな

Re:member履修済みだったこともあって、イメージと声が違ったらショックだな〜…と思ってたんだけど、そんな心配要らなかった

 

千さんが想像の100000倍くらい社長のこと嫌っててウケちゃった

舌打ちしすぎじゃない??

反抗期の子供みたい可愛…になっちゃったよ

 

Re:valeを侍らせて威嚇しようとする凛太郎も面白かったな

今回の話でもっともっと岡崎事務所が好きになってしまった

 

ちゃんと自社のタレントを守って、アイドル業界を守ろうとして。受けた屈辱は忘れない、だけど協力も惜しまない

そういう姿勢がすごくかっこいいなと思った

ちゃんと社長なんだな…(失礼)

 

 

正直、宇都木さんに関しては今回の全4章を読んだことで大分いい人なのかなという感じはしてきたけど、まだまだ不安に思ってる

だからツクモは信頼できないというスタンスを崩さない千さんには共感する。失った信頼ってそう簡単には戻ってこないんだよな、やっぱり

確かに全ては了さんの所業で、宇都木さんが悪いわけではないけど、彼もツクモの人間であることもまた事実だ

 

 

百ちゃんは未だにちゃんと了さんのことを気にかけているんだな

それでも、どんなに気にしても、もう関わらないと決めていてくれるところに安心した

本当に千さんの為になることは、百ちゃんが泥を被ることではないから、もう二度と、あんなことはしないでいて欲しい

 

了さんも百ちゃんを「いい葡萄」だと思えるようになったんだ

きっと、何かが少しづつ良い方へ変わっていってるんだろう

だからって今までのことが許されるわけではないけれど、手に入らなかったものを「良いものだった」と認められるようになるのはすごい

そう言うにはとんでもない勇気が要ったと思うから

わたしも、きっと世の中の大半の人間が、そう易々と出来ることではない

相手のすごさを認めて、自分の力の無さを認めなくちゃできない

 

そしてその事について百ちゃんが「分からない」と評するのがすごく良かった

本当にもう関わらないと決めたんだな

 

了さんは自分が「手の届かなかった良い葡萄」を認められるようになったことを誰にも褒めてもらえないけれど、それすらも、彼がこれまでに培ってきたものだから仕方がない

 

 

3章5話を読んで、宇都木さんはきっと信頼していいんじゃないかと思っては来てる

やり方は不慣れだけど、ŹOOĻの4人にきちんと向き合おうとしてくれているその姿勢は本物だと信じたい

 

どうかもうこれ以上ŹOOĻが傷つくようなことがありませんように
彼らがTRIGGERにしたことは許せないけど、だからって不幸になって良いとも思わない

出来るかぎり幸福でいて欲しいよ

そして彼らを幸せに導いてくれるのが宇都木さんだと思いたい

 

 

ŹOOĻ最年少の悠くんが必死でほかの3人を守ろうとしているのを見て、なんか泣けてきてしまってさ

本当に優しくていい子なんだよなぁ、と、保護者みたいな気持ちになってしまった

 

 

5部に入って、グッと「大きな仕事」が増えた気がする

それはもちろんIDOLiSH7自体が大きくなっているのだから当たり前なんだけど、それが少し怖くもある

どうしてだろう

彼らが大きくなっていくことを、たくさんの人に見てもらうことを、誰より望んでいたはずなのに、もうこのままでいいよ、これ以上頑張らなくてもいいよ、と、言いたくなってしまう

 

IDOLiSH7が大きくなって、自分の知らないもの、手の届かないものになるのが嫌だ、という気持ちとはまた違う

嫉妬だとか寂しさだとかそういうものではなく、ただ漠然と、恐怖なんだ

何がそうさせているのかは分からない

 

数年前、大好きなバンドが、ある映画での音楽担当をきっかけに一気に有名になった

それまで一切取り沙汰されなかったメディアにどんどん取り上げられ、音楽番組にも数多く出演し、ライブ会場もぐんと大きくなり、チケットは取りづらくなった

その時に感じていたのは「今までこの手の中にあったものが離れて行ってしまったようで、寂しい」だった

そして、今更騒ぎ始めたメディアに対しての小さな怒りだった

私たちはずっと前から彼らの輝きを知っていた、何を今更、と。

 

だけど全然違う

どうかIDOLiSH7の魅力を過剰に脚色しないで、これ以上騒ぎ立てないで、と、星に祈るような気持ちになる

当の本人たちがあんなに楽しそうにライブをして、嬉しそうにドラマ撮影に望んで、新しいことにチャレンジしようとしているのに私がこんなことを言うのは的外れだと思う

だけど、それでも、どうか、と、祈ってしまう

 

この気持ちの正体は何だろう

この先、何が起ころうとしているのだろう

それが分からないことが、自分の気持ちすら不透明なこの状況が、酷く怖い

 

 

 

アイドリッシュセブン メインストーリー 第5部 2章 感想

 

 

4章分まとめて感想を書くはずが、文字数が想像を遥かに超えてしまったので各章毎で分けることにします…

簡潔にまとめる能力をくれ

 

 

ということで2章

ここからは本当に未知の新章だったので心臓バクバクだった

1章はもう先行配信のインパクトが大きすぎてね…

 

1話が配信された時「これはもう掛け湯どころか熱湯風呂」とか言ってたけど、1日1話だった分まだ優しかったんですよ、たぶん

4章配信、嬉しいけど情緒が大変なことになる

 

 

九条鷹匡は他人の努力や才能はちゃんと認められる人なんだよな

4章の最後、楽くんと十さんのこともそうだけど

なのに、そこにゼロが関わると途端に破綻する

それだけゼロが特別なんだと言われてしまえばそれまでだけど、勿体ないとすら思う

そして、ゼロがいたころの彼を見てみたいとも

きっとすごい演出家だったんだろうな

 

 

なんでこの2人急にジャンケンなんか始めたんでしょうね??突然過ぎてここ笑っていいとこ…だよな…?ってなっちゃった

 

紡ちゃん、意外と恐れ知らずの破天荒よな

ゼロのことをそんな遠慮なく九条鷹匡に聞けるの、たぶん紡ちゃんくらいだよ

そういうとこ好きだけども

 

 

この段階で紡ちゃんの口から「今のIDOLiSH7に対する漠然とした不安」を聞くのは怖かった
私たちは画面越しにしかそれに触れられないけど、誰より彼らの近くにいる彼女がそういうのならそれは紛れもない事実なんだろう

 

それまで真っ直ぐ純粋だったものが、少しづつ、作られたもの、紛い物になっていく。それは果たして幸か不幸か
アイドルとして生きていくには正解かもしれないけれど、IDOLiSH7としてはどうだろう

 

今までは飾らない、ありのままの自分たちでいることが世間の人気にもファンの笑顔にも自分たちの幸せにも繋がっていたけど、いつまでもそのままではいられない。自分たちも、世間も変わっていくから

そのとき彼らは自分たちに正直でいることを選ぶのか、それとも世間の求めるIDOLiSH7でいることを取るのか

どちらを取っても、誰かは傷付くから難しい

 

 

私は今回この章を読んでようやく、九条鷹匡の言う"アイドル"を理解した

それは確かに九条天のことだ

どんなに辛くしんどくても、笑ってくれる人がいるのならそれだけで幸せでいられる、それがアイドルの資質だと言うのなら、彼こそがそうだろう

幼い頃から陸くんの笑顔の為だけに自分の甘えたい気持ちも遊びたい気持ちも抑えていい兄でいた、それを苦痛とも思わず、幸福感さえ感じてこなしていた

それは今でも続いている

 

「この世界が終わる瞬間にも笑顔で歌っているのがボクらの仕事」その言葉に偽りなく、彼は自分を見上げてくれるファンがたった1人になってしまったとしても、きっと笑顔で歌って踊る

アイドリッシュセブンの16人の中でそれが出来るのは、確かに天くんと、そして以前彼がプロデュースする気でいた千さんだけだと思う

 

全くの自然体で、人に求められたらそれがどんな無理難題でも、その人の笑顔のために応えてしまえる、そこに幸を見い出せる、そんな人材は彼らだけだ

それをアイドルの資質と呼ぶのなら、彼らは間違いなく最高のアイドルだろう

 

だけど私は、紡ちゃんの言うアイドル論の方が好き

アイドルは偶像でなくていい

笑って、楽しんで、疲れて、悲しんで、全ての期待には応えられない生身の人間でいいんだ

その権利を剥奪することは誰にも出来ない

 

アイドルなんだから笑えとか、ファンの期待に応えろとか、そんなことを強要されるいわれはどこにもない

彼らは彼らの心に正直で居たっていいはずなんだ

 

もちろん仕事なんだから最低限のことはやってもらわなくちゃ困る

みんなが好き勝手してしまったら世界は回らなくなる

だけど、誰かがたくさん我慢をしなくちゃいけない世界ならクソ喰らえだ

 

 

そもそも、わたしがIDOLiSH7に魅せられたのは「ありのままでも愛される」ということを教えてくれたからだと思う

自分が自分でいるだけでその他大勢に愛される、なんて、まるで夢物語のようだけど、彼らはそれを実現していた

そういう世界もあるんじゃないかと夢を見させてくれた

 

だからこそIDOLiSH7にはいつまでも「ありのままで愛される」グループであってほしい

というのは、わたしのワガママだろうけど

 

 

難しい

確かにアイドルは夢を売るお仕事だけど、痛みや悲しみを感じる人間でいることはほんの少しも許されないんだろうか

 

 

姉鷺さんがTRIGGERのマネージャーで良かったなぁって何回でも言うよ

誰よりいちばんTRIGGERのことを理解していてくれて、誰よりその努力を認めて褒めてくれる

彼女の支えがあるから3人は1度ステージから降りた今でも立っていられるんだと思う

 

 

「眩しいステージを見て、寂しくなる」という十さんの言葉に胸が重くなった

ステージを降りたって、小さな箱で歌っていたって、彼らの輝きは一欠片も失われていない

それは本当だけど、やっぱり大きなステージを羨ましく思う気持ちもあるよなぁと

 

そして、客席からステージを見上げた景色を知ってしまった今、どこで歌うかじゃない、誰と歌うかだ、と、綺麗事を大声で言えるほど真っ直ぐな気持ちではいられないけど、それでも隣にいる誰かに救われているのも事実なんだよな、きっと

この世の中は綺麗事を並べて乗り切れるほど甘くはできていないけど、その綺麗事に救われる瞬間もきっとある

 

 

「貴方が悪いわけじゃないですから」というおかりんに対して、澱みなく「そうなんです」と言えてしまう宇都木士郎、悪い人じゃないんだろうけど、何かこうさ…不思議な人だよな

 

 

やっぱり7人一緒にいてくれるのがいいなぁ

人気なんて出なくていいから、こうやってもうずっとみんなでわちゃわちゃしていてくたらいいなと思うよ

デビューが決まった時はあんなに嬉しかったのに、売れてきたらそんなことを思って、本当に贅沢だけどさ

 

 

"大きな仕事"も同じだな

最初に大和さんにドラマの話が来た時は、あんなに大騒ぎで喜んだのに

今ではグループの仕事と天秤にかけるようなことをしなくちゃいけない

 

難しいよな

7人で人間らしく過ごす時間の幸せを取るか、IDOLiSH7というアイドルグループとしての繁栄を取るか

 

何かを選ぶときには同時に何かを捨てるしかないんだろうか

全部大事に抱えていたい、なんて、そんなのはワガママな幻だろうか

 

幸せになるための努力だった初期とは、もう何もかもが変わってしまっている

本当の幸せって、彼らが手にしたかった、守りたかった幸せって、何だろうな

 

 

アイドリッシュセブン メインストーリー 第5部 1章 感想

 

 

ついに始まってしまった…アイドリッシュセブン新章がある生活…

それにしてもまさか27日に公開します!って言われてたのに5日前からカウントダウンと称して先行配信になるとは思ってなかった

本当にやらかしますねアイドリッシュセブン

 

 

ひとまず先行配信で読んだ1章の話から

 

公開された時にはもうそれはそれはびっくりしましたけれども。先行配信があるなんて聞いてない…(そりゃそう)

 

 

開始1分、天くんの言葉にヒュッてなりましたね

あんな未来は見たくなかった

「ボクの名前を」という彼の言葉がとても痛かった

九条天の名前ではなく、TRIGGERの名前を叫んでいたいよ

いつまでも「TRIGGERの九条天」だと言っていて欲しいよ

 

まぁただこれに関しては、今回の4章を読んだことでちょっと希望も見えてきたかな

それでも最初に読んだ時はついに恐れていた未来が来てしまったと思ったよ

心臓に悪い…

 

 

この世界線、テロリスト多くないです?

そしてそれを(アイドルとはいえ)一般市民が阻止するの何事?

冒頭でどん底に突き落としてきてからのこのギャグパート、ほんと高低差がすごい

 

 

楽くんの「でかくなったもんだな、IDOLiSH7。」という言葉が年明けにたまアリでの単独ライブを叶えようとしているIDOLiSH7に重なって、なんかすごく胸が熱くなった

本当に、大きくなったな

こんなコンテンツを追いかけていられることが、大きくなっていく様子をこんなに間近で見られていることが、すごく幸福だと思う

 

 

宇都木さん、きっと悪い人じゃないんだろうけどいまいち掴めないんだよな〜

距離感も最初からなんか近いし、不思議な人だなという感じがする

こんな人が了さんの友人だというのも不思議。了さんはこういう人苦手そうなのに

嫌われてもこの独特の距離の詰め方でグイグイ行ったんだろうか

 

 

がぶがぶしてるRe:valeかわよだった

おかりんの言ってることはその通りで、何となく、5部のPVを見ているとRe:valeが絶対王者の椅子をIDOLiSH7に明け渡すことになる日も近いんじゃないかと思う

だけど、2人の面倒みの良い優しさにIDOLiSH7もTRIGGERも私達も救われてきたし、それが彼らの美点であることに変わりはないとも思う

 

だから、優しくしてきたことを後悔しないで、後輩思いの優しい先輩のスタンスは崩さないで、変にギスギスするのではなく、それでもRe:valeを守ろうとしている2人はとてもかっこよかった

そういう人たちだからここまで昇ってきたんだろうなと思った

 

百ちゃんは「IDOLiSH7がいつも俺たちを助けてくれた」と言うけれど、それはIDOLiSH7がRe:valeにたくさん助けられてきて、本心から彼らを慕っていたからだ

Re:valeの2人に救われた人はきっと他にもたくさんいる

本当にいい先輩なんだよな

 

 

IDOLiSH7を蹴落とさなければ」ということをわざとえげつなく脚色した百ちゃんに対して、千さんは「了さんなんかと付き合っているからそんな過激な思考になる」と言う

だけど百ちゃんは、春原百瀬は、千さんが思うほど純粋で善良な人間ではない

寧ろ、とても計算高く、きっといつも頭の片隅ではどうやってRe:valeを、ユキを上へ連れていくかを考えているような子だ

かく言う私もRe:memberを読むまで、そんなことは思いもしなかったわけだけれど。

そんな百ちゃんにとって、こういう千さんからの無条件の「モモは良い子」という信頼は息苦しいこともあるんだろうなと思う

特に百ちゃんは、自分が善良ではないと十二分に自覚しているからこそ。

 

だけど千さんは本当に百ちゃんのそういう面に気づいていないんだろうか、と思う時はある

もしかしたら気付いているけど気付かないフリをしているのかもしれないな

モモが自分にそういう面を知られたくないと思っているのなら、知らないフリをして、彼を善い子として扱おう、とか

そんな器用な人ではないか?

 

 

PVは大分平穏だったけど、まぁそこはアイドリッシュセブンですから。この5部もかなりの不安を胸に抱えながら始めたんですね

だけど陸くんの「オレは、オレたちは大丈夫」という言葉を聞いて、すごく安心した

きっと大丈夫だ。何があっても、この7人なら、乗り越えられる

たった一言でそう思わせてくれるのは強い

七瀬陸の圧倒的センター力で、プロジェクト・アイドリッシュセブンへの圧倒的な信頼があるから成せる技だ

 

 

それでもまだまだ不安なことが多い中で、ライブシーンは絶対的にワクワクさせてくれるのが本当にすごい

怖いだとか不安だとか、そういうの全部忘れて、ただ純粋に「あぁカッコイイな、楽しいな」と思わせれくれる

実際にライブを見たわけではないけれど、BGMだとか、彼らの声掛けだとか、会場の描写だとか

そういうこと全てにワクワクさせてもらえる

ちゃんと基軸にあるのは「アイドル」なんだよな

 

 

7人が主演のドラマ〜!!本当にすごい!!おめでとう!!!!

4部で「7人で過ごす時間が少なくなってきてる」みたいな話があったから、今回のこれ、本当にすっごく嬉しかった

しかもサプライズってRe:valeのゲスト出演だと思ったら、まさかの7人の主演ドラマ

ちゃんとこっちまでサプライズされちゃったよ

あぁ、見たいなぁ…こっちの世界でも放送してくれないかな(無理)

 

 

マロウブルーめちゃくちゃ好きな曲でした(新曲出ると毎回言ってる)

キラキラワクワクしている初期の曲とは違って、少し落ち着いてきたアイドルの曲って感じで

最初の頃のキラキラアイドルな曲もすごく元気もらえて好きなんだけどね

最近の曲は疲れたときに静かに隣に座ってくれる感じがして、これはこれで好きだ

 

 

ユキさんのリップ音えぐくないですか!?!!?

突然過ぎて固まっちゃったよ

照れ大和さんもハチャメチャ可愛かった

サービスするとなると一気にドバッといくアイドリッシュセブンくん何とかならない?別の意味で心臓が持たないよ

 

 

ここに来て九条鷹匡を「アイドルやファンへの愛情に満ち溢れていた人だった」と明言してくるのはめちゃくちゃずるいなと思った

そんなことをされてしまったら憎みたくても憎めなくなってしまう

彼だって、私たちや紡ちゃんみたいにアイドルが、ゼロが大好きで、応援したくて、ファンに彼らの良さをたくさん伝えて夢を見ていて欲しくて頑張っていた、アイドルを誰より愛していたひとりのマネージャーだったんだ

それなのにそのゼロは忽然と姿を消してしまって、共にやってきた桜春樹まで離れていってしまって、その結果が今なわけで。

私たちだって今この段階で突如IDOLiSH7が消えてしまったら、九条鷹匡と同じような道を辿らないと言いきれる保証はどこにもない

 

彼のしていることは決して正しくはないと思うのに、そのせいで冒頭の天くんに繋がるのなら今すぐにでも離れて行って欲しいと思うのに、それでも、彼のアイドルへの真っ直ぐな愛情を知ってしまったから、もう彼のことを完全な悪としては憎めなくなってしまった

 

 

アイドリッシュセブンのこういうところが大好きで大嫌いだ
ただ純粋に人を憎むということすらままならない、その苦しさと美しさと

 

ただの純粋な悪役なんて、この物語には出てこない

だからこそ、こんなにも辛く重たいのだと思う

 

 

MILGRAM ーミルグラムー 第1審 コトコ 考察

 

 

DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」

 

今回は囚人番号010番・杠 琴子について考察する

 

ー 目次 ー

 

基本情報

 

20 / 女 / 171cm / A型

12月15日生 / いて座

 

切れ長の目が特徴的で、容姿も性格もクール。論理的で理性的。頭の回転が早く、弁も立つ。見た目や言動のせいで一見冷たく見えるが、歯に衣着せない性格なだけで悪意はない。エスよりもミルグラムの面々を観察している節があり情報交換を持ちかけてくることもある。

 

 

 

MV公開前

 

今回のコトコはMVよりCD発売が先ということで、待ちきれずひとまずMVを見る前に考えたことをまとめて行きます

 

楽曲とボイスドラマの先行配信型、結構ありでは…?

MVが出るまで色々想像を膨らませることができて、かなり楽しいですね

 

 

 

楽曲 HARROW より

 

第一印象としては、何かしらに虐げられて生きてきた子なのかなと思った

「黙って強さに泣くなんて〜」とかからは "強い何か" に屈服したくないって気持ちがすごく色濃く見えた

つまりその "強い何か" に反発しての殺しかなと思う

 

あとは自分じゃない「誰か」を示す言葉が多かったから、自分の為というよりは、自分に近しい立場にあるその他の為に犯した罪の可能性が高いかなあ

 

むかし自分が苦しい思いをしていて、その昔の自分と同じ境遇にある誰かを救うための正義で殺人

だとしたら残酷だな

 

コトコにとってそれは紛れもなく正しい行動で、あの頃の自分が必死に求めていた救いそのものであったんだろうけど、それが他の者にとっても正しく救いであるとは限らない

例えばアマネのように、宗教に洗脳されていることを私たちは「可哀想だ」と思ったけど、彼女自身は「これが幸せ。間違ってない」と思っていることだってある

極端な話をすれば、世の中には虐げられることを善しとする性的嗜好の人だっているのだ

 

コトコには、それがどこまで見えていたんだろう

彼女の独断による身勝手な正義だったのか、事実相手から助けを求められて現れるヒーローだったのか

 

まだMVを見ていないということを後ろ盾に、好き勝手喋りますけども

 

コトコがそういう「弱者を虐げる悪人を懲らしめたい」っていう思考に至ったのはなんでなのかなと考えた時、まぁ一番妥当なのは冒頭にも書いた通り「自分自身が何者かに虐げられて生きてきたから」だと思う

そしてその中で身近に感じられるものとしては「両親からの抑圧」もしくは「友人間でのイジメ」かなぁ

 

両親の場合、わたしが考えたのは「強い抑圧の中で厳しく躾られ、自分の夢さえも自由に語れないような状況にあった」ということ

性別を理由に "それらしい" 振る舞いを求められていたとか、両親の理想のために彼女自身を蔑ろにされていたとか

もっとシビアに行くなら、父親からの性的搾取とかも考えられる

もちろんこれらは両親に限った話ではないのだけど、いずれにせよ「言うことを聞かなくちゃいけなくて、常に身近にいる人物からの抑圧」であったんじゃないかな

そうでなければハイハイって軽い感じに流せると思うし、避けることも出来るから「報復を」なんて思うほど強い憎しみは抱かないと思う

 

いや、人それぞれか?

 

少なくともわたしは女として生きてきて、性を理由にとやかく言われたり、それこそ性的な嫌な目に遭ったこともあるけど、そのどれもを軽く受け流してここまで来た

まぁ性的搾取は程度によるかなぁ…

セクハラのようなことであれば多少トラウマにはなれど、たった1回で相手のことを殺したいほど憎むようにはならないけど、実際に合意なしの性交渉をされたとかになればまた話は別だし

とくに女性は妊娠したりする可能性があるから、その後の人生かかってるんだよな

それ以上に精神的な傷の深さは相当のものになると思うし

セクハラみたいなものも回数重なれば強い憎しみを抱きもするだろう

 

ただ、このどれもが幸い今のところわたしにはさして関係のない世界だから、想像でしかないけど

実際に自分がその立場に立ってどう思うかなんて、その時にならないと誰にも分からない

 

あとはイジメだけど、少なくともこの時点で見えている情報からではコトコ自身が虐められるタイプには見えないから、周りで起きたイジメを見て、もしくは社会で度々起こるイジメ問題について、おかしいと思ったとかなのかな

自分が実際に辛い目にあった訳ではなくて、全く関係のないいじめられっ子たちを助けようとした、とか?

 

コトコも幼い頃にイジメに遭ってて、それを克服するために格闘技をやり始め、今になってその格闘技を使っていじめっ子たちを懲らしめてるとかも考えられるかな

自分をいじめたヤツらじゃなくて、この世にごまんといる関係のないいじめっ子たちを一掃しようとしてる?

 

でもこれ、どの説にしても相手を殺すほどになることあるのかな

唯一考えられるのは「合意なしの性交渉をさせられた」だけど、あとのやつは「少し痛い目見せるだけのつもりがやりすぎて殺しちゃった」くらいにしか思えない

法的なところの正当防衛もしくは過失による殺人は赦されるか否かってことか?

 

だけど彼女、自分を辱めた相手というよりは「全く関係のない第三者を虐げていた者を殺した」って感じだから、それで正当防衛になるのか?って感じはする

だとすると過失による殺人かな

 

 

 

ボイスドラマ TASK より

 

なんかこの、会話の主導権の全てをコトコが持っている感じが最高に不快でしたね

エスの様子も何かおかしいし。いつもと違いすぎたよね

何でだろう?すごく掻き乱されている感じがした

コトコはなかなか厄介な相手になりそうだな

 

ミルグラムの構造に対しておもしろい話が聞けた

囚人の勝手な行動を許すような、ね

もしそれが本当なら、そして意図されたものなら、ミルグラムは囚人からのアクションを期待しているんだろうか

 

たしかエスの考察時にも書いたけど、やっぱり囚人間での諍いは不回避なのかな

エスは「囚人から看守への攻撃は不可能」って聞いた時、安堵するんじゃなくて「じゃあ囚人間では?」というところまで思い至らなくちゃいけなかったのかもしれない

どうか囚人同士で殺し合いなんてことにだけはなりませんように

全員で揃って第三審を迎えたいですね

 

そしてほかの囚人たちについても面白い話。これは第二審がすごく楽しみだな

特にフータ。個人的には「赦さない」と判断されたら、謝り倒して赦しを乞うてくる感じになるかなと思ってたけど、自己弁護の方に走ったみたい

こういう振れ幅が目に見えて大きい人は、見てて楽しいからいいね(下衆)

 

コトコはやっぱり「弱者を守るための殺人」と言ったところか

彼女の言う "悪" は何を指しているんだろうな

例えばミルグラムも、コトコにとっては好都合で有難い場所かもしれないけど、ムウにとっては自分を拘束して尋問してくる嫌な場所でしかないはず

つまりムウにとってミルグラムは "悪" だと思う

だけどコトコはきっとそこには目を向けられていない

 

この世の中に "完全な悪" と呼べるものはいくつあるだろう

どんなに嫌味な上司も、彼の家族からすればきっと大切な人だと思う

反対に私の大切な人も、誰かを傷つけ恨まれているかもしれない

 

そんな世の中で、彼女が彼女の価値基準で奪っていい命、罰していい行いはあるんだろうか

まぁただこれはミルグラムの看守として全てを一任されているエス、延いては私たち視聴者にそのまま返ってくる問い掛けになるんだけど

 

コトコの言い分は痛いほどよく分かる

私だってできることなら、この世から争いも辛い思いをする人間もなくしたい

だけどその方法は、決して「悪者を殺すこと」ではない

相手がどんなに悪人だとして、人殺しをしたコトコはもう既に "善" とは言えないだろう

そうしたらコトコがまたどこかの "平和" を夢見る人に殺されるんだろうか

 

そんなのはただのイタチごっこでしかない

世界から "悪" を消すことを望むより、隣の泣いている人に手を差し伸べてあげること、少し誰かに優しくしてあげること、それだけでいいと思う

 

ダンマカの黒縄夜行を彷彿とさせる話だな

彼らは自分たちが受けてきた痛みをその他大勢へ返すことを目的に生きていた

それはやはり、イタチごっこだ。終わりの見えないループ

そんなことをして幸せになれる人間はゼロだった

オルカはそれではダメだということに気付き、黒縄夜行以外にも目を向けられたけど、ヴィダはそうは出来なかった

たったそれだけ、されどそれが大きく命運を分けた

(別ジャンルの話ですみません。アプリゲーム・アイドリッシュセブン内のイベントストーリー「ダンスマカブル」の話をしております。脚本がミルグラムと同じ山中拓也さんということで、少し思い至った所でもありました)

 

同じことだろうと思う

結局、誰かに痛みを与えることは巡り巡って自分の首を絞めるし、それによって誰かを幸せにすることなんてできない

自分のことを正当化したい者の、正義のヒーローに憧れた者のエゴでしかないのだ。テレビの中でなら明確な悪役がいてくれるけど、現実ではそうはいかないから

 

やられたままなのは悔しい。どうして自分だけと思う。それでも、同じことを仕返してしまったら同じ穴の狢になるだけだろう

 

綺麗事かもしれないけど、わたしはこの思想は案外この世の条理を端的に表していると思う

暴力によって生まれる幸福などないし、あったとしてそれは一時のまやかしに過ぎない

 

と思うわけですが、この世には「正当防衛」と呼ばれるものがあることもまた事実で

それは言ってしまえば、与えられた暴力に対して同じだけかそれ以上の力を持って対抗することを肯定したもの

 

そして実際、コトコも「司法によって正当防衛を認められた」と言っている。それがどこまで本当かを私たちが知ることは出来ないけれど

 

まぁここは、MVを見てみないと何とも言えないな

どういう経緯で、何がどうなって殺人を犯したのか

司法が「正当防衛である」と判断した部分も含めて見られるといいなぁと思う

 

 

 

MV公開後

 

HARROW MVより

 

MVを見て最初に思ったのは「事前の予想と全然違う」でしたね

 

曲だけ聞いた時はコトコは過去の自分の復讐を果たすようにいろんな"悪人"を裁いてるのかと思ってたけど、MV見る限りそんな話ではなさそう

 

確かにMV内ではやたらあの交通事故(?)の犯人に固執しているように見えた

上級国民の息子が交通事故で女子小学生を轢き殺した話、さらには10人もの女児を殺していた話はコトコがこうして"悪者"を自分の手で裁こうと思ったきっかけなのかもしれない

「権力者のせいで有耶無耶にされる事件があるなら、私がその罪を裁いてやる」といったところか

 

そしてMVの最後、倉庫の中で殺したのはその事件の犯人の男なんだと思う

もしくはその事件の男と似たようなことをしようとしていたから殺した

 

おそらくコトコはその事件のとき、目の前で友人を殺されたのだと思う

MVに出てくる口をガムテープで塞がれた女の子はコトコだろう

そして投げ出された傷だらけの腕が、犯人に殺されてしまった彼女の友人のもの


だから当初の思い通り、そのときの犯人を追いかけて様々な悪人を当たっていたのかなとも思ったけど、探してる人がいるなら、相手がその人じゃないと分かったらもう関わるのをやめるんじゃないだろうか

 

コトコは老人から現金を奪い取った乾井という男、きっとその他にもMVに出てきた様々な事件の容疑者にも暴行を加えている

殺してしまったのかは定かではないけど「この人は目当ての人ではない」そう分かったとしても追い詰めていたぶることは辞めなかった

それはどうしてだろう

 

それに、途中で並べられるたくさんの事件の記事たちには一貫性がない
女の人の荷物を奪った、老人から現金を騙し取った、女子高生のスカートの中を盗撮してた、自転車を盗難した…被害者も被害の内容もバラバラ

特定の誰かを探しているとはとても思えない

 

最終的な目標はあの倉庫の犯人を殺すことだったとして、それまでにたくさんの人に暴行をしていた意味が分からない

 

警察が隠蔽しようとした事件を裁いてるならそれは「権力のせいで有耶無耶にされる事件を自分の手で裁きたい」という気持ちに基づいた正義かもしれないけど、今のコトコがやってるのは「警察が追っている犯人を先回りして罰する」だから、そうする理由が見つからない

 

MV公開前には「世の中にはいろんな正義と悪があるのに、コトコがコトコの価値基準で罰していい行い、奪っていい命はあるのか」と言ったけど、実際にMVを見てみたらコトコが罰していたのは、警察が追っている紛れもない悪なんだよな

だからこそ、司法に正当防衛だと思わせるのは容易だっただろう

その人たちが自分にも襲いかかってきたと言えばそれで済む
だけどその人達に報いを受けさせるのはコトコのやるべき事ではなかったんじゃないか

 

始まりは確かに権力者に虐げられた弱者を守るため、過去の自分のための正義だったのかもしれないだけど、今の彼女の行いはそのころとはもう形を変えてしまってるんじゃないか

「弱者を守るための正義」ではなく「悪を裁くための「弱者を守るための正義」という大義名分」になってやしないか

 

コトコ本人も気付いていなかっただけで、彼女の本質は「暴力を振るう」ということに快楽を見い出すタイプの人間で、それを正当化する理由として世間でもニュースにされるほどの"悪人"をターゲットにしているのではないかという思いが拭えない

 

このMVで最も気にかかるのが雪原でコトコが1度疲れたように足を止めて、その後また走り出すまでの描写

それはまるで、牙を見せたウルフに感化されてコトコが彼女の中の暴力的なモノを解放したように見える
あの口角を上げる様子が何とも不気味

 

始まりは弱者を守るためのものだったはずが、コトコの中にある暴力的な何かが解放されて今の形(悪人に自らが制裁と称した暴力を与えることを楽しんでいる状態)になっている場合、それってミコトの中の俺ミコトと何が違うんだろう
人格としての形を持ってないだけ、記憶が共有できるだけで、その本質って同じなんじゃないのかな

 

 

 

まとめ

 

・おそらくコトコが殺したのは過去に交通事故を起こし、10人もの女児を殺した犯人である

・コトコもその事件に被害者として関わっていたのではないか

・ただ、純粋にその犯人を探し当てることだけが目的ではなく、他のたくさんの"悪人"に暴行を加えていた

・この"悪人"は法を犯した、れっきとした犯罪者である

・MV内、雪原でのウルフに唆されたようなコトコの不気味な笑みは「彼女の中の暴力的な何かの解放」を示唆しているのではないか

 

始まりは紛れもなく過去の事件への復讐であり、ある種の正義だったのだと思う

だけどやっぱり私はどうしても、「警察が追っている事件に介入している」というところが理解できない

相手の邪魔をして勝手に自分の判断で裁くというのはどうなんだろう

 

過去に権力によって警察から自分の受けた屈辱をなかったことにされているのだから、自分の手で裁きたい、警察なんて司法なんて信じられないと思うコトコの気持ちも分からないわけじゃないし、私だって別に警察を崇めるつもりはないけれど、それでもそれは正義ではないと思う

 

何より、コトコ自身が犯行の際に男物の靴を使ったりと「自分の正体はバレないようにしている」ところにどうしようもない憤りを感じる

自分のしていることが正しいというのなら、そんなふうにする必要性はどこにもないはずだ

「悪人を裁きはしたいけど、自分は裁きを受けたくない」それはフェアじゃないだろう

 

少なくともコトコの言動から、わたしは(それがたとえ独り善がりであったとしても)正義感も、何かに対する強い芯も感じられなかった

ただ自分に都合の良いように言葉を並べ、表面的な正義面をして自分の行動を正当化しているようにしか思えない

まして、反省なんて微塵もしていないだろう

 

ということで、第一審ではわたしはコトコには赦さないという判断をしたいと思います

 

 

 

 

 

さらにまた何か気づいたことがあれば追記していきます。ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

ミルグラム 考察記事まとめは

ミルグラム カテゴリーの記事一覧 - たからばこ

よりご覧いただけます

 

 

 

A3! メインストーリー 第12幕 永遠の一瞬 感想

 

 

 

今までの全てが合わさって、繋がって、あの舞台へと集まった。そんな物語だった

演劇を題材にしたコンテンツとしての何よりの答えだと感じた

 

 

そして、そうやって色んなものが繋がっていく中に、変わりゆくものも変わらないものもしっかり見えて、A3!を追い掛けていて本当に良かったなと思えた

 

たとえば冒頭、咲也くんが夢を見て泣いていたら〜の件で真澄くんは「起きてたら行く」なんだよね

今までの、初期の彼なら間違いなくバッサリ「行かない、面倒くさい」だったはずなのに

それに監督センサーも、外部の人には相変わらずなのに劇団員には緩いところとか

そういうちょっとした、だけど大きな変化が、5周年を控えた今、すごくよく見えた

 

 

 

みんなが「もしもの未来」を考えると聞いた時、どんな話になるんだろうと思った

1度ゼロに立ち返ったとき何を選ぶのか

真っ白な状態からでも演劇を、MANKAIカンパニーにいることを選べるのか

 

アイドリッシュセブンの6周年のメッセージに似通っているものを感じた

 

何でも出来る、何者にだってなれる状態からでも今を選ぶ決意、愛情、情熱

それはきっとこの上なく真摯なもので、このアンサーこそがこの道を歩み続ける覚悟なんだと思う

 

どんな世界も当然甘く楽しいだけではない

それでも、やっぱりここじゃない道は考えられないから

演劇に出逢って、MANKAIカンパニーに入って得られたものはそれぞれだけど、そのどれもが宝物だ

その輝きを知ってしまった今、他の道なんて考えられるはずもない

 

そういう気持ちがいっぱいに詰まったそれぞれの「もしもの未来と確かな今」だった

 

 

個人的には、とくに東さんのが良かったな

「寂しさを埋めてくれたから」ではなくて「舞台で感じたみんなとの繋がりを大切にしたい」なのがすごくしっくり来た

寂しさを埋めるのは、多分これから先も、何年かかっても難しいんだと思う

大人になればなるほど臆病になるもので、東さんは幼い頃に家族を亡くしてからずっとその怖さ、寂しさと向き合ってきた

その気持ちは根深く彼の心に巣食っている

誰とどれだけ一緒にいても、どんなに幸福で満たされても、一度あの冷たくて哀しい別れを、独り取り残される経験を知ってしまっているから、どうしても怖くなる

それでも、その上で冬組のみんなとの絆を大切にしたい

いつか来るかもしれない別れより、温かい今が大切だから

 

簡単に過去を埋めてしまうのではなくて、彼らとは新しいものを作っていこうというのが好きだなと思った

 

 

咲也くんの絵葉書もいい演出だったな

離れていたって気軽に連絡は取れる中で、敢えて離れた場所から今までを振り返って文字を綴る意味

その重さや温かさを感じられた

 

紬さんへの絵葉書で「ネリネ」の話が出てきたのがとても詩的ですごく素敵だった

ネリネ花言葉「また会う日を楽しみに」

あの場面でのこの言葉

もちろんみんながまた会えることを信じて、そのために動いてはいたけど、正直それが実現する保証なんてどこにもなかった

そういう場面で、これまでキャラクターのそれぞれに「花」を当ててきたA3!というコンテンツが、未来への希望として「花言葉」を持ってきたのはすごくロマンチックだと思った

A3!のこういうところが好きなんだよなあ

とっても詩的で美しい表現が随所に詰められてる

 

MANKAI劇場を壊し、みんなを1度離れ離れにしてしまう原因として、咲也くんが演劇に心奪われることとなった重要な出来事、全ての始まりでもある「火事」を持ってきたのも表現として、手腕としては最高に綺麗だったと思う

始まりのきっかけによって、終わりが示唆される

こういう話の作り方がすごく好きです

 

 

絵葉書の話でいくと、太一くんの「一緒の舞台に立ててよかったって思い続けてもらいたい」って言葉の後の咲也くんからの「また一緒にお芝居がしたい」に思わず泣いてしまった

きっと、すごくすごく嬉しかっただろうなと思う

それも、自分のその胸の内を話して言われたことではなくて、何の脈絡もなく、ただタイミングよく掛けられたその言葉って何の気遣いも偽りもない本心だと思えるから、余計に

過去に取り返しのつかない罪を犯してしまった彼だけど、それはもうどうしたって消えないけど、それでも彼にはもう「MANKAIカンパニーの、秋組の七尾太一」としての居場所がちゃんとあるし、そこはこんなにも優しさで充ちてるんだと思えた

幸せになれ〜!!

 

 

そして今回のこの過去を振り返る演出、回想シーンから声優さんのすごさを思い知らされましたね…

確かに同じ人物なのに、初期と今とじゃ声色が全然違うんだよ

特に密くんとか椋くんとかすごかった

最初はガチガチで一辺倒で、なのに最近になるとすごく楽しそうで柔らかくて

あんまり聞き比べることってないから知らなかったけど、こんなに変わってたんだな

そうやってありのままの自分をさらけ出せて、それを受け止めてもらえる

そんな居場所に、仲間に出逢ってくれて本当に良かった

 

 

さて、ラスボス天立さんについて

結局最後までどうしようもない悪人で、とんでもない人だったけど、彼も演劇に救われた人間だったのだと分かったのは良かったな

「演劇でしか人間の感情が分からない」という彼の言葉が痛かった

到底いい人だとは思えないし、好きにもなれないけど、もしかしたらずっと「人の感情を知りたい」という気持ちで演劇を続けていたのかもしれないな、と思った

 

そしてあの火事が故意でなかったことが、あの時の彼の言動に血が通っていたことが、とても嬉しかった

咲也くんを演劇に出逢わせてくれたあの出来事は造物ではなかった。本物だったんだ

 

正直、悪役にするなら徹底的に悪にしてしまえば良かったのに。ご都合主義だな。と思わなかったわけじゃない

だけどやっぱり、A3!の良さがこういう甘く優しい世界にあるのも事実だから

創造の世界だからこそ、天立さんを極悪人にしないで済んだ。彼も人間だったのだと、咲也くんの心を動かしたのは、必死で勇敢な彼の姿だったのだと思えた

そういう小さな救いもまた必要だと思う

 

ゲネプロの日の朝、咲也くんとのMANKAI劇場の前での会話にもほんの少しでも本心があったらいいな

なんて、それは少し望みすぎだろうか

 

 

ただなぁ…あれだけ大きく話を展開しておいて、実際に天立さんを追い詰めたり、その手立てとなったもののことが端折られたのはちょっとどうかと思った

初代組に伝えるところで途端に話が飛んだし、追い詰められた材料も曖昧なままだし

演劇というものに直接関係がないから、端折っても問題がないからだろうとは思うけど、物語が好きな身としては、ストーリーに対する不誠実さを感じざるを得なかった

 

尺的な問題として仕方がなかった、そこに今回の話の重点はないんだからいいだろう、と言われればそれまでだけど

 

 

なんとか自分たちだけで決着をつけようとしてた初代組に対してカブトがバッサリ「それはあんたらのエゴだろう」って言ってくれたのがよかったなと思う

たしかにみんなを守りたい、自分たちだけで片を付けたいっていう初代組の気持ちは分かるけど、そもそもはMANKAIカンパニーに向けられた敵意であるし、今回実際に被害を受けてるのも今の劇団員なんだよ

 特に今回の公演では八角さんの構想からできた脚本で演じるわけなんだからなおさら無関係ではいられない

そういうのをあそこのカブトの言葉のおかげで気づけたのはよかった

外側からしかできない助言もあるよね。もっとも、カブトに助言のつもりはないんだろうな

 

「こっちが危険を冒してるんだからそっちもそれなりのリスクを背負うべきじゃないのか」っていうのは上に立つ人間としてとても大事な感性だと思う

取引をするうえで自陣を守るために相手と対等であることはすごく大事。優しさが無意味だ不要だとは思わないけど、世の中それだけでは生き残れないから。賢く立ち回ることも時には必要だよね

それにこの言葉があったことで、今回やろうとしていることがどんなに危険なのかを知ることができた。漠然とではあったけど

 

レニさん身内になると途端にめちゃくちゃ甘いんだよな。まぁもともとそういう人だったんだろうとは思う

一度認めて情が湧くとどこまでも甘く、妄信的に執着する。幸夫さんへの信仰心みたいなものもそこに由来するんだろうな

神木坂レニという人をまた深く知れる場面だった

 

 

みんなが寮を離れるとき、当たり前のように「いってきます」なのがいいなあと思った

まるで数時間後にはまた帰ってくるような、いつものワンシーンのような

あの宿題だってあったのに、それでもまたここにみんなと集まることを微塵も疑っていない

何があっても、どんなに離れていても必ず帰って来れる、帰って来ようと思える場所がMANKAIカンパニーであってくれて、みんなのところであってくれて嬉しい

 

いづみちゃんが今回とことん信じて待つ側、支える側であったのは11幕との対比も感じられた

あの時は彼女が劇団から離れ、待っていてもらった側だったから

一度離れ、自分のルーツを見つめ直すことの大切さを知った彼女だったからこそのあの宿題だったんだろうな

 

 

と、まあいろいろ書いたけど、とにもかくにも今回は春組に泣かされ、改めて彼らが好きだと思った幕だった

どの組も大好きだしそれぞれに良さがあると思っているけど、今幕は特に春組だからこその家族感やそこから来るあたたかさを存分に感じられた

冒頭のシーンとか寮を離れることになったときにみんながみんなして咲也くんの行き先を心配したりとか

 

故郷に帰り、自分がたくさん愛されていたことを知った

きっと大好きだった両親の面影を見た

この地に生まれたことで付いた名に今を繋いでもらっていた

 

絞り出すように紡がれた咲也くんの「さみしかった」が苦しかった

でもそれを凌駕するほどの「ありがとう」が言える未来に進んでくれて本当に良かった

人生の春だと、希望だといえるようなあたたかい居場所を見つけてくれてよかった

そしてそれがMANKAIカンパニーの、春組の下であることがやっぱり何よりうれしい

 

そんな春組が揃って一人でいた咲也くんを迎えに来て、咲也を産み、育て、自分たちへ巡り合わせてくれた両親に向かって話しかけたその姿にもう胸がいっぱいになった

あそこで泣かない人いる…?いないよね(私調べ)

 

カブトから預かった重要なデータをいづみちゃんに見せるより先に春組のみんなに相談するのもまた、咲也くんにとっての1番が春組だということがよくわかる描写だったなと思う

 

 

 

そうして迎えたLast Plantの舞台

ここまでの全てが詰まった、良いまとめ方だったと思う

A3!はこうやってしっかり芝居を大切にしていることが全面を通して伝わってくるのがいいよなあ

 

サクが故郷に帰り、生きる理由を見つけた

全ての旅がここに帰結した

12幕を通して、もしかしたらエピローグからの全て、それ以前の全てを通して「A3!」というコンテンツが伝えたいと願ったメッセージ

 

こんなにも美しく全てを帰着させた彼らがこの先に向かう未来はどんなものなのか、とても楽しみになった

 

 

 

まぁ正直なところサ終かなという気持ち6割、 正規の(?)フルーフ賞を取るまでは終わらないでしょという気持ち4割というところなんですけどね

 

もしサ終して、私たちの目に見える物語としては終わってしまったとしても彼らの人生は変わらず続いていくわけで、きっとその行く末はとんでもなく綺麗に輝いていて、幸せで満ち溢れたものなんだろうと思えた

 

第3部すっごく好きでした

出逢ってくれてありがとう

 

願わくばこの先の彼らの物語も見届けられることを

みんなが幸せに笑っていられることを

 

 

 

今回、いつも以上に語彙力がなく読みにくかったかと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました!