たからばこ

好きなものを好きなだけ

MILGRAM ーミルグラムー 第1審 シドウ 考察

 

 

DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」

 

今回は囚人番号005番・桐崎 獅童について考察する

 

ー目次ー

 

基本情報

 

29歳 / 男 / 180cm / A型

10月24日生 / さそり座

 

長身で柔和な表情。冷静で落ち着き払っており、大抵のことでは動じない。看守を子供扱いしている節がある。自身が囚われている状況には納得していて、自ら極刑を望んでいる。

 

 

 

スローダウン MVより

 

白衣を着て患者と向き合っている姿から、医者(少なくとも医療関係者)であったことはほぼ確定。

 

MV中に大量に出てくる花を人の比喩と考え、様々な種類の花を切り取ってひとつの物体(ベットの上にある人型)に接いでいることから、脳死と診断された患者の家族に臓器提供を提案し、提供された臓器の幾つかを植物状態の人に移植していたのではないかと考えた。

 

脳死はたしかに(法律上も)死だけど、心臓はまだ動いていて、体も温かく、まるで死んでいるとは思えない。しかし臓器移植の際にはその心臓を停めなければいけない。

論理上ではなく、感情的な問題として、やはり脳死状態は死んでいるとは思えないし、"心臓が動いている" ことを生の定義と考えるなら、動いている心臓を止めてしまうので、人殺しと言えなくもない。

 

もちろん法的な罪には問われないが、ミルグラムには広義のヒトゴロシが集められているので、可能性は十二分にある。

 

そしてこの移植と思われる(花を切り取って別の物体に接ぐ)作業の際、シドウが白衣ではなく私服姿でいることから、医療行為ではなく、実験やプライベートに関連するような私的なものであると推測する。

 

植物状態になってしまった大切な人を救いたい、もしくは、内蔵等の傷みが酷く、ほとんど回復の見込みのない植物状態の人間を回復させることで自分の医師としての地位と名声を獲得したいという目的のもと、倫理に反する、私用での移植手術を行ったが、結局そのレシピエントは死んでしまった。

一度起き上がってから崩れ落ちているので、一瞬だけ回復の兆しはあったのかも。でも最後には崩れてるから、レシピエントも死んだのは間違いないかな。

それによって、後悔や罪悪感、もしくは自分の医師生命は終わった(多大な犠牲(幾つもの花)を払っても功績を上げられなかったから)と感じているので、極刑を望んでいるのではないか。

 

ここからは歌詞を詳しく考察してみる。

 

歌詞考察

 

・「NO 夢の中で」〜「責められている」

ここで責められているのはシドウ、シドウを責めているのは患者の家族だと思う。

脳死と言われ、受け入れられなくて医者に八つ当たりする人は一定数いるだろうし。

 

・「NO 殺した迷いが」〜「嘘を嗅いでいる」

「殺した迷い」というのは、私的な目的のために、下心を持って患者家族に臓器移植を勧めることに対しての迷い?

本当は自分のために使うのに、「提供された臓器は、困っている人の助けになります」という "嘘" を吐くことへの迷いや罪悪感が現れている歌詞なのかな。

可能性としてはかなり低いと思うんだけど、そもそも「脳死」という判定自体が嘘だったりする…?まだ植物状態の人を脳死判定して、臓器提供を勧めてたとか。だとしたらかなり重罪だよ。

でも脳死判定っていくら優秀な医者でも一人でやるものじゃないから、これはあんまり現実的じゃない気がする。ほかにシドウに協力者がいたなら話は別だけど、特にそれらしい描写はなかったし。

 

・「トクトク言うの」〜「止まったって消えないさ」

トクトクは拍動のことだと考える。

脳死では心臓は止まっていないので、脈に触れれば拍動を感じる、生きているということを主張しているように感じられることから「トクトク言うの、ここにいたっていい理由を」。

そういう患者家族の訴え、もしくは患者に触れてシドウが感じたことに対して「(心臓が)止まったって(貴方がここにいたという事実は)消えないさ」というシドウの返しなのではないか。

 

・「散々泣いちゃって」〜「その生き方を」

泣いているのは患者家族。「一度きりのその生き方」とは、脳死後の命の使い方。つまり臓器提供をするか否かのこと。

 

・「誰かの誰かに」〜「希望に置き換えて」

まだ動いている心臓を止め、身体を切り裂いてしまう臓器提供を、まるで他者へ命を繋ぐ希望かのように騙して示している事を指す歌詞ではないか。

 

・「もういいよ」〜「だから終わりが欲しいよ」

どうしたって(患者家族の泣き声や自分を糾弾する声が)離れない。そこに対する罪悪感など捨てたはずなのに、やはりどうしても消えない。だから終わりがほしいということ?

ハルカのボイスドラマの内容から、曲の中では嘘は吐けないということだったので、この「赦さないでくれ」「終わりがほしい」という言葉は「こう言って、反省しているフリをしておけば赦してもらえるかも」という計算から出たものではない。

しかし、花を接がれていた人型をシドウの大切な人と捉えた場合、死ねばその人と再び出逢えるかもしれないという気持ちからの「赦さないでくれ」という可能性はある。

 

・「刺した言葉」〜「与えるために奪う気持ちは」

患者家族に対して言った「貴方の大切な人はもう二度と目を覚ますことはない」という言葉が、永いこと植物状態にある人型を見ている自分にも刺さっている。

そして次は、その人型が与える側(ドナー)になるのかもしれないという思いから、今までの自分の行動を振り返り「どんな感じだっけ」と問い掛けている。

 

・「どんどん薄まって」〜「そう言い方で」

人型が再び目を覚ますかもしれないという希望がどんどん薄まって、少しずつ投げやりになっている?「興味ない」とか「無駄」とか、ちょっと強くて雑な言い方。

もしくは、利己的なことのために臓器移植を勧めることに対する罪悪感がどんどん薄まってる。

この歌詞の一場面前に出てきた夫婦は臓器移植を拒否したことで、「不要(臓器移植する意思がない)なら 興味ない」。

臓器提供の意味も、脳死状態の人間を生かす意味も、あるとかないとか結局言い方次第だよね。臓器移植したからって必ずしもレシピエントが助かるわけではないし、脳死状態の人間を生かしてるのはもう二度と目覚めない人に無駄にお金がかかけてるだけって考えもある。

 

・「誰かは誰かと」〜「絶望を刺死込んで」

「刺死込んで」の字面怖すぎる…。この字から見るに、本当は脳死じゃない人を脳死と偽ってた可能性少し上がったかな。事実としての脳死を宣告したことを絶望と表すだけならわざわざこんな字は使わないだろうし。でも本来なら助かる見込みがある人を脳死(絶対的に助からない)とするのはある意味では死という嘘の絶望を与えてる(刺死込んでいる)ことになる。

これ私が言いたいこと伝わってるかな?日本語難しいね

 

・「絶対正しいことが」〜「救われるんだね」

「始まる終わり」は他人(ドナー)の終わり(死)で(レシピエントの新たな日々が)始まるということ。

だから救われるのはレシピエントの家族。

 

・「さあゆっくり目を閉じて」〜「怖くない気がした」

これは最初の頃のシドウの気持ちの可能性が高い。

後悔すらも綺麗な装飾にして、誰か(人型)のためのあなた(患者)を願おうという気持ちで始めた。どんな人を相手にしても、変わらない表情で臓器提供を勧められる。だって、勧められる側の気持ちなんて "分からなかった" 、想像もしなかったから。

だけど今は、人型の回復があまりにも見られないから、そのうちこの人型が臓器を提供する側になるのではないかという気持ちがあるので、臓器提供を勧められる側の気持ちを考えてしまって、勧めることに抵抗が強くなってきている。

 

・「倫理など妄想だ」〜「どこかへ逝けるかな」

まぁ倫理観があれば私目的で臓器提供を勧めたりはしないよね。「朝が来ても罪のまま」って言葉からはやっぱり後悔や罪悪感が見て取れるな。そしてこの現実から逃げ出したいみたい。

ここで割れてるガラスみたいなのは何だろう。ちょっと分かんなかったです。分かる人いたら教えてください…。

あとここのシドウ、ダブルベットで寝てるんだね。しかも枕ふたつある。これは人型がシドウの大切な人、恋人とかの可能性が高まったかな。

 

・「誰かの誰かに」〜「だから終わりが欲しいよ」

歌詞考察ではないけど、ここの人型が動いてから再び倒れるまでのシドウの表情、実験成功、自分の医者としての実績は確実に伸びると思って喜んだら被験者が死んでしまって絶望しているようにも見えるし、大切な人が息を吹き返したと思ったら死んで悲しんでいるようにも見える。どっちか分かんないな〜…。

 

歌詞考察まとめ

 

歌詞からはかなり後悔している様子だけど、患者家族と話す時の色彩の薄さとか、家族に背を向けてからの無表情さが少し気になる。

やはり彼にとって患者はドナー、仕事場も臓器をもらえる場所でしかなかったのかな。

人型を前にして臓器を接いでいる時はめちゃくちゃしっかり色付いてるもんな。すごくカラフル。だからこそ余計に病院でのモノクロ感が目立った。

 

 

 

尋問内容より

 

Twitterでの公開分しか見てません

 

・なんでも相談できる相手は "いなくなった"

・愛のためなら全てを犠牲にしても良い

・自分が死んで残るものは "もうない"

・死よりも辛いことは、愛する者が死ぬこと

・恋人は健康でいてくれればいい

・Q.もしひとり生き返らせるなら誰? A.選べない

・幸せの定義とは、変わらない明日が約束されていること

・輪廻の考えが好き。そうあって欲しいと思う。

・不健康になりたくてタバコを吸っている

 

シドウの恋人、愛した人があの人型という説でほぼ間違いない。恋人は死んでるみたいだし、健康でもなかったみたいだから。

愛のために他者の命、臓器を犠牲にして彼女を何とか救おうとしていたんじゃないかな。

 

そして、彼女を追って死にたくて「赦さないでくれ」と言ってる可能性がかなり高い。反省してる気持ちも多少はあるだろうけど。

全く反省してないなら、誰か人を生き返らせると聞いた時、即座に彼女の名を挙げていたと思うので。そうではないということは、自分の私的な目的のために犠牲にした人たちへの懺悔もあるんだろうな。

 

 

 

ボイスドラマ Molech より

 

「利己的な理由で、大量に人を殺している」という言葉から、脳死を偽装した説の可能性が少し上がったかなと思う。

 

"どこからを死とするか" ってのは非常に難しい問題で、先のMV考察にも書いたけど、シドウが "心臓が動いている" ことを生の定義と思っているなら、臓器移植のために心臓を止めたことを "殺した" と言っていても不思議ではない。だけど、エスの「痛みを感じるのは、お前の身体が生きたいと願っている証拠だ」という言葉にとても論理的に、冷酷に返していたところから見ると、シドウはかなり現実主義者だと思う。

そんな彼が自ら "人を殺した" というのなら、法的に人を殺した(脳死を偽装し、本当は死んでいない人を死んだと判断した)のかなと考える。

 

後悔や懺悔の気持ちから、脳死状態の人の心臓を止めたことをヒトゴロシと思って悔いているっていうのも考えられなくはないけどね。

人間、一貫して現実主義的でいたり感情的でいたりはなかなか出来ないから。その辺の基準は揺れて当たり前。都合の良い方、自分の気持ちが楽な方に寄せて考えるに決まってる。

シドウは自分の為したことについて、本心から罰を望んでる(嘘が吐けない楽曲中に「赦さないでくれ」と言っている)ので、自分を責めるために、その方がずっと楽だから、自らをヒトゴロシ呼ばわりしてる可能性はある。

 

やっぱりエスが決められるのは赦すか赦さないかだけなんですね。その後の刑については "知らない" と。

これはエスの言う通り、罪に対しての赦すか否かを問うてるからなんだろうな。その後の刑が何かによって決めるものでは無いということかな。

 

シドウは、エスの感情論的な考え方を真っ向から論破し否定しつつ、"素敵な考え方" "嬉しい" と言ってる。そして、そんなエスに赦さないと言われたいとも。

シドウは本当に自分のした事を悔いていて、残虐な罰を望んでる。法律的に、論理的に裁かれたいのではなく、感情的に、人間的な思考で裁いて欲しいのだと思う。

それは恐らく、シドウが利己的な臓器移植を繰り返したことで失った考え方だから。そして、その考え方を失う前の自分なら、今の自分を決して赦さないと思うから。

 

これを考えるとやっぱり脳死になった人の臓器を私目的に流用してたのかな。論理的に考えるのなら、脳死の人から臓器を持ち出すことは罪ではないから。だけど、感情論でいえばそれは罪だという人もいるだろう。

ボイストレーラーから見るに、彼の大切な人(花を接がれていた人型)が植物状態から脳死へと移り、そこでようやく自分が今までいかに残酷なこと(脳死状態の患者の臓器提供(到底死んでいるとは思えない様子の人間の動いている心臓を止め、その身体を切り裂いてしまうこと))を勧めていたいたかを自覚したのだと思う。

そこで彼の中の感情的な面が顔を出した。それまでは論理的に、脳死はもう死んだ状態なのだから、臓器摘出をしたって問題ないと自分に言い聞かせていたのに、いざ自分の身内がドナー側に立つと、まるで死んでいるとは思えない。まだ死んでない。こんな人から臓器を取り出すなんて人殺しだと思ってしまった。

たくさんの移植手術をしていた自分はヒトゴロシだったんだと思った。法には触れないが、たしかに罪を犯してしまった。だから論理に縛られない裁きを受けたいのだろう。

 

 

 

まとめ

 

脳死状態の患者の家族に積極的に臓器移植を勧めていた

・そして提供された臓器の幾つかを私目的に流用してた

・提供された臓器を使って助けようとしていたのはシドウの愛する人

・法的な罪には問われないが、臓器移植のために、脳死状態の人の心臓を止めたという意味で人殺しと判断され、ミルグラムに来たのではないか

・シドウ自身、自分の罪にかなり苛まれている

・後悔の気持ちも、罪悪感も十分ある

・ただ「赦さないでくれ」という言葉は、純粋に罪を償いたいという気持ちだけから出たものではなく、死んでしまった愛しい人の元へ逝きたいという気持ちも含まれていると思う

 

シドウからはかなり考えさせられることがありましたね。なかなかに難しい問題だなと。

ただ、ここで問題になってくるのが提供された臓器を "利己的に" 使っていたということ。これは、医療従事者として、脳死の判定や臓器移植手術を行う権限を持つ者として、絶対にやってはいけないことだと思うので、第1審では赦さないと判断します。

医者という資格を有し、医療従事者として働いているのなら、その力を私的に行使することなどあってはならない。本来、国家資格というものはそうであるはずなので。

 

他の方の考察や判断を見て思ったことを少し。

シドウは罪を赦されないことを救いとし、罰を受けることで罪悪感から解放されたがっているというのは間違いないと思う。だけど、それを理由に「赦して償わせる」という判断をすることは間違ってるんじゃないかなと。

赦すことでどうなるのか、赦さないことでどんな罪が待っているのかが今の状況では分かっていないというのももちろんだし、そもそもミルグラムでは "罪に対して" 赦せるか否かを問われている。

「シドウにはずっと罪悪感に縛られながら生きて償って欲しいから赦す」という気持ちはすごくわかるけど、本末転倒に感じた。みなさん、シドウの罪に対してはどう思ってるんだろう。とても気になる。

 

 

 

 

思うことが多すぎて、とても長い記事になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。

 

ミルグラム 考察記事まとめはこちらから

 

 

MILGRAM ーミルグラムー 第1審 ムウ 考察

 

 

DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」

 

今回は囚人番号004番・楠 夢羽について考察する

 

ー目次ー

 

基本情報

 

16歳 / 女 / 身長162cm / A型

7月5日生 / かに座

 

日本人離れした透明感のある美少女。線の細い見た目に反して、思ったことははっきりと言う。ミルグラムの状況には反抗している。エスに対して強い警戒心を抱いている。所作に育ちの良さが感じられ、裕福な家庭に産まれたであろうことを想像させる。プライドが高く、他人と衝突するとすぐに涙ぐんで弱音を吐きがち。

 

 

 

アフターペイン MVより

 

ムウは元々仲の良かった子に虐められていた様子。

原因はさほど明確ではなく、歌詞の通り「特別意味はない」「ハズレを引いた」のだと思う。まぁでも、高校生には高価でなかなか手に出来ないような化粧品を「余り物」扱いしたり、「ムウ悪くないもん」が口癖であったりしたところが気に障ったってのは一端だろうな。わたしがムウの友達の立場でも、ムウのそういうところにはカチンと来ると思うし。

 

「私も悪いところはあるからさ」という歌詞から察するに、ムウにも自分の中に嫌われる要素があることは分かっていたのだと思う。でも人の性格ってそう簡単に変わらないもんね。

もしかすると以前にも同じような感じで虐められてたことがあったのかな?その時にお前のそういうところが嫌いだと言われた経験があったから、すぐ「私も悪いところはある」って思考にたどり着けたのかも。「我慢ならもう慣れっこ  "また" 味わってくだけ」って言ってるし。

 

でも「私も悪いところはあるからさ」って言いながら「私はとても辛かったの」って言ってるの、なかなかにやばいなと思いましたね。

表面上は自分の非を認めつつ、「だって仕方がなかった」を主張してる。本心から自分の非を認めて、「これでいいのかも」と思えていたらそんな言葉は出てこないはずだから、自分を擁護する気持ちはそれなりに強そうだな。

 

仲が良かったのはムウを含め4人グループだったようだが、いじめに積極的な参加を見せているのは内2人(ハーフアップと姫カット)のみ。外ハネボブが加害者として映るのは、ムウがお弁当などを頭から被っているところだけ。

 

何度謝っても許して貰えず、延々と続くいじめに疲弊したムウは、自分に対するいじめに積極的な姿勢を見せない外ハネボブなら自分の話を聞いてくれるかもしれないと思って1対1で話そうと追いかけ、謝って助けを乞うたがその手は払い除けられ、逆上して刺殺したのかな。

殺された外ハネボブがただただ可哀想。

 

でも最後の机の上の花と黒板の落書きはなんだ?ここ意味分かんなかった。あの花の置いてある場所はムウの席ではなさそうだし、黒板の似顔絵や「貧乏くさい」という文字からもムウとは結び付けにくい。

似顔絵的には外ハネボブっぽい。その子も元々いじめられてたとか?でもそうだとしたらなんで最後に出てくるんだろう…。

 

そう思っていろいろ考えてて、2つ目の仮説に行き着いた。それが、MV内の時間軸が未来から過去に戻っていってるのではないか?ということ。砂時計が最初にひっくり返ってるし、可能性として無くはないかなと。

 

MV内の時間は逆行している?

 

まず最初の出来事が、3:23〜のカット

ここで、ムウたち4人グループは外ハネボブ(4人グループのうちの一人)を虐めてたんじゃないかと思う。だから黒板の落書きに、机の上の花。

 

そして次に1:40〜3:22のカット

外ハネボブをいじめていたはずが、いつの間にかターゲットはムウに変わる。外ハネボブは自分がいじめられていた苦い経験から、ムウいじめには参加せず、トイレの個室にいる。だけど自分のことをいじめていたムウを助ける気もなく、倒れ込んでいるムウを一瞥するだけで素通り。

そのことに絶望したムウは外ハネボブを追いかけて泣いて謝る。これまでいじめていたことを謝り、許してもらえれば自分へのいじめも止まる、少なくとも外ハネボブが仲間になってくれると信じて。しかし実際はその手を払い除けられる。そして逆上して刺殺。

ムウが外ハネボブを殺したという話はすぐにクラス中に広がる。だから冒頭での黒板にも「少年院に行ってほしい」の文字があるのでは?

 

そして冒頭〜1:39

ムウが外ハネボブを殺したことよりムウに対するいじめはますますエスカレート、止まる兆しを見せなくなる。人殺ししてたら速攻捕まりそうなものだけど、家が裕福ということで揉み消された可能性は十分考えられる。

 

頭から弁当を被らされ、黒板には酷い中傷が並ぶ。

ここで、ムウが弁当を被っている時に見えている3人は誰なのかという疑問が浮かぶけど、これは外ハネボブをいじめていた時の、外ハネボブの視点に立ったムウを表しているんじゃないかと思う。つまりあの3人はムウ、ハーフアップ、姫カット。そして砂時計の中のムウが外ハネボブ。ここはちょっと無理矢理感あるけど、過去に戻ってる説を推すならこの考え方もアリかな。

 

より疑問点が少ないのは後者の過去へ戻ってる説だけど、これは多少強引な考察だと思う。今の時点ではどちらにしても確定要素が無い。

 

 

 

尋問内容より

 

Twitterでの公開分しか見てません

 

・友人とは自分の言うことを聞いてくれる人

・痛いこと、怖いこと、恥ずかしいことを恐れる

・両親は自慢

・嫌いなものは怖い人とオバケ "今は" 学校も

・好きな異性のタイプは父親みたいな人

・やはり家は裕福な様子

・母親の実家はフランス→ムウはクウォーターの可能性アリ

・Q.殺した相手に謝罪する気持ちはあるか A.先に悪いことをした方が謝るべき

・その人のつらさなんてその人にしか分からない

 

友人の定義おかしいだろ。こいつヤバいやつだ!

裕福な家で一人娘として大事にされすぎて感覚狂ってるんだろうな。

ムウからすれば私たちの生活や価値観の方が理解し難いんだろうけど。

 

人殺しへの罪悪感はなし。むしろ自分は辛かった、事情があり仕方のない殺人だったとの主張。

 

 

 

ボイスドラマ Crying B より

 

ハーフでしたね。美人で家が裕福だからやっかみもたくさん受けてきたらしい。たぶん原因それだけじゃないと思うけどね。

MVの「私も悪いところはあるからさ」ってもしかして自分の非を認めてるんじゃなくて、美人で裕福なところが嫌なんでしょ?って意味かな。だとしたら嫌味すぎる。本人にそのつもりは無いんだろうけど。

 

ここでも一貫して「ムウは悪くない」「仕方がなかった」ってスタンスでしたね。これはもうずっと変わらないのかも。彼女の中ではいつでも自分が一番正しくて、自分が一番大切なんだろうな。

 

殺してからあとの記憶が曖昧って言ってたから、過去に戻ってる説はないかも。

記憶にはなくとも心象には映ることとかもあるのかな?だとしたら分からないけど。

一応、ターゲットがムウに移ってから殺してるから「殺さなきゃいけないくらい辛かった」「そうじゃなきゃ逃げられなかった」っていうのは過去に戻ってる説でも説明付くね。殺したあとと言うと、曲の冒頭の辺りの記憶が無いのかな?

 

「赦されても家に帰れるとは限らない」ここかなり重要だよね。やっぱり判決後のこともエスに任されてるのかな?それとも、そこまではエスの力が及ばないからこその曖昧な表現?

 

それにしても自分は悪くないの主張強いなあ。MVよりずっとその気持ちが見える。

 

 

 

まとめ

 

・ムウは虐められていた

・友達に助けを乞うたが、拒否され、逆上して殺したのでは?

・MVの最後の場面がかなり謎。もしかすると、全体を通して少しづつ過去へ遡っているのかも。確証はない。

・ムウは悪くない、仕方のない殺人だったとの主張

・家はかなり裕福で、ムウ自身はハーフで美人

・いつでも自分優位の思考

・かなり大切に育てられてきたことが伺える

ミルグラムで赦されても家に帰れるとは限らない

 

ムウは本当に完全に自分の好き嫌いで判断してしまう。生理的に嫌いですこういう子。

他の人たちは反省する姿が見えたら判決変わるかもなって思えたけど、ムウに関してはどれだけ反省した様子でも「それ本当?演技でしょ?本心では自分可哀想って思ってるでしょ?」って思ってしまう。だって初審でこれだもん…。「私も悪いところはあった」って、口だけじゃん。

 

ムウの辛さはムウにしか分からないんだと思うけど、わたしは貴方の犯した罪はあまりに身勝手だと思うので、第1審では赦せないと判断します。

 

 

 

 

また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

ミルグラム 考察記事まとめはこちらから

 

 

MILGRAM ーミルグラムー 第1審 フータ 考察

 

 

DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」

 

今回は囚人番号003番・梶山風汰について考察する

 

ー目次ー

 

基本情報

 

20歳 / 男 / 身長165cm / B型

4月19日生 / 牡羊座

 

意志の強そうなツリ眼をした青年。直情的で気性が荒い。正義感が強く、間違ったことには強く反抗する。感情の起伏が激しく言葉も強い。しかし悪人ではなくむしろ善人で小心者。

 

 

 

事変上等 MVより

 

ネットで「嘘憑き狩り」と称して様々な人の悪事を暴き炎上させて追い詰めていたのだと思う。

ここで気になるのが「嘘憑き」に当てられた漢字。ふつうは「嘘吐き」と書くはずで、憑くというのは物怪や悪霊に取り憑かれたという意味になるので嘘に対して用いるのは不適切。けどわざとそうしてあるのには絶対なにか理由があるはず。

後に出てくる「矛盾だらけの悪魔」という言葉に掛かってるのかな。

わたしの考察力ではそれ以上のことは考えられなかった。教えて誰か頭のいい人…。

 

フータはかなり分かりやすかったかなぁと思う。直情的な彼の性格故に心象も単純なのかな?

 

ネット上の仲間と共に自分達の正義感に基づいて悪者を狩り、裁いていたら、その相手が死んでしまった。そしてネット民の刃は、自分へ向くようになる。

ネット上での出来事なら直接手を下したとは考えにくいし、自殺に追い込んだから人殺しなのかな。

 

サビの「どうせ気付いてんだろ? どうすんだ」はフータの中にあった葛藤する思いからの問い掛けだと思う。それでもそれを「冗談じゃない ヒーローさ」と打ち消して、自分の行動は正義なのだと半ば思い込むようにしながら突き進んで行った。

「途中下車は 裏切りとしていこう」という歌詞からも、引き返せないところまで来てしまっていた様子が伺える。

 

「なあ知ってんだろ」〜「罰の味はどうだ」は、フータの中で、これは果たして本当に正義なのかという疑念が少しずつ強くなっていく様子かな。そうして彼は本当に取り返しのつかないことをしてしまう。その瞬間、今まで仲間だと思っていた他の人たちはフータの傍から消え去り、全てのヘイトがフータに向く。ラストの歌詞群はネット民からフータに向けての言葉だろうな。

今まで自分がしてきたことがまるっとそのまま返ってきた。まさに因果報応。

 

 

 

尋問内容より

 

Twitterでの公開分しか見てません

 

・友人とは同じことで熱くなれるヤツら

・父親はなよなよした情けない古い人間

・考えの浅いバカが嫌い

・女の話は基本つまらない

・「俺は殺してない」との主張

・ハルカの世話をしてやってる

・世の中クソなヤツばかり。見下されて当然

・暴力に訴えるやつはクソ。頭が悪い

・憧れたら負け

 

口悪いなぁ…そしてプライド高いなぁ…。でもハルカの世話をしてるとか、面倒見はいいみたい。

 

「俺は殺してない」って言ってるし、直接手を下してないのはほぼ間違いないから、やっぱり自殺に追い込んだ説が強いかな。

社会に不満タラタラだし、クソばっかとか、考えの浅いバカが嫌いとか、まぁそういう事だよな。ここまで分かりやすいと逆に不安になる。すごく計算されたミスリードに誘われてる気がしてくる。

 

父親みたいな人間にはなりたくなくて、表面だけでもイキってるうちに歯止めが効かなくなった感じかな。根は善人で小心者らしいし。

 

 

 

ボイスドラマ Braze you!! より

 

暴力は嫌い、暴力に訴えるやつは頭が悪いと言いながら2回も手上げちゃってんだよなぁ…。ほんと、言ってることとやってる事がちぐはぐ。それだけ外面と内面の乖離が大きいってことなのかな。

 

「そもそも女は頼りにしてない」とか、尋問での「女の話は基本つまらない」とか女卑思考がすごいな。今どき稀に見る感じで笑ってしまう。

 

やっぱりネット依存っぽい発言もあるし、エスに「立件はできないし、犯罪でもない人殺し」って言われて動揺してるから、ネット上で自殺に追い込んだっていうのが当たりかな。

 

「殺してない」って言葉にも少しずつ自信が失われていく様子が垣間見えるし、それなりに葛藤はあるんだろうなぁ。正義を貫くためなら殺人を犯しても許されるだろって気持ちと、それは本当に正義なのかと疑問に思う気持ちと。

 

髪色も明るいし、バリバリの陽キャっぽい見た目してたから「ネット上での手口」ってところに違和感感じてたんだけど、ボイスドラマ聞いてたらその感覚は覆った。

これは学校とかだとイキってる陰キャとして疎まれ嫌われるタイプのやつだな。

 

 

 

まとめ

 

・ネット上で、自らの正義感で悪を裁いていた

・そうして追い詰めた相手が自殺

・それを皮切りに、今度はフータが悪としてネット上で裁かれる立場になる

・「殺してない」「俺だけじゃない」という言葉からは逃げの姿勢しか見えない

・女卑の姿勢が非常に強い

・面倒見は良い

・根はかなり小心者。内と外の乖離が激しい

 

歌詞や言葉からは強気な発言が目立つが、根は善人で小心者のようなので、殺人についても深層心理では罪悪感に苛まれているのかもしれない。

今後の楽曲でいちばん揺れが大きそうな予感。楽しみ。


ネット上だとしても、直接手を下してないとしても、殺人には変わりないと思う。そして反省の色が見えないので、第1審では赦せないと判断。

 

これ難しいというか、1番心苦しいのがフータの判決かもしれない。

ハルカもユノも、自分とは掛け離れた境遇で犯してる殺人だから、それに対して自分がどう思うかだけで単純に判断できたけど、フータの場合は自分もフータの立ち位置になる可能性があるし、そもそも今ここで判断をしてるのだってフータと同じで自らの正義感に則って赦す赦さないを決めてるわけだから、フータを通して、自分で自分の首絞めてる感じがする。

ミルグラム改めてえげつないコンテンツだな。

 

 

 

 

また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

ミルグラム 考察記事まとめはこちらから

 

 

MILGRAM ーミルグラムー 第1審 ユノ 考察

 

 

DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」

 

今回は囚人番号002番・樫木 優乃について考察する

 

ー目次ー

 

基本情報

 

18歳 / 女 / 身長156cm / O型

9月2日生 / おとめ座

 

清楚な見た目の女子高生。おっとりのんびりマイペースな性格。空気が読め、周囲との軋轢を産まない器用さもある。金銭を要求する冗談を言うクセがある。人との距離の詰め方が早い。特別扱いを好む。暑苦しい精神論は嫌い。

 

 

 

アンビリカル MVより

 

階段は遺伝子構造、ユノが両手で掴んでいる風船は膨らむお腹、その中にある小さなハートなどの風船は命を表しているのではないかと考える。

それらが壊れたり割れたりしているため、自身の体に宿った命を殺した可能性が高い。曲名「アンビリカル」には「へその緒」の意味もあるらしいし。

最初と最後でユノが掴んでる白い風船は精子の象徴かな。

 

歌詞内容 考察

 

ここから先は歌詞について細かく考察していく。

 

・「なんか変だよね」〜「君のせいだから」

君=彼氏だって言ってる人結構いるんだけど、わたしは胎児のことだと思う。自分が妊娠したことには気付いている様子。しかし「なんでいるのかな 少し嫌になる」という言葉から歓迎はしていない。つまり、望まない妊娠であると考えられる。

 

・「明日って休みだっけ?」〜「優しさをリロードしよう」

これYouTubeのコメント欄で、英字幕を日本語訳してる人のコメント見て理解が深まった。「朝を目指しましょ」は「朝まで一緒にいよう」。「何度だって会いたくなるよね」は「私はできるだけたくさん君といたい」になるらしい。ここだけだとベタ惚れして、体の関係を持ってる好きな人がいるのかな?って感じだけど、その後の「優しさをリロードしよう」から見るに、何人かとそういう関係であった可能性が高いかな。

 

・「ダメなのかな? 答えないで」

ここは曲中に同じ歌詞が2回出てくるんだけど、「ダメなのかな?」って英字幕だと別の表現になってるらしいんだよね。1回目は「私は悪い子?」2回目は「私たちは終わったの?」。

これほんと重要だと思う。英字幕もちゃんと見なきゃダメですね。私は人が訳してくれたの見てますが…()

 

・「何したいの?」〜「幸せって言える答えでしょ?」

相手の好みに合わせようとしたり、相手からの愛を確かめようとしたりしてる?これは本当に好きな人が相手だからとも考えられるし、たくさんの人に好かれるために各々の好みや幸せの価値観を探ってるようにも見える。どっちだろ…。

 

・「ふたりぼっち」〜「知っちゃったんだ」

歌詞の考察とは少し違うんだけど、この2回目のサビ(「ふたりぼっち」〜「優しさをリロードしよう」)のとこ、1回目よりもユノの表情が暗くなってる気がするんだよね。1番上に立ってるのとか伏し目がちだし。

その後の螺旋階段が重なりながら歌われる「やっちゃったんだ 知っちゃったんだ」。この「やっちゃった」は「生でヤっちゃった」ってことかな。

そして、この後に続く「知っちゃったんだ」はユノが「(彼氏、もしくは本気で恋をしていて生でヤっちゃった相手に)自分以外に本気の相手がいることを知っちゃった」って意味では?

「やっと見つけたの」は「本当に好きだと思える人をやっと見つけた」の意だったのかも。

つまり、ユノは本気でその人に恋をしていたからこそ子供ができても良いと思っていたし、相手もそうだと思っていたけど、実際は相手にとってユノはただの遊び相手だった。

そしてその事に、2回目のサビの辺りで薄々ユノが気づいていたのだとしたら、あの表情も納得できる。

もしくはユノが何かしらを「やらかした」ことにより、相手が、ユノが自分以外とも体の関係を持っていることを「知っちゃった」のかも。英字幕でも「やっちゃった」は「しくじった」になってるし。

両者共に相手に嘘をついていて、だから「嘘 "と" 嘘でエンドレス」なのかな。

さらにここで胎児を表していたと思われる風船も割れたから、ユノは子供を殺した(殺す決意をした)んだと思う。

ユノにとって子供は相手を自分に繋ぎ止めるための道具で、純粋に子供が欲しかったわけではなかったんだと思う。だから、彼が留まってくれないのなら、胎児は邪魔で忌まわしいものでしかなかったんだろうな。

 

・「ふたりぼっち」〜「優しさをリロードしよう」(サビ3回目)

ここ「欲と欲」って書いて「好きと好き」って読ませるのえぐすぎた。結局、愛なんて綺麗なものじゃなく、お互いに欲のために体を重ねていたに過ぎなかったということかな。

そしてもうここのユノは憂いも通り越して無表情だね。1番上ではこっちも向いてないし。相手が自分に振り向いてくれないとわかったから愛想も興味もなくしたのかも。

 

・「ふたりぼっち」〜「教えてほしい」

ここの2回目の「ダメなのかな?」は前述の通り「私たちは終わったの?」で、少し順番が前後するけどその前の「優しさをリロードしよう」のときに再び白い風船(精子を表してると考える)を手に取ってるから、前の男とは終わったから、新しい男とリロードしようってことなんだと思う。だからまた新しく相手のことを知ろうとしての「何したいの? 教えてほしい」で終わる。

 

歌詞内容 考察 まとめ

 

・ユノには本気で好きな人がいて、その人とは身体の関係もあったが、それだけでは寂しく、それを埋めるために複数人と寝ていた

・ある日、その好きな人との子供が出来ていることがわかるが、相手はユノの他に本命がいた。もしくはユノが自分以外の人間とも寝ていたことを知り、ユノとその人の関係は終わる。

・子供が欲しかったわけではないユノは子供を殺すことにする

・彼とは終わったが、独りの淋しさは消えず、再び別の男の人と体を重ねる

 

簡潔にまとめるとこんな感じ。

 

 

 

尋問内容より 

 

Twitterでの公開分しか見てません

 

・初恋早いね…(感想)

・愛と恋の違いについての回答からは、達観した様子も見られる

・「嫌いな人以外みんな好き」という回答から、特定の好きな人は作らない主義の可能性

・「夢中になれる仕事が見つかればいいな」と思っている→今現在、夢中になれるようなことがない

・私服は一緒にいる人に合わせる

・「自分の部位で好きなところは?」という問いに「全体的に好き」と答える

 

自己肯定感はどちらかと言えば高い様子だけど、服装は相手に合わせたり、特に将来の展望はなかったりと、自分を蔑ろにするというか、自分に対しての興味は薄い傾向。

 

「好きな人は?」という質問に対して特定の人について言及してこないあたり、本気で恋した人との子供が出来てしまったのでは?という私の考察はミスかな…。それとも、その経験を経て、もう特定の誰かと深い関係にはならないと決めてるのかな。

ちょっと冷めてる所があるみたいだから、彼が自分から離れていったことでさっぱり興味がなくなった可能性もあるよね。過去の恋愛とか引きずらなさそうだもん。勝手な主観だけど。

 

 

 

ボイスドラマ 相対零度 より

 

まず1番に気になったのはHPでは18歳って書いてあるのに、自己紹介のときに「16歳、高校生」って言ってること。聞き間違いかと思って聞き直しましたね。

これはもしかすると、歳を誤魔化してるのかもしれないなと思った。HPの情報がたぶん本当。

なんで誤魔化してるのかを考えた時に、やっぱり一番有力なのは「パパ活とか援交をしていたから」という説なのかな。より多くの人に好かれ、抱いてもらうために、いわゆるJKブランドを詐称していたとか。そして咄嗟に出た自己紹介は、いつもパパ活でしていたものと同じだったから、年齢がHPより若い。これが一番納得しやすい。

 

「監獄生活はどうか」というエスの質問に「楽しい。家族がどうしてるかなって心配はあるけど」と答えていることから、家族間での関係はそこまで悪くなかったのかな?と思うけど、これもパパ活のときの嘘の名残なのかもしれないな。

それともパパ活=家庭環境が悪い子がするって私のイメージが間違ってる?

この辺はちょっとわかんないですね。ここの気持ちはそういうことをしたことがある人、しようと思ったことがある人にしか分からないだろうな。

 

「探り合いの時期の人間観察が "やっぱり" 楽しい」って言葉からも普段からそう言う「探り合いの時期」を多く体験してきたように見える。不特定多数と関係を持ってたのは否定できなさそうだな。

HP見てても世渡り上手だったり、対価に金銭を求める癖があるみたいだからパパ活の説濃厚。

 

「自分が納得したいからって無関係な人に干渉してくる人間が嫌い」っていうのは「不倫やパパ活は間違った行為だ」という自分の正当性を示したいがために、ユノのしていることに口を出してくる人が嫌いだということの隠喩かな。「そういう人は自分が気待ちよくなりたいだけで、何もしてくれない」「私がどんなに寒い思いをしていても何にも暖めてくれない人たち」って言ってるし。

 

ユノは法に触れることはダメ、そうじゃなければなんでもいいじゃんって思考みたいだから、法で禁じられてないパパ活も不倫も特に問題ないと思ってるんじゃないかな。

 

そしてそんな、法律重視のユノが、自身の殺人については「人殺し呼ばわり "されそうな" こと」と回答してる。さらにHPでは「まぁそうなるかな」との曖昧な返答。つまり法的には罪に問われない殺人の可能性が高い。だとすると殺し方は堕胎かなぁ。産んでから殺してたら法に触れる殺人だし。産む時に死んだらどうなるのか知らんけど。

中絶か死産かな。

 

殺人に対して罪の意識はなし。「したいことをした結果なので、必死に謝ってまで許して欲しいとは思わない」とのこと。

 

 

 

まとめ

 

・複数人と体を重ねていた中で妊娠し、中絶したのではないか→子供の父親には本気で恋をしていたが、実らなかった?

・年齢を詐称していた可能性あり

・自己肯定感は高い方だが、自信を大切にしようという姿勢は薄い

・倫理観としては法律を重視

・法には問われない殺人の可能性が高い

パパ活や援交を常習的に行っていた可能性あり

・殺人に対しての罪悪感はなし

 

法的には裁かれなくとも中絶は立派な殺人に当たると思ってるので、第1審では赦せないと判断。

レイプとかで孕まされたならまだしも、自分で身体許しておいて子供が出来たら堕ろすなんて勝手すぎる。

ボイストレーラーでの「めんどくさ」って言葉がユノの胎児に対する感情の全てなんだろうなあ…。

 

 

 

 

また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

ミルグラム 考察記事まとめはこちらから

 

 

MILGRAM ーミルグラムー 第1審 ハルカ 考察

 

 

DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」

 

今回は囚人番号001番・櫻井 遥について考察する

 

ー目次ー

 

基本情報

 

17歳 / 男 / 身長174cm / AB型

6月22日生 / かに座

 

常に伏し目がちの物静かな青年。本来の基質は優しくおとなしい。ミルグラムの環境に不満な様子はない。コミュニケーションは取ってくれるが、どこかズレていて噛み合わない。

 

 

 

弱肉共食 MVより

 

歌詞に異様に平仮名が多いこと、MV内の独特な色彩から、広義の精神障害者ではないかと考える。

「だれでもできること ぼくにもできたらな」「どれくらい続けたら ぼくもヒトになれる?」という言葉からも、自分は周りと同じ "ふつうのヒト" ではない、「ハズレ」だという気持ちを感じるので、この可能性はかなり高いんじゃないかな。

 

3度出てくる殺害シーンの内、最初の2度はその後ベットの上で目覚めていることから、夢であると思われる。最後の絞殺だけが現実かな。

 

幼い頃は自分に向けられていた母親の愛情が、弟が生まれたことで全て弟に向くようになり、妬ましく思って弟を殺害?

MVに出てくる女の子も犬も、弟にばかり恋をして懐いて…って感じだったのかな。

弟がいなくなれば、弟に向かっていた愛が自分へ向くかと思ったが、そうではなかったから「間ちがっていたのはぼくだった」。

 

小さい子が幼い頃のハルカ説もあるけど、私はそれは可能性として低いと思ってる。

ミルグラムは、人の赦せる赦せないのボーダーを問い掛けるコンテンツだと思うので、そんな大多数が赦すとしそうな「過去の自分を殺す」なんて罪でわざわざ囚人にしたりはしないんじゃないかな。

私たち視聴者を撹乱するためだとしたら有り得なくはないけど。

 

歌詞の「スタート位置がちがうまま始まった」からも、元の出来が違う誰かと比べていることはほぼ間違いないと思う。「ぎせい」っていうのも、誰かその上に立つ人間がいなきゃ成り立たないし、「くずされ」るってのも受け身だから、相手は同軸に存在する。

だけど出てきている男の子は明らかにハルカより幼いので、弟説を推したいですね。

 

そして何度か曲を聴いていて感じたのは「愛される弱者になりたかった」という言葉は、2通りの意味に取れるのではないかということ。

1つ目は「 "愛される" 弱者になりたかった」。これは、ハルカ自身が社会的弱者(幼子,障害者などを指す)であり、それ故に愛されていなかった(後に生まれた健常な弟に愛を奪われた)のではないかという考えに基づく解釈。

2つ目は「 "愛される弱者" になりたかった」。これは前述とは真逆で、弟のほうが社会的弱者であり、それによって母親はハルカを放って弟にばかり構うようになったという考え方。弟を見ていたことでハルカの中で「弱者であれば愛される。自分はそうでなかったから愛されなかった」という考えができての言葉だとしたら?

女の子も、弱者である弟を守ろうとして常にそばにいたとか。その子はハルカの片思いの相手で、弟が生まれるまではハルカと仲良くしていた→「(弟が生まれなければ)ちがっていたハズの未来は 不平等に(女の子は弟に)こいをした」

 

2つ目の場合、ハルカが弟になりすまして、というか弟の真似をして(そうすれば愛されると思って)、たくさん平仮名を使っている可能性もあるのかな…とかね。

サビの前半は全部しっかり漢字になってるのも気になってはいるんだよね。たまたまかもしれないから何とも言えないけど。

 

弟は精神障害者ではなく、幼子という意味での社会的弱者であった可能性もある。MV内の子供の落書きのような絵、お絵かき帳や積み木のある部屋も、幼子の弟のものであるとも取れる。

曲名に「共食」って入ってるからなぁ…ハルカは精神障害者としての弱肉、弟は幼子としての弱肉で、互いに母の愛を喰らい合い、弟に取られたとか?

 

 

 

尋問内容より

 

Twitterでの公開分しか見てません

 

・恋愛に関して非常に疎い

・質問の内容などはきちんと理解しているし、受け答えもしっかりしている

・願いは「愛されたい」

・将来の夢「ふつうに生きたい」

 

これ見てると、やっぱりハルカは健常で弟が弱者であった可能性の方が高いんじゃないかなと思う。

ハルカが弱者であったが故に愛されなかったというのがミスリードなのでは?

 

MVではあんなに平仮名ばかりの歌詞や独特な世界観で、精神病や知的障害が疑われる様子なのに、尋問では問いの意味をしっかり理解して、道理の通った返答ができるのは違和感がある。精神障害があってもこんなにちゃんと会話できるものなの…?

この辺の専門的なことは詳しくは分かんない。

見当違いなこと言ってたら申し訳ない。あくまでもwebで得た緩い知識に基づく私の主観による考えです。

 

その場合、もしかすると弟になりすましてるんじゃなくて、そもそも弟が生まれ、母親の愛情が弟の方へ大きく傾いて、ハルカを虐待して学校に通わせないようにしていたのかも。それなら平仮名ばかりなのも納得はいくし、MVの「ぼくに気づいて」「だれか気づいてよ」っていうのは家では自分の存在を無視され、外にも出してもらえないために誰も自分を知らないということにも掛かってると考えられる。

「ふつうに生きたい」というのは、虐待をされずにってことかな?

 

弱者であったのが弟だとしてもハルカだとしても、ハルカは弟の登場によって次第に母親から愛を向けられなくなって、その事で弟を疎ましく思って殺害したというのは間違いないと思う。現時点ではね。

 

 

 

ボイスドラマ 弱者の蠕動 より

 

親からの虐待はほぼ間違いなく確定だと思う。カズイとシドウを "大人だから" 怖いって言ってるし。自分の年齢が曖昧なのも、誕生日を祝われてこなかったからかな。

「看守さんたち "も" 最後には見捨てる」って言葉も、以前誰かに見捨てられたからこそ生まれるものだと思うから、産まれた時から虐待を受けていたわけではなく、ある程度物心ついてから見捨てられたって考えるのが妥当。

見捨てるっていう行為は、それ以前の愛情、「見捨てられていない状況」がないと生まれないと思うので。

 

アマネに対して「あの年頃の子供が苦手」って言ってるのは、弟に親の愛を奪われ、自分の居場所を取られたと思ってるから?

MVに出てきてる男の子を幸せな頃の、過去のハルカだと考えると、そんな回答にはならないはずだからやっぱりあの男の子は弟って説が濃厚だと思う。

 

でもエスが手を上げた時には「痛い、何するんですか」と言うだけで、めちゃくちゃ怯えてるとかっていう感じではなかったから、母親からの身体的虐待はなかったと見える。本当にただただ放置されてたのかな。無関心でいる、学校に通わせない、家に幽閉するって感じの虐待の仕方だった可能性が高い。

親から長らく関心を持たれなかったから、エスが自分に(仕事だとしても)興味を寄せて、話を聞いてくれるのが嬉しかったんだろうな。

 

「生まれつき人を不幸にすることが得意」「僕がただ普通にしてるだけでダメにしてしまう」「僕なんか」っていうのは親から日常的に浴びせられていた言葉によって、自分の存在が人を不幸にする、自分はダメな人間だと刷り込まれてしまったんだと思う。

虐待されたのは弟が生まれてからなはずなのに、「生まれつき」って言ってる矛盾はそこにあるのかな。

 

「僕のことを知ったら、見捨てるに決まってる」っていうのは「僕が障害者であることを知ったら」なのか「僕が人を不幸にしてしまう、ふつうのヒトになりきれないダメな人間だと知ったら」なのかはこの時点では定かじゃないな。

エスから「ここにいる囚人たちは全員ダメ人間だ」と聞いて安心したように見えたのは、親からお前はダメ人間だ、だから人と関わってはダメだと言われてきたから?

みんな自分と同じレッテルを貼られてるなら気兼ねしなくて済むもんね。お互い様だって言える。

 

ミルグラムHPで聞けるボイスでは、人殺しについて「申し訳ないなと思っている」とは言うけど声色から後悔の念などはあまり感じられない。

これは反省の色がないとも取れるけど、発達障害を伴う知的障害なら他人の痛みを感じとることが難しいという特性ゆえとも思える。

これはどっちかでかなり印象が変わってくるな。

 

弟への罪悪感より、弟を殺してもなお母親の愛情を取り戻せなかったことに関しての落胆の気持ちの方が勝ってる感じもする。

 

 

 

まとめ

 

・ハルカは精神障害者、弟は幼子として、それぞれ社会的弱者であり、母親の愛情を取り合って「共食い」した(ハルカは母親の愛情を受けられず、弟はハルカに殺された)

・弟が生まれたことで、ハルカは親から虐待を受けるようになり、学校にも満足に通わせてもらえていなかった

・ハルカは精神障害者ではなく、虐待により精神(知能)遅滞のある健常者である可能性もアリ

 

ハルカが精神障害者であったか否かに関わらず、これは悪いのは愛情を傾けた親だと思うので、第1審ではハルカの罪は赦せると判断。

 

 

 

 

また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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MILGRAM ーミルグラムー 第1審 エス 考察

 

 

DECO*27×山中拓也×OTOIROによる視聴者参加型楽曲プロジェクト「MILGRAM ーミルグラムー」

 

今回は監獄・ミルグラムの看守であり、私たち視聴者の写しでもあるエスについて考察する

 

ー目次ー

 

アンダーカバー MVより

 

おそらく彼も囚人だと思う。正確には、最終的にその立場に立つと言った方が良いかな。

自分(エスや私たち)が「赦さない」という判断を下したことによってその囚人が殺され(もしくは残虐な行為の犠牲となり)、それに対して罪に問われるのでは?

 

ミルグラムという言葉の元であると考えられるミルグラム実験で検証された「一般市民でも一定の状況下であれば残虐な判断を下すのか」という命題の"一般市民"の部分に囚人達は当てはまり、そしてそれは私たち(エス)にも言えるのではないか。

つまり、看守と囚人は時を経て立場を変え、同じ状況に立ち同じような選択を求められている。

囚人を赦さないということは、すなわちその判断を下した自分自身をも赦さないということである。

文字に起こすとややこしいな。

囚人たちがそれぞれの価値観の中でしっかりとした理由のもとに行なった殺人を、自分の価値観で赦さないとしたお前のその判断は赦されるものなのか?ということですね。分かりにくい。

 

脚本の山中拓也さんから「もし囚人が全員赦されたらその時は地獄を見せます」みたいなコメントがあったらしいから、この可能性はそれなりに高いんじゃないかな。

この「全員赦されたら」というのはたぶん、「視聴者が自分の考えに基づいてではなく、先の展開を予測してのジャッジをしたら」という意味だと思う。

あくまで貴方から囚人に対しての赦す、赦さないの判断を聞いてるんだよということね。知らんけど。

歌詞には「赦すなら共犯者」とあるから、赦すことによって自分もその囚人と同等の人殺しの罪になるとも取れる、っていう考えも少しあったけど、この歌詞は一応ハルカパートのものなんだよね。

そこが全体に適応されるか否かは微妙なので、赦さない(囚人へ罰を与える)ことがエスの罪だという説を推したい。

エス=私たち(視聴者)ということなので、彼自身がミルグラムへ来る前に何かしらの罪を犯したというのは少し考えにくい。

ミルグラムへ来る前の記憶なくしてるらしいし、可能性として無くはないけど、限りなくゼロに近いかな。

 

どちらにしても、エス自身も最終的に何かしらの罪に問われ、囚人として裁きを受けることは免れないと思う。

 

MVでエスが持っていて000と書かれた罪の内容が仕舞ってある(上映のためのカセット?)と思われる箱から他10人の囚人たちの罪を見れたのも、彼も何らかの罪を背負うことになると考える大きい根拠になる。

 

ここは追々、というか最後の方に判明しそうだな。

そしてジャッジをするのにさして影響はない。というか影響させてはならないのだと思う。

あくまでその囚人の罪に対してどう思うかを問われているので。

 

 

 

ボイスドラマ ESより

 

ここから下は、考察というか覚え書きです。

 

まずそもそもなんでESなんだろ?って思った。

だって普通、エスならSか、せめてESUでしょ。後者めちゃくちゃダサいけど。

 

ひとつ考えたのは、複数形のーesかな?ってこと。それならs単体でも良い気はするけど。

囚人 "たち" という意味での複数形ーesなのかな。それとも様々な罪、動機の形という意味かな。どれだろう。

 

あと、コトバンクでESって調べてみたら『エンベデッドシステムスペシャリスト試験』っていうのが出てきて、この試験の内容を要約すると『システムの設計・製造を主導する能力を備えているか否かを認定する試験』であるとのこと。これはエスミルグラムについて全てを決められる(設計できる)立場にあることとリンクしてるのかなと思った。

すなわちこのESにも意味があるみたいってだけなんだけどね。今後には特に影響しないと思う。

 

エス「頭に霧がかかってるみたいだ」に対してジャッカロープ「いつもそう」。この「いつも」とは、エスが毎日そうなのか、看守は毎回そう言う、という意味なのか。

エスに対して「 "今回の" 看守さんはウブだな」という発言、カズイに関して「 "今回の" 最年長」という言葉から、ミルグラムでは以前から同じようなことを繰り返していると考えてほぼ間違いない。

その度に看守が変わっているのか、その度にエスが記憶を失ってしまうのかは定かではないが、エスが記憶を失っている場合、毎回人格まで変わっているようである。(ウブというのは人の内面に関わるものであるため、記憶を失った程度で変わるものではないと思う。記憶を失うと共に人格、性格もリセットされる?)

 

エスにはミルグラムの全てを任されている。→裁判後の囚人の処置も決められる?

もしそうだとしたら赦さない=殺す、赦す=釈放とも限らなくなってくるな。

そしてこの、看守としての義務をエスは記憶を失った状態でも強く感じているらしい。

これはミルグラム実験の「途中で放棄させないような声掛け」に相当するのかな。大丈夫、お前のやっていることは正しい、そのまま続けろという言葉の代わりの義務感?

 

エスとジャッカロープの部屋には互いに行き来できない。これ意外と重要なんじゃ?となんとなく思ってる。なんとなくね。理由はない。

 

謎の11時の位置にある部屋も気になるよな。

これはエスが裁きを受ける時のための部屋かなと思うけど。

 

あと囚人同士なら揉め事が可能な様子。これはちょっと怖いな…第三審を待たずに死ぬ人が出てきたりはしませんように…

全員しっかり3回分見届けたいですね。

 

 

 

まとめ

 

エスも最終的に囚人となり裁きを受けるのではないか→その理由が「赦すなら共犯者」という思想に基づくものなのか、「赦さないという判断を下したこと」についてなのかは分からない

ミルグラムはずっと前から同じことを繰り返しているのではないか→その際の看守が度々変わっているのか、エスが記憶をリセットされて何度も看守をしているのかは定かではない

エスには監獄の全てを一任されている

・そしてその義務を彼は強く感じている

エスとジャッカロープは互いの部屋を行き来することはできない

・囚人は管理者へは攻撃できないが、囚人同士であれば可能

 

 

 

 

また何か気づいたことがあれば追記していきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

ミルグラム 考察記事まとめはこちらから

 

 

アイドリッシュセブン イベントストーリー ダンス・マカブル

 

 

ダンマカめちゃくちゃしんどかった…

まさかアイナナ初の記事がメインストではなくイベストになるとは思わなかった

でもそのくらい、濃度のあるお話だったなと思います。いろんなことを考えさせられた

 

感情のままに書いていくのでかなりぐちゃぐちゃになりそうだけど、とりあえずこの気持ちを吐き出す場所が要る

 

 

そもそもアイドリッシュセブンは本当にアイドル育成ゲームですか??こんな鬼畜シナリオあります??推しがどんどん死んでいくよね冗談抜きで。

あと暴力表現がすごい。これはR15です。血に弱い人、ほんとに見ちゃダメ。

下手したらトラウマ植え付けられるよ…

 

 

個人的にはフーガの苦しみ方、報われなさがあまりにもキツかった

 

戦ばかりの荒野に生まれ、育ったフーガにとってリーベルはまさにヒーローだったんだと思う。強くて、真っ直ぐで、自分たち仲間をとても大切にしてくれて。 

そして、そんな彼にとって自分がその他大勢ではない、特別な存在であるという自負もあった

 

だけど、そんな大好きで、俺の事を目にかけてくれていたリーベルさんはアルムによって少しづつ変えられてしまう

作中読んでいれば、フーガがアルムのことを嫌っていないのは分かる。だけど、何のしがらみもなく好いていたわけでもなかったと思う。

おもしろくない。あいつが来てからリーベルさんは少しづつ変わっていく。俺のヒーローだったのに

そんな気持ちは少なからずあっただろう。彼も作中で自身のそんな気持ちを言及している場面がある

 

フーガは強く、真っ直ぐで、"俺を見てくれる" リーベルが好きだったんだと思う。リーベルという人を人として見つめることは出来ていなかったのだ

そしてそんな "俺を見てくれる" リーベルさんがアルムに取られてしまった、という可愛らしい嫉妬は、ユニティオーダー戦で自分を助けてくれなかった、アルムの方へ行ってしまったという気持ちで憎悪に変わってしまう

 

もちろん彼も、なぜあの時リーベルが自分の元へ来なかったのか。来なかったのではなく、クヴァルとの戦いのせいで来れなかったのだと分かってはいる。だけど、頭で理解するのと、心で理解することは別だ。頭では分かってる。だけど、それでも、やはり助けに来て欲しかった。だって貴方は僕のヒーローだったのに

 

こうして心が壊れてしまったんだと思う

怖かった、辛かった、でも独りだった

人の心を壊すには十分すぎるほど残酷な話だ

そして常軌を逸したフーガはアルムさえいなくなれば、リーベルは以前のように戻り、"俺を見てくれる" んじゃないかと考え、行動に移してしまう

おそらく平常時の彼ならそんな阿呆なことは考えなかった。考えたとしても実際にそんな行動を起こすことに意味は無いことを分かっていた

そんなことをした所でリーベルが止まるわけないというのは、彼が一番よく知っていたのだから

 

でも、最期をリーベルに看取られて死んでいくのはきっと幸せだったと思う

俺の所へ来てくれた、俺を見ててくれてる、きっとそれだけで十分だった。だけどそれは人と人の関わりの中ではあまりにも難しい事だった

自分 "だけ" をなんて、なかなかないからね

 

そんなフーガが最期に残す言葉がアルムへの謝罪なのがめちゃくちゃ泣けたな…

なんだかんだ、フーガもアルムのこと好きだったんだよ。リーベルを取られてしまったって気持ちから来る憎悪の方が勝ってしまっただけで

たぶん、ユニティオーダー戦でのことがなければアルムとフーガは良い友人になれただろうし、フーガも物語の最後まで共に戦う仲間の一人でいただろうな

 

それにしても途中のフーガの狂気は本当にすごかった。棗巳波(西山宏太朗)演技上手すぎてビビる

巳波をフーガに当てたのはまさに適役で、昨年とは変わってしっかり自分たちの力で実力つけてきたŹOOĻの、その中でも飛び抜けて演技が上手い巳波があの役に当てられてるのはめちゃくちゃ計算されてるなと感じた

メインストーリーでの話、キャラの特性をそういう細部に凝らすあたりがアイドリッシュセブンを信頼出来る理由だなあと改めて思った

彼らをただのコンテンツ上のキャラではなく、生きているものとしていることがよく伝わってくる

 

 

このフーガと対になっているのがクヴァルなんじゃないかと勝手に思っていて。クヴァルとフーガの違いは、相手に自分の思いをきちんと伝えたか、そして相手の声を聞いたか、なんじゃないかと思う

 

フーガは自分の中にある理想像のリーベルから離れられず、リーベル自身(自分だけを見てくれる訳では無い、完全無欠ではないリーベル)を見れなかったし、自分の気持ちをリーベルへ伝えることも最後までできなかった

それに対してクヴァルは友人になりたいという気持ちを真っ直ぐアルムへ向け、アルムから返された言葉にもきちんと向き合った。果たしてアルムと友人になれなかったのは本当にリーベルのせいなのか、否、自分がアルムをアルムとして見ていなかったからだということに気づいた

 

フーガもクヴァルも、対象は違えどリーベルとアルムをそれぞれに崇め奉っていた。その独り善がりな愛情と尊敬を独り善がりなまま終わらせてしまったフーガと、きちんと相手とも自分とも向き合ったクヴァルとの対比なのかな、と感じた

 

 

シャオ、あまりにもあっさり死んでしまってちょっと寂しかったんですけども。(ビジュが最高でしたので…そしてラスボス感ありましたので…)ロイエ隊長との関係性は最高でしたね。ああいう話だいすき

 

シャオはおそらく、幼い頃に拾われ、自分の安全を守ることに必死で、下界のことは無理にでも見ないふりを決め込んで、ただ戦う術だけを身につけて必死で生きてきたんだと思う

知っている。あの惨状を、あの中で生き抜くつらさを、厳しさを。それでも、僕にできることなんてほんのひと握りしかない

それなら、上(アーク)で出来た同僚や、あの荒野から拾い育ててくれた父親のために、できる限りのことを

 

そうやって、彼は彼なりに生きていたんだと思う。それを責めることは誰にも出来ない

もちろん彼が地上の事情を見て見ぬふりをしてきていたことは最低だけど、それは案外、この物語に出て来ている人はみんな同じだと思う

みんな自分以外を見て見ぬふりしてる

 

そしてシャオの死を知った(アルムに自白された)ロイエ隊長が、憤るわけでもなくただ静かに昔話をするのが印象的だった

ロイエ隊長はアルムのことを赦せないだろうけど、でもアルムがそんな力をつけてしまったのは自分達のせいで、(知らなかったとはいえ)その力にあやかっていたのも自分達だから、きっとアルムだけを責めることは出来ないだろうな
シャオが死んだのは巡り巡って自分たちのせいでもあるからな…

天子の力のおかげで自分たちはいい暮らしが出来ていたけど、その天子の力を以て自分の大切な人が死んでしまった

逃げ場のない話…こわい…

 

 

ヴィダは、え、お前死ぬんか!?という感じでしたけども。だって主題歌TRIGGERだよ?主要人物のはずじゃん…死ぬんか…死ぬんやな…

 

ヴィダがもう少し黒縄夜行以外にも目を向けられる子だったら結果は変わってただろうと思う

彼の目的は安寧に暮らすことじゃなくて、自分たちの受けてきた屈辱をその他大勢にやり返すってことだったから、たとえあのまま生きていたとしても彼は一生幸せになれなかったんじゃないかな

だけど、だからこそ彼も幸せになれる方法はあったはずで、それは結局アークやら地上やらという格差がなけば実現されたのだと思う

それがなければ黒縄夜行という組織は生まれず、彼は死者の声に囚われることも無く、ただ笑って過ごせていただろうな

 

アルムたちは周りの助けがあって希望に向かっているけど、ことヴィダに関しては周りがどうこう言ったから変わるような人間ではなかったので(実際、家族同然のオルカが必死に説得してもダメだった)

地上とアークという格差がある世界に生まれた以上、どんな道を歩んでも、彼に対して笑顔のハッピーエンドは待っていなかったんじゃないかな、と思った

 

私はこの黒縄夜行というグループが、大好きだけど理解し難くて。彼らの関係性はとても好き

狭いコミュニティ内で仲間を大切にし、その他を異物と排除する。日本人の典型的なタイプを誇張すればこんな感じだと思う

だからこそ彼らは仲間は誰より大切にしていたグループだった

けど彼らのやっている「僕らの与えられた傷みを周りに返す」というやり方は、結果ただのイタチごっこでしかないと思う。終わりの見えないループ

そんなことをして幸せになれる人間はゼロだ

本当に仲間を大切にし、黒縄夜行を守っていく意志があったなら、ヴィダにもオルカのような心が必要だった。過去や狭いコミュニティに縛られたままではいけなかった

 

オルカはそのことに気づけたけど、ヴィダはそこに気づけなかった

死者の声に囚われ、過去の仲間を大切にしすぎたが為に、目の前の、その先の仲間を見ることが出来なかった

それは黒縄夜行の正しい在り方で、だけど間違った結果を連れてきた

何が良かったのかなんて分からないけど、みんなで笑って過ごすには、オルカのような外へ目を向ける強さも必要だったんだと思う

 

 

ミゼリコルドめちゃくちゃなラスボスだったな

エーテルネーアはお前を友達だと言ったのに…ミゼリコルド…許せない…

まぁでも彼は彼で自分の世界が壊れるのが怖かったんだろうな

天子を失えば今ほどの良い暮らしができないことは分かっていたし、非難を受けるのはナーヴ教会であることも避けられなかった

人としてはある意味の正しい選択だったのかもしれない

だからって許せるわけじゃないけど

 

 

そしてまさかの選択肢

世界は二分されているってそういう意味もあったんか…と一人で頭抱えた

 

ただ、これに関してはどちらが良いとか正規だとかそういうレベルの話じゃないなと思った

完全なハッピーエンドにはなれないことは、たくさんの思想がぶつかり、たくさんの人間が死んで行った話の流れからして分かっていたけど、まさかここまで救いのない話になるとは思わなかったな

 

まず上選択肢の話から

リーベルに責められたとて、共に永遠を生きることを選んだアルム。それにしても地下3人が死ぬとは予想外でした…でも彼らはそれで良かったのかな。かける言葉はお疲れ様、安らかに、それで十分だ

 

1000年以上という途方もない時間を、クオンは「あれだけ、時間があったからカバネのことなら何となく分かる」と言い、カバネは「あれだけ、時間があったのにクオンときちんと話をできなかった」と言った

この対比もまた、おもしろいなと思った

 

カバネは恐らく、あの時自分が正義と信じて取った行動がクオンを永遠に縛り付けてしまったことへの罪悪感とともに、クオンさえ助けなければ自分がこんな目にあうこともなかったという憤りも感じていたんだと思う。だからこそ、彼と向き合えず、遠ざけるようになってしまった

だけどクオンは、永遠を生きることは苦しいけど、助けてもらわなければ良かったと思ったことは1度もないと言っていた

相手を真っ直ぐ見れなかったが為に、1000年もの時があっても後悔を残したカバネと、相手をきちんと見ていたからこそ、今さら何ともないクオン

何年生きようと、死ぬ時どうかはそれまでの生き様次第って事なのかな

 

そんなカバネとクオンが信じた、アルムとリーベルの自分たちとは違う未来を、アルム自身がカバネたちと重ねて「だって彼らがそうだった」って不安そうにしてるのがたまらなかった。大丈夫、アルムとリーベルなら違う未来も描ける、そう信じてくれた人がいたのに、やはりその場に立てば不安になる。その人間らしさが綺麗だった

 

上選択肢ですごく印象深かったのは、「俺も共に永遠を」と言えなかったクヴァルに対して、アルムが「それでいい」と返せたこと

これまでのアルムなら、友なら名前を呼んでくれと言っていたアルムなら、たぶんこんな返しは出来なかった。それまで形あるものに縋っていた彼は、リーベルたちと出会い、クヴァルと本音で話し、目には見えなくとも確かにそこにある愛情や絆を感じられるようになっていたんだと思う。だから「お前はそれでいい、それでも友達であることは変わらない」と言えたんだろう

 

 

そして下選択肢

個人的にはこっちのほうがハッピーエンドかな、と思った。でも上選択肢で主題歌の曲名回収されているからそっちがトゥルーエンドなのかな…わからん

それはどっちでもいいんだけど

 

下選択肢では、アイドリッシュセブンの劇中劇として、アイドルの演じた劇としての照準を合わせることに重点が置かれている気がした

 

特にアルムの「私は天子だった」から後が、まさにそれで。アイドルっていうのは、みんなに、ファンに崇め奉られ、まるで完全無欠、全ての期待に応え、夢を与えるためだけの偶像のような、天子のような扱いを受けることが多いし、それを受けて応えていくのが仕事

だけど彼らは完璧じゃない。そんな風に崇められる程できた神様じゃない。ただの、その辺と同じ人間だ

だからいっぱい助けてほしい。励ましてほしい。そうやってファンと、周りのスタッフと仲間と、そんな人達に支えられながら彼らはやっと立っていられる。その恩返しに、少しでも希望を与え、背中を押すことが出来たなら

 

きっと、アイドリッシュセブンが目指しているものはこれだと思う。だから彼らは、このコンテンツは、私たちファンを大切にしてくれるし、アイドルを人間として描ける。それをここのアルムを通して感じられて良かった

 

そしてダンス・マカブル全体を通して伝えられていた「死は終わりではない」ということが最後に集約されていたように感じた

 

ナーヴ教会に捕らわれていた頃、アルムは生きていたけど、生きながらに死んでいたと思う。そして作中死んでいった彼らは、死んでしまったけど、まだ誰かの中で生きているのなら、そこに何も無くなってしまった訳ではない。実際、死んでいったフーガの教えたパンチは、アルムが身を守る術となってる。あそこ耐えられずぼろぼろ泣いてしまった…

死は終わりではない。だからといって始まりかといえば、そんな綺麗事が言えるほどの世界ではないけれど。でも、彼らの命は、残したものは、すぐにすぐ消え去るようなものでは無いはずだから。

 

 

なんにせよ終わりましたねダンス・マカブル

これを書き始めたのはつい昨日

まさか最後がこうなるとは…という気持ちだけど、綺麗なハッピーエンドじゃないけど、でも確かな世界観があって良かった

題材が題材なだけに、めちゃくちゃつらかったし正解も分からないけど、でもこの世界はこれだから成り立っているのだと感じた

登場人物の全てに説得力があって、ifを考えられない

強い物語だったと思います

 

 

ちょっと読み進めるのがしんどいこともあったけど、やっぱりアイドリッシュセブンは信頼のおけるコンテンツだなと改めて感じました

 

ありがとうアイドリッシュセブン